そーゆーとこツボなのさ

終日もう君に夢中

丸山さんのダンスを語る

 

 

気がつけば18祭が終わって2週間が経ち、大倉さんの言った通り、ライブのエネルギーはすっかり薄れてきた今日この頃。早くDVDをください。日々に忙殺される中、大雪のせいで?おかげで?ぽつんとできた休日にライブDVDを見まくった結果、このブログを書こうと思い至りました。

 

ちなみに私は現在、筋金入りの箱推しです。今までの担当遍歴は、

安田(2016.4)→丸山(2016.6)→村上(2016.12)→丸山(2020.8)→横山(2021.12)→丸山(2022.2)→横山(2022.4)→丸山(2022.9)→安田(2022.12)

という見境のなさ。しかしお気づきでしょうか?

安田→丸山→村上→丸山→横山→丸山→横山→丸山→安田

そう、私は丸山さんから逃れられないオタク。

他のメンバーを全力で推している間は問題ないのですが、少しでも気持ちが緩むとまるで引力に引き戻されるかのように丸山さんに戻ってきてしまうんですよね…。

じゃあ一体丸山さんの何がそんなに好きなのか?って考えた時に、まず一つ目に出てくるのは見た目。丸山さんの顔のどこが好きかって話だけでブログ1本書けるレベルなのですが、とにかくあの色男という概念を具現化したみたいな顔立ちと、それに引けを取らない華やかな体つき。

 

でもそれだけじゃなくて、その見た目を最大限に活かしているのが、表情と立ち振る舞い。

さぁ、ここからようやく本題。私は丸山さんの動き込みで丸山さんの見た目が好きなんです。特にそれが発揮されるのが、丸山さんのダンス。

皆さん、丸山さんにダンス上手いイメージってあります?

もちろん担当なら知っているかもしれませんが、おそらくそこまでダンスが上手いイメージって丸山さんにはないと思うんですよね。どっちかっていうと安田さんとか大倉さんとかヒナちゃんの方がダンスに着目されがちですし、やっぱり丸山さんってメイキングでのダンスを覚えられないイメージが強いのではないでしょうか。歌やベースのスキルの高さがよく知られているのもあって、よりダンスのスキルが埋もれてしまっている気もします。

あとここから丸山さんのダンスを死ぬほど褒めるので、先に言っときますけど、確かに丸山さんのダンスってムラがすごいです。あー、振り付けあんま入ってないんだろうなって時もあるし、この振り付けと相性悪そうだなって時もある。だから平均点の高い優等生タイプかって言われると、そうじゃない。むしろそう思って見られると、丸山さんのダンスの本当の魅力は伝わらないと思う。丸山さんのダンスはどっちかっていうと、完全に芸術家タイプ。自分の感情や会場の雰囲気、振り付けのテイスト、聞こえてくる音楽が一致した時に、爆発的に良さを発揮すると言った方が正しいと思います。

 

それを踏まえて、ここからどうして丸山さんのダンスが魅力的なのかを細かく語っていきたいと思います。もしお時間がございましたら、お手元に18祭夏のマルチアングルをご用意くださいませ。

 

目次

1. スポーツとしてのダンス

2. アートとしてのダンス

3. 初心LOVE

4. マーメイド

5. ichiban

6. おすすめ映像

 

 

1. スポーツとしてのダンス

丸山さんのダンスの魅力は、大きく分けて2つあります。

1. 身体能力の高さ

2. 身体表現の上手さ

まず、丸山さんの運動神経が良いのはeighterならご存知の方も多いのではないでしょうか。

ほぼ無名の関西Jr.だった当時、「8時だJ」という番組で行われたマラソンで1位を取ってテレ朝のスタッフを慌てさせたというエピソードは、本人も何度も話しています。

両親がボディビルダーというサラブレットなこともあって、丸山さんの筋肉のしなやかさは見た目にも分かります。もちろん見せかけではありません。やはり見た目に筋肉がついている部位というのは、実際に筋力があることが多いのです。

例えば、村上さん。村上さんの体型はかなり歪ですが、体格のわりに首がやや太いことがわかると思います。実際、村上さんのダンスは首のアイソレーション(首だけを独立させて動かすこと。インドのダンスとかを思い浮かべてもらうと分かりやすい)がすごい。

