そーゆーとこツボなのさ

終日もう君に夢中

ファンへのラブレターソングというジャンル

ラブソングと言えば、音楽の超王道ジャンルだが、アイドルにはファンへのラブレターソングという括りが存在する。

一聴すると普通のラブソングにも聞こえるが、ファンとしてコミュニティの中に深入りすれば深入りするほど、歌詞の聞こえ方は変わる。

そしてそれらはアイドルがその時置かれている状況を色濃く反映するものだと思われる。

 

というわけで、関ジャニ∞におけるファンへのラブレターソングの歌詞を見ていこうというのを思い付いた。

 

とりあえず、

・ひとつのうた

・All is well

・元気が出るSONG

My story

この4曲の歌詞に注目していきたい。

 

<分析>

①ひとつのうた

2009年リリース「急☆上☆SHOW!!」収録

作詞・作曲:大西省吾

 

・グループの状態に対する描写

「キラキラ輝く夢を抱き旅してる」

「本当は不安になって見失いそうになってしまっても」

「移ろい行く景色 すべての色を愛しく思う」

「大事なもの一つ一つ重ねようそれが未来へ繋がってくから」

 

3つめの「移ろい行く〜」はコンサートでの移動のことなのか、グループの現状のことなのか分からなかったが、恐らくどちらの意味も含んでいるのかな?と。

不安の描写は少なく、明るい未来を思い描いている様子が感じ取れる。 

まさに軌道に乗り始めた関ジャニ∞の2009年の状態を思わせる。

 

・ファンに対する描写

「また会えてよかった」 

「僕らの行く旅路を明かりになって(照らしてくれた)もう迷わない」

「伝えたいことがありすぎて ありがとうの言葉だけじゃ足りない だけど本当感謝してる」

 

良い歌詞だとは思うけど、特にファンへのラブレターソングということを考えると変わった描写は無かったかなという印象。

 

・コンサートに対する描写

「ここから見える景色その景色はね宝物だよ」

「君住む街にバスで口ずさむ」

「明日になればまた次の街」

「ここはかけがえのないみんなといる場所」

「きっとまたここで会いたいな」

「移ろい行く景色 すべての色を愛しく思う」

 

どんどん移り変わっていく、移動していく、少し時間が足りないようなイメージを与える歌詞も多い。

もしかしたらコンサートでの移動と、現状の変化を重ね合わせているのかもしれない。

 

・メンバーに対してかファンに対してか分からない描写

「いつまでも肩を並べて君と歩く泣いて笑って」

「惹かれたのは胸にある熱いものが似ているから」

「どこまでも澄み切った世界君といればそう信じられる」

 

メンバーに対してとも取れるし、ファンに対してとも取れる歌詞だ。

村上さんはコンサートの最後にeighterのことを大事なメンバーという言い方をするので、どちらもを含んで大きな括りとしての関ジャニ∞を指しているのかもしれない。

 

総評

明るい。なんか関ジャニ∞がファンへラブソング歌うと暗くなるイメージだけど、この曲は明るい。

まぁそもそもメンバー作詞曲じゃないのは関係しているかもしれないが、最も関ジャニ∞が売れたのを8周年〜10周年あたりだと仮定するならば、そこへと登っていく、これからは上しかないような感覚があったのかもしれない。

ざっくり捉えると、コンサートに会いに向かう関ジャニ∞の心情を描いたような歌詞になっていると思われる。

コンサートという場は、この手の曲においては、単にコンサートを示すだけでなく、グループの向かう良い未来の象徴になっているのかもしれない。

 

②All is well

2013年リリース「JUKEBOX」収録

作詞:関ジャニ∞

作曲:安田章大

 

・グループの状態に対する描写

「いつまでもこのまま時の流れるままこのまま真っ直ぐに進もう心のまま疲れたら休もうそのまま」

「何気ない毎日がカタチになっていく小さな幸せ両手に」

「君が思ってるほど僕は強くないさ」

「僕らの未来が輝いてるようにこの星空に夢乗せて」

「いつまでも続くよう夜空へと掛けるよ消えることない虹を」

「僕が誇れるもの(探しても)何もなかった(ただの一つも)」

 

盛大に8周年が終わり、次の年には10周年が控えてるファンとしては「ガンガン行こうぜ」的な体感だったわりには、微妙に暗い。

いや、エイトっぽいと言えば、ぽい。

誇れるものがないとか、強くないさとか、自分たちに自信を持っているわけではない様子が窺える。

どちらかというと「時の流れるまま」「真っ直ぐに進もう」「いつまでも続くよう」など、上昇志向というよりは現状維持を望むような印象。

 

・ファンに対する描写

「また会えるかな」

「一緒に歩いて行こう また会えるかな また会えるかな」

「ねぇ今何を思ってるの あの頃を思い出してんの その目に映ってる僕らは変わったかな」

「届いてるよ その声、想い、大切にするよ」

「ありがとう今までずっと いつも伝えたくてだからここへ帰ってくるよ」

「愛してるこれからもずっと」

「もう会いたいよ会えないから会いたいよ」

「繋がっていくんだ何があってもゆっくりでいいんだそう君だから」

「こんな僕で頼りないけどこれからもずっとそばにいて」

「溢れ出す想い上手くまとめられなくて 呆れるくらい君だけで」

「君を愛せるイマが僕の誇り」

「愛してる届かなくても」

 

ファンへの歌というのが、ひとつのうたに比べてもより明確にテーマにある曲なので、ファンに対するメッセージ性は強い感じがする。

特に感謝や想い、愛を伝えたいという意思はひとつのうたよりも大きい気がする。

推測になるが、グループが成長してドームツアーがメインになるにつれ、今までよりも直接ファンへの気持ちを伝えにくくなったと感じたのではないだろうか。

そして前半の安田さんパート、錦戸さんパートの怒涛の質問責めや、横山さんの「もう会いたいよ会えないから会いたいよ」の部分、若干「会いたくて会いたくて震える」的な狂気を感じる。

今の関ジャニ∞が歌うと、曲の重さをこちらも受け止め切れるんだけど、当時のイケイケの関ジャニ∞にしては少し暗い。

あと私の解釈では「その目に映ってる僕らは変わったかな?」の部分、変わっていないことを望んでいるように聞こえる。

どちらかといえば成長している当時の関ジャニ∞の中に、昔からのファンが減っていくのではないかという焦りがあったのかもしれない。

確かに一時期、過去の曲をやるのを怖がっていたような節があった気がする。

 

しかしながら、「また会えるかな」×3や「繋がっていくんだ何があっても」「ずっとそばにいて」「愛してるこれからもずっと」なども含め、この現状がずっと続いて欲しい、つまり現状を悪いものと捉えている部分はないと思う。

 

・コンサートに対する描写

「その目に映ってる僕らは変わったかな 分からないんだ だからこうして確かめるよ」

「ありがとう今までずっと 全部伝えきれずだから ここに帰ってくるよ」

 

ひとつのうたに比べると、コンサートのこと自体への言及は減ったように思える。

そしてこの歌詞の中では、コンサートというのはファンと想いを伝え合う場として描かれているようだ。

色んな街を回って会いにいくというよりは、決まった場所で待ち合わせして気持ちを確かめ合うような印象を受ける。

ドームツアーも2年目、恐らく来年のこともなんとなく決まってただろうし、ドームツアーでファンと会うというのが一つのルーティーンになったのが関係しているかもしれない。

 

・メンバーに対してかファンに対してか分からない描写

「僕らだけのこの言葉 All is well」

「歩いてきた道思い返してみるいつも思い出の中に君がいる 出会い別れ喧嘩涙の数も2人の絆強くさせたね 頼りないけどこれからもずっとそばにいて 僕らの未来が輝いてるようこの星空に夢乗せて」

 

「僕ら」は先程述べたとおり、恐らくeighterまでを含めた広義の関ジャニ∞だと思われる。

そして大倉さんのパートだが、一見ファンとの歌詞にも見えるが、「喧嘩涙の数」なども含めて考えると、このパートは丸々メンバーに対する歌詞なのかな?と私は思った。

大倉さんは比較的こういう曲でメンバーについて言及する傾向が強いように思われる。

 