こちらをご覧ください。

一見力を抜いているようにも見えるのですが、3年くらいダンスを齧った身としては、アイソレーションに凄まじい筋力が必要なのは理解しています。この首の可動域の広さが、村上さんのダンスに色気と可愛さをもたらしていると言えるでしょう。

 

で、丸山さんですよ。

丸山さんって胸筋すごいですよね。ということは、やっぱり胸部のアイソレーションが抜群に上手いです。初心LOVEマルチアングルのイントロ、大倉さんの「wowow oh oh... fore"ver"」のところをご覧ください。

本来この振り付けって両手をふわりと上から下に広げるだけなので、胸を動かす必要はないのですが、丸山さんはかなり分かりやすく胸部を突き上げています。これにより、同じ可動域でもより一層広がっているように見える効果が出ています。

 

そして丸山さんのすごいところは、全身の筋肉が満遍なく発達しているところ。

丸山さんはジャニーズの中では比較的高身長で手足も長いため、おそらく手や足を広げて普通に踊るだけでも、そうじゃない体格の人と比べると筋力が必要です。

要は腕を一周させるだけでも、手が70cmの人よりも80cmの人の方が、直径差20cm×3.14の約62.8cm分、余分に動かす必要が出てきます。ダンスの場合、動き始めのタイミングと動き終わりのタイミングが音楽のリズムに合わせて決められているので大きく動かせば動かすほど、同じ時間内に動かさなければいけない距離が長くなり、求められるスピードが速くなるのです。

ここでマーメイドのソロアングル、「帰らない いつまで"も"」のところをご覧ください。丸山さんの手前に大倉さんが映っていると思いますが、ターンのタイミングをコマ送りなどで見比べてみましょう。丸山さんの方がターンの入りが遅いことが分かるでしょうか?ソロアングルではなく全体のアングルで確認してもらっても、丸山さんのターンの入りは遅いことが分かると思います。

別のDVDにはなりますが、8UPPERSの泣かないで僕のミュージックのイントロの最後、村上さんの歌い出し前のターンも注意深く見てみてください。

丸山さんのターンは他のメンバーと比べて入りが遅いにも関わらず、回り終わりは他のメンバーと同じタイミングになっています。つまり他の人より短い時間で同じ距離かそれ以上の距離を回っているのです。

それだけターンのスピードが速いということは、その分回り終わる時に急ブレーキになります。それでも丸山さんの体の軸はブレることなく、持ち前の筋力によって急停止するため、衣装の裾が回るのも合わさって、花が一気に開くような華やかなターンになります。

 

丸山さんのダンスの基本は、

大きな動き+やや遅めの入り=スピード感

というわけです。

これはターンだけではなく、他の細かい動きも同じです。他の人よりも大きな動きをしているから、ダイナミックに見える。でも動き始めはゆったりしているから、優雅さもある。そこから一気にトップスピードで駆け抜けるから、力強さがある。

これらを実現するためには、動き終わりを音楽に完璧に合わせるリズム感の良さ、ダイナミックな動きを作るパワー、スピードを作る瞬発力、それらのスピードと動きの大きさをコントロールするだけのブレない体幹が必要になってきます。

 

2. アートとしてのダンス

ここまで語ったのは、いわばダンスのスポーツとしての側面。

どれだけ技の完成度を上げられるか、フィギュアスケートで言うジャンプの完成度の高さみたいなもんです。ダイナミックな動き、ブレない体幹と下半身、スピード感。そしてそれを数曲にわたって維持するだけのスタミナ。これだけでももちろん凄いのですが、丸山さんのダンスの良さを語るには、もう一つのダンスの側面を語る必要があります。

 

それがアートとしてのダンス。丸山さんの身体表現の上手さがここに関わってきます。

みなさんは伝えたいことがある時、何で伝えますか?

私は圧倒的に言語優位の人間です。実際今もこうして丸山さんのダンスの魅力を伝えるために言葉を尽くして説明しているわけですが、人によっては言語表現がそこまで得意ではない場合もあります。例えば絵を描くことで自分を表現する人もいますし、歌で表現することもあるでしょう。

丸山さんの場合、おそらくですが身体表現がずば抜けて得意なタイプなんだと思います。

例えばモノマネが上手かったり、一発ギャグもかなり身体の動きに頼っていることがありますし、運動神経が良いというのもその一部です。何かを体の動きで模倣したり、伝えたりという点に優れている方なんだと思います。

そして究極の身体表現が、ダンス。

丸山さんは歌手が会場のボルテージや自分のコンディション、伝えたいメッセージに合わせて表現方法を変えるように、ダンスでも表現方法を変えてくるのです。

実は私がそれに気づいたのは結構最近です。どうしてもDVDだと収録日のダンスしか見れませんし、ライブでも日ごとの違いより、メンバーごとの違いの方が比べやすいため、あくまで公演ごとのダンスの違いは誤差やブレのようなものだと思っていました。

しかし丸山担の友人と語りながら、毎公演の丸山さんのダンスを注意深く見ているうちに、公演ごとの違いが単なる誤差ではないことに気づいたのです。おそらく丸山さんはその日の会場の雰囲気や、自分のテンションに合わせて踊り方を変えています。もしかすると意図的なものではないかもしれませんが、丸山さんのダンスは日によっては壊れそうな危うさがあったり、相手を飲み込むような迫力を身に纏っていたり、誘うような妖艶さがあったり、様々な角度で魅了してくるものでした。

 丸山さんの表現力の幅が顕著に現れるのは、ダンスのアドリブ部分です。

多分丸山さんのダンスにあまり注目してこなかった人は、ダンスのアドリブとは何ぞや?となっていると思いますが、丸山さんは振り付けがついていない時も結構動いています。

私が特に好きだったのは、Dye D?の序盤のソロパートとサビ頭ですが、そちらはまだ映像になっていないので、代替品としてCOUNTDOWN LIVE 2009-2010のマーメイドの最後の最後をご覧ください。モニターに7人が映っている中、丸山さんだけが音に合わせて体をくねらせるような動きをしているのがお分かりになりましたか?

最近だと、8BEATの「赤裸々」のマルチアングルでも確認できます。ブリュレが終わって赤裸々が始まるまでの繋ぎのBGMに合わせて、リズムに乗りながら立ち上がる丸山さんが映っています。

 

あとは映像をお見せできないのが残念ですが、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の丸山さんのパフォーマンスはその最たるものでした。公演中に丸山さん自身が振付師がついていないという話をしていましたが、そうとは思えないほど様々な踊りで観客を魅了していました。そしてそれは固定されたものではなく、公演ごとに音に合わせ、テンションに合わせ、違う動きをしていました。

一個人の感想ですが、丸山さんのダンスはヘドウィグを経てさらに豊かな表現力を得たと思います。ヘドウィグはドラァグクイーン。普段男性としてパフォーマンスをする丸山さんと違い、女性よりも女性的なパフォーマンスが求められます。その中で全33公演を経て、丸山さんのダンスには性別という概念を超えた様々な身体表現が染みついたんだと思います。

特に18祭冬のDye D?はそれが存分に活かされたパフォーマンスでした。手元に映像がないのが残念ですが、ヘドウィグのExquisite Corpse(=優美な死骸)を思い出す、壊れる一歩前のような危うい色気が出ていました。

女性的な動きを違和感なくダンスの幅に組み込める要因としては、これもまた語ると長くなるので出来るだけ簡潔にお話しますが、丸山さんは顔立ちや骨格のバランスから曲線的なものや華やかなものが似合うタイプというのが挙げられると思います。一般的には曲線的なものというのは女性的な印象を与えるアイテムが多くなっています。しかしそれらのアイテムの女性的・中世的といった印象に振り回されることなく、自分の魅力として飲み込んでしまえるのが丸山さんの風貌。ダンスにおいても同じで、他の男性なら女々しく見えるような女性的な振り付けも、丸山さんにとっては自分自身の色気を増すための動きの一つにしかならないのです。

 

今回はダンスという面に焦点を当てているためあまり言及していませんが、表情や立ち方も丸山さんの「身体表現」という意味では、構成要素の一つです。

丸山さんのダンスをじっくり見ている人にとってはお馴染みの、腰に手を当てる立ち方。DVDだと47の二人の涙雨の曲終わりを見てもらえると分かりやすいと思います。片側に寄せた重心、引き締まった腰回りを強調する手、体の色気をしっかりと受け止めるだけの色気に満ちた表情。ただ「立つ」という動きさえも、丸山さんのダンスにおいては表現の一つなのだと思います。

 

つまり、丸山さんのダンスは、豊かな身体表現を実現できるだけの身体能力の高さ(パワー・スピード・柔軟性・持久力)と、身体表現と身体能力を結びつける音楽に対する感受性と抜群のリズム感によって成り立っているのです。

 

3. 初心LOVE

せっかくなので、具体的に曲を挙げていきましょう。

まずは全然うぶさを感じさせない丸山さんにLOVEしか感じないこの一曲。

はい、ソロアングルを再生してすぐ止めてください。ここからは関ジャムのTAKAHIRO先生のごとくひたすらしつこく止めながら説明していきます。

まずこの正面から見える綺麗な手のポーズと、大人の余裕を感じさせる笑み。丸山さんのダンスはダイナミックさが魅力でありながら、こうした細かい表情や指先の角度まで含めて、しっかりと演出を感じられるような作り込みがもう一つの魅力です。ただポーズを取って立っているだけ、そこにもしっかりと気が配られているのが丸山さんの真骨頂です。

 

「一歩ずつ叶えよう」

はい、止めてください。細かくてすみませんね。

今の歩き方と手の突き出し方を見ました?見てなかったら巻き戻してください。丸山さんのダンスは、まるでミュージカルでもやっているかのような、あるいはモデルがランウェイを歩くときのような、人によってはトゥーマッチにすらなりそうなほどの2枚目感ある歩き方も最高なんです。歩いている時に肩が上下に揺れているのわかりますか?それだけ1歩1歩大きく踏みしめて、かつ音楽に合わせて動いてるんですよね。

そして手の突き出し方。これこそが丸山さんのダンスの力強さとダイナミックさを演出する重要なポイントです。コマ送りすると、「叶え”よう”」で手を突き出す前に手を後ろにねじっているのわかりますかね?隣に映っているただよしんごも手は引いているのですが、丸山さんほどじゃありません。丸山さんは肘から上が完全に体の後ろに隠れるほど大きく後ろに引いた後、勢いよく前に突き出し、指先までピンと伸ばしています。

この下手すると10cmもない小さな前準備が、丸山さんのダンスをダイナミックに見せる秘訣なのです。丸山さんはこういう動きたい方向と反対の方向に先に動かしておくというのを頻繁にやっています。

 

少し進みまして、大倉さんのフェイク「wowow oh oh…」のところです。

手を腰の横あたりに右、左の順に出す振り付けですが、丸山さんのコートがやたらはためいているのが分かるでしょうか?これは丸山さんの衣装のせいではありません。丸山さんの動き方のせいです。この動き、本来は肩から先だけを動かせばいいのですが、丸山さんは肩がめちゃくちゃ動いています。それによって衣装が揺れているわけですね。腰を揺らす動きが色っぽいのは皆さんご存知だと思いますが、丸山さんはこの胸部を揺らす動きが特徴的。これがあることによって、丸山さんのダンスの色気はさらに増しています。

 

そのまま「fore"ver"」のところです。

体の左側で手の甲でハートを作った後に、手をふわっと広げる振り付け。そうここが丸山さんの胸のアイソレーションポイント。この手の手を広げる振り付け、丸山さんは基本的には必ず胸を動かしています。これによって本来は肩から先しか動かないはずなのに、体全体がリズムに合わせてふくらむことで、より華やかに見えているわけですね。

 

はい、今のところから再生して1秒ほどで止めてください。丸山さんが歩き出しましたね。

気づきました?歩き始める前にちょっと飛んでるんです。これが動きの前準備です。これによってただ歩くだけよりも、同じ距離しか動いていないのに、大きく動いているように見える丸山さんマジックです。そしてスキップのような軽やかな移動。序盤の歩き方は比較的距離が短く、合わせるテンポがゆったりだったため、ランウェイのような重厚感ある歩き方でしたが、ここは音楽にベース・ドラムが加わってビート感が出たため、丸山さんの歩き方もそれに合わせて変わっています。この歩くひとつ取っても単一ではない表現のバリエーションが丸山さんポイントです。

 

「心がざわめく」

ここの丸山さん、音楽に合わせてめちゃくちゃ動きに緩急つけてるのわかりますか?

歌唱の「ざわめ"く"」の部分で音が短く切れるのに合わせて、そのタイミングの動きだけ速くなってるんですよ。

 

「本音を知りたいのは」

出ました。丸山さんの小ジャンプ。歌い出しに合わせて軽く飛びながら歌うという、意外と難易度の高いことをしています。歌唱力とリズム感と体幹の基礎力がよく分かりますね。「本音」の「ほ"んね"」あたりで右足を外に回すように広げる振り付けがありますが、ここも他のメンバーより0.5テンポくらい入るのが遅いんですよ。その分、足を動かすスピードが他の人よりもかなり速い。もう一回言うけど、これをソロパート(しかも他人の曲)を歌いながらやっている。

ただスピード感があるだけのダンスは、単なるスポーツに過ぎません。丸山さんのダンスは、遅い部分と速い部分のドラマチックな差が表現(=アート)たる所以ですね。

 

「何度も見返す」

肘から先を1周させる振り付け、ここも歌唱に合わせて1周の中でスピードの差がかなりあります。

 

「嘘でしょ」

この後ろでストリングスの音が短く駆け上がりながら鳴っているの分かります?この音が入っていることにより、サビに向けて1段階加速させるような、ドラマチックな展開が作られているのですが、丸山さんはこういう細部の音楽表現を逃しません。ここは歌っている横山さん以外の4人は体を沈める振り付けなのですが、丸山さんはゆったりと体を沈めた後にストリングスの音が上がってブレイクするのに合わせて、グッとバウンドするように深く体を沈めるという2段階の動きをしています。本来は1つの振り付けを細分化して音に合わせるところが、丸山さんの音楽的感性の高さを感じさせます。

 

サビをしばらく流して、「la la la …」のところ。

ここは全体アングルで見てもらった方が分かりやすいのですが、本来ここはLマークを指で作って肘から先を左右に振る振り付け。丸山さんは思いっきり上半身全体が動いています。

ここまでも何回も言ってますが、とにかくひとつひとつの動きが大きい。良い意味で無駄な動きがとにかく多い。緩急つけるのもそうですが、言葉で説明するのは簡単です。でもいざこれをやろうとすると、体の動きが間に合わないし、体力も保たない。こうすればダイナミックに見える、こうすれば綺麗に見える、それをさらりとやってのけるだけの基礎的な身体能力が必要不可欠というわけです。

 

そして最後のポーズ。止めてください。

分かります?この完璧なポージング。指先まで意識のはりめぐらされた右手、腰に巻きつくような左手、首の絶妙な角度、体重の乗せられた左足と、軽く曲げて添えられた右手、そして表情。

丸山さんのダンスはこうして静・動が合わさって完成するわけですね。

 

4. マーメイド

さあ、次の曲に参りましょう。

続いては「マーメイド」のソロアングルを見ていきます。

ちなみになんですけど、丸山さんの一番得意なダンスのジャンルってなんだと思います?丸山さんの風貌から、しっとりしたダンスとかゆったりしたダンスを想像する方も多いかもしれませんが、丸山さんの真骨頂は動きのパワフルさ・ダイナミックさです。つまり強さなんです。

私としては、丸山さんのダンスが最も魅力的に見えるのはヒップホップやロックダンスだと思っています。動きの速さと止めの力強さ、細かいビート感が丸山さんの最も得意とする動きとマッチしているのではないでしょうか。

というわけでロックダンスの動きが様々に織り込まれたマーメイドは必見です。

 

大倉さんのソロパートが終わり、テンポが上がって動き出しのフォーメーションチェンジ。

ここ丸山さん、めっちゃ移動距離長いんですよ。下手から2番目に立っていたところから、上手の1番端に移動する、つまりほぼ端から端まで移動してるんですね。その上でこの動き方。足を外側に出しながら、体を低くかがめて移動する。

そして移動距離を稼ぎながら次の音に合わせるために前に低く跳躍。丸山さんのジャンプはこの飛距離の長さと重心の低さが魅力ですね。上に飛べばもちろん長く飛べるわけですが、丸山さんはそこまで高さは出していないにも関わらず、空気を掻っ切るような前のめりな跳躍。獲物を密かに狙う肉食獣のような静けさと力強さが同居しています。

そして出ました。手を外側に広げる振り付け。今回は重心が低いので胸は動かしていませんが、一瞬外側に素早く手を広げた後、ゆったりと舞うように手を下ろす2段階構成。音が落ちるのに合わせて緩急をつけています。

そしてそのまま完全にしゃがみ込むほどの低さまで体を落として、そこからゆっくりと体を起こします。普通に考えて、深くしゃがんだ状態からゆっくり立つのってめちゃくちゃしんどい。でもその方が大きな動きに見えるのは事実。ある意味コスパの悪いとも言えるような細かい技を多用できるのが、丸山さんの凄さです。

そして村上さんセンターで5人のユニゾンのダンス。

ここはソロアングルで見ると、正直他のダンスに比べるとそこまでピンとこない。で、全体アングルで見たんですけど、多分ここの丸山さん、リズムキープに重きを置いてる。何回か言ってる通り、丸山さんのダンスは入りが遅く、そこから急加速するのが特徴。でもそれだと他のメンバーとタイミングが合わないんですよね。ここのパートは歌唱も一切なく、全員で揃えるダンス。しかも丸山さんのポジションは一番端。だからあえて表現をミニマムに削って、5分の1に徹しているのかなと。

 

そしてユニゾンダンスが終わり、「lalalailala…」に入る少し前。

ベースの音に合わせてゆっくりと時計回りに上半身を動かすところですが、回し始める時は右斜め上に体を大きく伸ばし、そこから一気に床に肘がつきそうなほどの低さまで沈む。ちゃんと見ていないと「なんかカッコいい」で終わりそうな動きですが、よく見ると色々と工夫されているわけです。

 

そしてここから見逃せないポイント。

スピード感のある「lalalailala…」の歌唱パートと細かく動き始めたベース、それに合わせて振り付けも一気に細かくなります。

何度も繰り返されるロックダンスらしい手の動き。序盤は安田さんの歌唱に合わせて素早く動かし、後半はメロディの緩やかなダウンに合わせてゆっくりと撫で上げる。それが2回繰り返された後、右太ももを上げて左右に振るダンスの時の、体の安定感。

そしてスポットライトが落ちて一転、少しゆるやかなダンスへ。さっきまでの振り付けのこともあって上半身を見てしまいそうになりますが、下半身を見てください。下半身の可動域の広さが色気に繋がっています。

 

そして村上さんの「Don't let me down」から丸山さんパート「愛は白い渦に」への移り変わり。

歌い出し前に左足を後ろに軽く蹴り上げたの見えました?この何気ない動きも実は本来は振り付けにない動き、なのにリズムに合っている。(この何気ない動きをリズムに合わせるという点では村上さんがさらに神がかっているのですが、丸山さんもかなり上手い)

そして「マー"メイド"」の落ちる音に合わせて、右手をゆらりと落とす動き。「孤独を選んだ心を」で胸の辺りを押さえる時の、浮いた人差し指と小指から出る色気。こういう細かい動きの表現力が良い。

後半「海に映る月は揺れてたけど」あたりからは体全体でリズムを刻み始め、安田さんパート「帰らない いつまでも」から踊り始める。そしてターン。

コマ送りできるならしてください。まずターンに入る前に、少し体を浮かせ、しっかりと回りたい方向と反対の方向に体を振っています。これが前準備。からの真後ろを向くまでは、隣の大倉さんよりもかなり遅い速度で動いていることが分かります。しかし真後ろを向いて戻ってくるところで、突然大倉さんに追いつく。つまり、ターンすら緩急をつけた2段階構成。てかターンってある程度勢いをつけてそれに任せて回るものなわけで、それを途中でスピードチェンジするってどういう運動神経?

 

サビが終わり、少し歪んだ音と共に赤い照明に包まれユニゾンダンス。

ほら、丸山さんの得意な腕を広げる振り付けが大量に出てきました。どう見ても大倉さんやヒナちゃんと違うリズムの取り方をしている。カウントではなく、完全なる音合わせ。思ったんだけど、もしかして丸山さんカウントで踊るの苦手ですか?だから振り付け覚えにくいのでは。

そしてヒナちゃんのソロダンスに合わせ、波打つように手足を挙げる。

この動き、ただでさえ足上げ腹筋なのでしんどそうなのですが、丸山さんは上体を起こした後、背中を床に完全に戻し切らないまま普通に腹筋だけで起き上がる。なにその筋力。

 

そして「呼吸が続かないよ」で華麗にターン。

もう説明端折りますが、やっぱりこのターンもトップスピードが異常。そして次の振り付けに入るまでがノーモーション。「ないわぁ〜フォーリンラブ」の間奏の横子・安子・丸子がジャンプしてから踊り始めるところもそうなのですが、丸山さん、振り付けと振り付けの間が短すぎる。短いというより、そもそも間が存在しない時すらある。それがこれ。

普通はターン終わった後にコンマ数秒でも体勢を整えてから次の振り付けに移るものですが、丸山さんはターンと次の腕を後ろに回す振り付けが完全に繋がっている。つまりそれだけ安定感のあるターンをしているということ。でもさっきも言ったけど、丸山さんのターンはトップスピードが異常。もちろんコマ回しみたいに、スピードを上げれば上がるほど回転中の安定性は増す。でもダンスにおけるターンは、コマみたいに力尽きるまでいつまでも回っているわけじゃない。どこかで止める必要がある。ということは、スピードがついた分だけ本来は止めるのが難しくなるはず。下半身で床を捉えても、慣性の法則で上半身は回り続け、軸がブレる。だから普通は、そのブレを整えるための間が必要になってくる。そこでしっかりと止まるために、丸山さんは体を一気に低く広げてブレーキをかける。

この抜群の運動センスによってこの間を最小限に削ることで、丸山さんのダンスはキレよく激しく、そして華やかに一気に低く広がるわけです。

 

5. ichiban

ここまで初心LOVEとマーメイドを詳細に解説しましたが、じゃあ丸山さんのダンスが一番味わえるのはどれか?と聞かれた時、私は今現在はichibanを推しています。

ワイドショーの映像でもichibanのダンスシーンは何局かで紹介されていたので、もし手元に映像がある場合はそちらをご覧ください。ない場合は、(大声では言えませんが)探してください。多分誰かがアップしてます…。

 

まずは上半身から見ていきましょう。

丸山さんのダンスのパワーとスピードがすごいという話は先に述べた通りですが、それが最大限に発揮されているこの振り付け。特に「ただやる」のところの胸を叩く動きの力強さと、そこから2回目の「一心不乱」の手を広げる動きに繋がる滑らかさ、そしてスピード感。

しかし何よりも見てほしいのは、下半身の躍動感。

このダンス、そもそも上半身の動きも結構忙しいのですが、それに加えて下半身で常にリズムをとり続けているところが特徴的。ともすれば上半身の動きに気を取られて、足元はおろそかになりそうですが、両方にフルパワーを注げるのが丸山さんの基礎力の高さ。

特に最初の「No.1 一番 ただやる 一心不乱」のところ。膝関節って普通は上下の方向に動きに対応しているものですが、丸山さんは横の可動域が凄まじい。そこまでダイナミックに横に動かしながら、もちろんリズムキープも完璧。かつサイドに体重を移動させるたび、毎回微妙に飛び跳ねてるの分かります?この左右+上下の2方向の立体的な動きが、丸山さんのダンスに躍動感を与えているわけです。加えて「気がつきゃTOP独走 Winning Run」で、右足を左後ろに踏み込む振り付けがありますが、この踏み込みの深さ。

で、もう一回言うけど、これをリズムに合わせているところがすごい。

サビのワンフレーズのみの映像ですが、丸山さんの基礎力・身体能力の高さが抜群に表れているのがこの曲だと思います。

 

6. おすすめ映像

ここまで読んでいただければ、丸山さんのダンスの虜になったことでしょう。ていうかなれ。

初心LOVEもマーメイドも楽しみ尽くした。次のライブ映像まで待てない。という方のために、おすすめのダンス曲をまとめておきます。ちなみにですが、丸山さんのダンスは圧倒的にライブ映像がおすすめです。なんせ会場のテンションや自分のコンディションに合わせて表現が伸びる男なので、撮影よりも生パフォーマンスの方が圧倒的に良いです。

 

Spirits!!収録

・明日

丸山さんの得意なロックダンスがふんだんに見れる一曲。しかも大山田のユニット曲なので、他の古い7人の映像と比べて丸山さんを見つけやすい。若い頃の丸山さんの動きは今よりもさらにパワフル。

Heat Up!収録 

Heat is on

ロックダンスもありつつ、サビのダンスは体をくねらせる柔らかい動きもある。この頃の丸山さんの体の厚みと少しでも刺激すると弾けて飛び散りそうなくらいパンパンに詰まった色気は必見。特にサビ終わりの間奏ダンス、丸山さんが踊りながらニヤッと顔を歪めるところは凄まじい色気。

47収録

・Explosion

ソロパートが多い分、表情も見やすい。そして引きの映像ではパワフルな移動、低く鋭い跳躍、ダイナミックなステップ、足元にも注目してください。

・地元の王様

そこまでダンスが多い曲ではないですが、その分丸山さんの立ち方や表情の使い方の上手さが分かりやすい。静と動のコントラストをお楽しみください。

・悲しい恋

丸山担としては殿堂入りさせたい一曲。ラテンっぽさもある妖艶な振り付けと物悲しい歌詞にマッチして、丸山さんの色気が爆発中。腰の動きが好きな人におすすめ。

・二人の涙雨

ダンスはあまり多くないものの、スタンドマイクで位置がほぼ固定されてる分とても見やすい。そして丸山さんのスタンドマイク使いは最強。腰の動きもさることながら、指先まで張り詰めた色気が天下一品。最後のポージングも絶対見てほしい。

PUZZLE収録

・アカイシンキロウ

悲しい恋や二人の涙雨は丸山さんの重厚感ある色気を楽しめる曲なのに対し、アカイシンキロウはとにかく軽やかで鮮やか。ものすごくスタミナ使いそうなフルパワーのステップを曲の最後までだれることなく続ける丸山さんはとてつもなくカッコいい。

COUNTDOWN LIVE 2009-2010収録

・マーメイド

もちろん18祭のマーメイドも良いけど、個人的にはこっちの方が好き。歌パートが少ない分、ダンスにエネルギーが注がれているように感じる。美しいほどの重心の低さと最後の最後のアドリブダンスに注目。

・悲しい恋

何度見ても良い殿堂入り曲。こっちの方が移動が少なくて見やすいのと、体つきが分かりやすい衣装なので、丸山さんの動きそのものを味わうならこっち。

8UPPERS収録

・泣かないで僕のミュージック

階段使いが天才的な一曲。ダンス中の丸山さんに小物や舞台セットを与えると天才になる。階段を踏み外すところなんて全く想像できない華麗なステップとしなやかに伸びる指先。特にイントロ終わりのターンのスピードと止まる時の立ち振る舞いの華やかさはコマ送りで見てほしい。

・ほろりメロディー

エッチですね。油断するとそれしか言えない。アップテンポの歌謡曲に合わせた体をくねらせる振り付けに惹き込まれる。腕を伸ばす振り付けが多いので、腕の長さも味わえちゃったり。

・Techno Pop Medley

珍しく可愛い曲。なんかもう上手い。首の角度、腰の使い方、肩の揺らし方、全部が計算づくなんじゃないかと思ってしまう。上手すぎてもはやカッコいい。

JUKE BOX収録

・へそ曲がり

最近の曲で力強さとか躍動感を味わうならこれ。持て余しそうなほどの足の長さを完璧にコントロールしていることがよくわかる。帝王。

関ジャニ∞リサイタル 真夏の俺らは罪なヤツ収録

台風ジェネレーション

懐かしのロックダンス。衣装のタイトさのおかげで、丸山さんの肉厚さを一緒に味わえる。さらにサビの手を上にゆっくりと持っていきながら腰を左右に揺らすところは、見てはいけないのではと思ってしまうレベルの色気。

8BEAT

町中華

丸山さんのアドリブダンスといえばこれ。もちろん元から振り付けついているとこも最高なんだけど、それ以外もじっくり見てほしい。特に終盤のフェイク前、シェネターンのような2連続ターンをしれっと入れるところが丸山さんって感じがする。丸山さんはロング丈の衣装を着ると無双なので。

・YES

結局何回ウインクしてんの?丸山さんのダンスは表情も含めてようやく完成することがよくわかる。サビは指先に、それ以外は腰の動きに注目。

 

こうして私は丸山さんのダンスの虜になっているため、油断すると丸山担に戻ってきてしまう。危ない。18祭も結局ほとんどは安田さんを見ているのに、ジャニーズメドレーとBlack of night~Dye D?になると丸山さんを追っていました。見た目がどタイプだとほんと逃れようがなくて怖い。丸山さん怖い。饅頭怖い。