総評

今の関ジャニ∞を知ってるだけに歌詞の暗さを深読みして、この頃もう関ジャニ∞は現状に危機感を抱いていたのではないか?と考えてしまうが、改めてじっくり読むとそうじゃなさそうだな、というのが私の感想。

横山さんも10周年くらいまでは、このままおじいちゃんになっても一緒にいると思ってたと話しているので、恐らくJUKEBOXではまだそれを思っている段階だろう。

むしろ順風満帆、上手くいってるからこそ、この現状が続いてくれるのかという不安があったのかもしれない。

5大ドームツアーという一つの大きな指標になりうる部分が達成され、"アイドルとして売れる"を目指す段階から、"自分たちなりのアイドル像を世間に打ち立てる"という新たなフェーズに入ったとも考えられる。

そうなれば、先輩を参考にできる部分は多少あるものの、ほとんどは自分たちなりに考えていかなければならないはずだ。

規模が大きくなったからこそ、少しナーバスになっている部分が出たと私は考えた。

彼ら全員ネガティブそうだし…。

 

③元気が出るSONG

2015年リリース「元気が出るCD」収録

作詞:関ジャニ∞ 

作曲:関ジャニ∞

 

グループに対する描写がほとんどだったので、もう少し細かく分けてみた。

 

・グループの状態・メンバーに対して

「手と手繋いで一歩踏み出した 歩幅合わせまた一つ乗り越えた 絆深まった 敬った だが新たな壁またぶち当たった きっとふりだしだ 焦りの雨降り出した 凹むがとは言え繰り出した 笑いながら駆け出した」

「同じ街で見た同じ夢 今も何も変わらない気持ち 7つ根っこで引っ張りあって」

「笑ってる君の隣に僕はいたくて 楽しそうなその横顔ずっと見ていたくて」

「共に歩んできた日々思えば 色んな想いが交差した 楽しい時過ごす人はいた 辛い時君がいてくれた」

「思い出の欠片を集めて夜を明かそう くだらないことでも良いよ ボクらにだけ分かればいい」

「いつもそばにいてくれる君が温かくて 当たり前が嬉しくて笑い合ってる時間が愛おしくて」

「笑ってる僕の隣にいつも君がいた 嬉しそうな僕を見て君はまた笑った」

 

なんか優しい雰囲気が出てるのは分かるんですけど、元気は出ない。

どちらかというと交感神経より副交感神経が優位になってそうな曲と歌詞の雰囲気。

前2曲に比べると、過去の思い出に対する表現が多い気がする。

そして今まで長い時間を過ごしてきた、という現在完了の形が前の2曲よりも強く感じる。

 

・未来に対しての描写

「これから先10年後だってきっと変わらずこんな形で いつまでも笑ったり泣いたりで行こう」

「柔らかな空気が運ぶこの時間が 永遠に続けなんて願わないから せめてあと少しだけ」

「1つずつ集めた想い時に色カタチ違えど 描く未来はいつも同じ」

「なんだって出来る なんにだってなれる ∞の力はここにあるんだ」

「たとえば君のあしたが見えなくても支えるから」

「ずっと一緒」

「不確かな日々に潜む確かな今を 明日も明後日もずっと繋いでいこう いつか永遠と 呼べるまで」

 

あまりにも「永遠」と「ずっと」が連呼されすぎて、少し不安な気持ちになる。

相変わらず元気は出ない。

何よりこの「永遠」というものが、みんなが信じて疑わないものとして描写されてるならまだしも、永遠なんて存在するはずはないが、それでもそれを願う、という切ない文脈で描かれている気がする。

逆に永遠はない、と強調されてるようにすら感じた。

そしてやはり、より良い未来というよりは、現状維持の方に重きが置かれている印象。

この時点で5大ドームツアーは少なくとも多くのファンにとってはどこか、当たり前に毎年あるものだという認識になっていたのではないだろうか。

守るべき今と大切な過去が増えすぎたようにも感じる。

とはいえそれはグループが大きくなった証でもあるだろう。

 

総評

そういえば、All is wellと同じ分類にしてしまってたけど、よく考えたらアルバム特典の北海道旅行を元に作った曲だった。

なのでファンへのラブレターソングか?と言われると、どちらかというとメンバー向けな気はするが、一応。

とりあえず、元気は出ない。

微妙にネガティブさは感じるが、関ジャニ∞がネガティブなのは多分通常運転。

それほど確信を持って、ずっとにいる未来を盲信しているわけではないが、かといって近い未来それぞれの道が分かれることになるとも思ってない、という感じだろうか?

2017年アルバム「ジャム」の特典、「フトコロノカタナ」でも渋谷さんですら、これからもグループで、的なことを言っているので、本当に最初の彼の脱退は当人含めた7人にとって結構突然の話だったのかもしれない。

 

④My  story

2019年リリース「友よ」収録

作詞:大倉忠義

作曲:安田章大

 

・グループの現状に対する描写

「気がつけばこんなに時間が経ってたんだね」

「幸せの定義なんて人それぞれだけど それでも僕らここにいる」

「夢を見て過ごした 思い描いた未来とは少し違っても 今まで過ごしてきた時間に嘘はない はしゃいで転んで笑って泣いて泥だらけの僕らの物語」

「気がつけばこんなところまで来たんだね ずっと歌ってたね」

「この青春の日々もう何もいらない」

「夢を見て過ごしたあの時はもう戻らないけれど 今は今ですごくすごく幸せなんだよ」

「出会い別れ繰り返して願い語り叶わなくて でも朝が訪れる」

「終わらない物語」

 

過去のことは過去のこと、未来のことは未来のこととして描いている印象の歌詞。

ここで描かれる過去は美しいが、かといってその過去に対する執着や未練も感じない。

関ジャニ∞の第2のスタートに相応しい歌詞だと感じる。

今が続いて欲しいと歌っていたAll is wellや元気が出るSONG、未来にただ希望を抱いていたひとつのうたとは、また違った雰囲気。

色々なものを飲み込んだ大人の歌詞にも思える。

 

・ファンに対する描写

「色んな光で照らしてくれた」

 

 大倉さんの歌詞ってAll is wellもそうだが、意外と完全にファンに向けてそうな歌詞が少ない。

しかし、直接メンバーと関わるわけではないファンのことを色んな光で照らしてくれる存在として描くのは、大倉さんがファンを過大評価はしないが、しっかり感謝は抱いているように思える。

 

・メンバーに対する描写

「いつも笑ってきたね くしゃっと笑うその笑顔大好きだよ」

「いつも楽しい君も本当は悲しいんだね その空気が嫌いでおちゃらけてるのをみんな知ってるよ」

「不器用で口数少なくても 大事な時には誰よりも話してくれた」

「背中合わせでも同じ道を見つめてたね」

「君の歌声が僕らの心を震わせた」

「いつも優しい君は人のことばかり つまづくと手を取って立ち止まり スピード緩めて傷ついて苦しんできたね」

「虚勢はって強がってるけれど大事な時には一緒に泣いてくれた 雄弁な君が何も話せなかったよね」 

「手を繋いで歩いてきたこの道」

 

1人ずつ、本当に長い時間、色んな姿を見て過ごしてきたんだなとよく分かるメンバーに向けた歌詞。

そしてより困難に当たった時の各メンバーの様子が詳細に描かれている。

苦難の多かった2年間を過ごしてきたからこその歌詞だろう。

大倉さん関ジャニ∞めっちゃ好きだよね。

 

・コンサートに対する描写

「でも連れていくよ またあの場所に」

「色んな光で照らしてくれたから 愛しいここにまた来られた」

 

終盤になって出てくる「あの場所」や「ここ」というのは、抽象的には5人の明るい未来、今時点で具体的にはドームツアーのことなのかなと感じた。

このパターンはひとつのうたと同じ感じではないだろうか。

 

・メンバーに向けてかファンに向けてか分からない描写

「また会えたね いつも顔を見るとなぜか涙が溢れる 君との時間 かけがえのないこの瞬間 楽しんでいこう」

「それでもただ君がいればいい」

「一緒に笑って泣いて歩いていこう」

「ありがとう。いつもありがとう。ここまで連れてきてくれてありがとう。」

 

全てどちらとも取れるような気がするが、最後だけ句読点がついていて、なんとなくつけたわけではないだろう。

もちろん手紙風にしたかった、ということも考えられるが、私はここはファンに向けてのメッセージなのかな?と思った。

つまり最初の3つがメンバーに向けて、最後1つがファンに向けてなのではないかと思う。

 

総評

All is wellや元気が出るSONGが、停滞や現状維持、懐古を思わせるのに対し、My storyは過去を美しいものとしながらも大切に仕舞い込んで次を見るような雰囲気を感じさせる。

大きく他3曲を歌った時のグループの状況と違うのは、今まで通りや現状維持というのが不可能な選択肢になったことだろう。

ある意味2度目のデビューではあるが、あまりにも今まで積み重ねてきたものは濃厚かつ巨大だった。

捨てることも忘れることも叶わない過去をどう扱うか、どう向き合うか、そのスタンスが書かれているような気がする。

作詞は大倉さんだが、私としては、大倉さんの現状を悲観的や楽観的にならずに冷静に捉える力と、クールに見えて心の中に熱いものを持っているような部分が出ているように感じた。

 

<まとめ>

とりあえず1曲1曲の分析が終わった。

振り返ってみると、ファンが順調だと思っていた10周年〜2018年あたりまでの時期というのは、アイドルとして一定の地位を確立した結果、ここからどうするかというのを模索していた時期なのかもしれない。

水商売である芸能界において、現状維持というのは最も大きく、最も実現困難な夢だ。

2009年はまだまだこれからだという登り坂にいる感覚を持っていて、そこから3〜4年ほどで一定のところに上り詰めた。

そして2013年の時点ではまだなんとなく永遠を夢見ていたのかもしれないが、2015年時点で永遠は存在しないものだと確認してしまったのかもしれない。

 

また、その少し後には国民的人気グループだったSMAPの解散もあった。

憶測に過ぎないが、グループカラーやブレイクの規模は違うものの、バラエティ番組を担当していたりドームツアーをやったり、メンバーの脱退があったり、関ジャニ∞だけでなく様々なグループにとって目指すアイドル像の一つだったのではないだろうか。

2010年代後半には、エンタメの主役はテレビから動画サイトへ移り始め、今やテレビは見ないがYouTubeは見るという小学生も多い。

ジャニーズがそうした時代の流れに追いついていけたかと言われれば、他の大手芸能事務所と比べてもかなり遅いスタートだったと言わざるを得ない。

 

そして、それぞれが未来を考えた結果が、今の状況なのだろう。

 

女性アイドルも過酷だが、男性アイドルも年齢というものに強く縛られていると感じる。

40目前という年齢は、まだまだ体力もあり、一般的に会社で言えばまだまだ出世街道の途中だ。

一般的に男性は歳を取れば取るほど会社内で高い地位につき、社会的地位も上がる。 

 

しかしアイドルは、バラエティや俳優としての地位は一般的な男性と同様に上がっていくにも関わらず、アイドルとしての人気というのはどう足掻いても30歳あたりをピークに下がってしまう。

アイドルの大きなスペックの一つであるダンスも、技術の部分は磨けても、体力の部分では争いきれないものがやってくる。

もちろん、エイトのファンには30超えてからが魅力的だ、という人も多いし、私も実際男女共に30超えたくらいが見た目としても好きなのだが、世間の評価としてはそうは行かない。

テレビで得た地位とアイドルとしての人気が一定の年齢までは比例していたにも関わらず、そこを過ぎると、年を経るごとに反比例するというのはかなり精神的にもキツイものだろう。

 

そう思うと、何にしてもだが、特にアイドルに永遠は存在しないものなんだなと再認識する。

そんな中でアイドルであることを、関ジャニ∞であることを続けてくれた5人には感謝しかない。

 

<追記的な>

ここまで分析してみて、他のアイドルのファンへのラブレターソングというものがどうなっているのか気になった。

ただ、アイドルはこの系統の歌を歌うことが多いとはいえ、ジャンルに名前がついているわけではない上に、大抵はアルバムやカップリング曲なので探すのは至難の技だ。

ぜひ他のグループのファンの見解も見てみたい。

もしそういうブログを書いた、見つけたという方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしております。