一度は憧れるGR8ESTBOYの衣装作り。
私は家庭科で言われたことはできたのですが、特に自分で何かを作ることもなく、ましてや型紙なんて書いたこともありませんでした。
しかし、やればなんとかなるだろう!というわけでやってみたら出来ちゃったので偉そうにそのノウハウを公開してみました。
一応作ったものがこちら。
こちらはこのくらい簡単じゃねえか、という人向けの記事ではありませんのでご了承を。
ちなみに私のスペックとしては裁縫は高校の授業以来、言われたら出来るから成績は5、でも自分でやったことはない、って感じです。
そんな(裁縫の基本のキは知ってる)ド素人でも出来る限り家にあるものだけを使ってGR8EST BOYに着せられるオリジナルTシャツを作る方法、型紙を起こす方法を解説したいと思います。
※つい数日前から裁縫を始めただけの初心者です。何か失敗があっても責任は取りかねます。
まずは完成品がこちら。
若干首回りを大きく作り過ぎたのですが、今から説明する通りのサイズ感で作るとこうなりますので適当にご調整ください。
ちなみに首回りを詰めると自動的に着丈が短くなります。
①完成までの流れを説明
・完成イメージ図を書く
・採寸
・型紙を作る
・布を切る
・縫う
大体これで手縫いなら2回目で3時間、慣れてない1回目では5時間くらいでした。
ミシンがあるなら1時間くらいで出来るかも?
②必要なもの
・適当な布(30×30あればいける)
・紙、布や糸を切れるハサミ
・定規もしくは定規さえ用意できない人は自分で単位を作っても良い(要は共通する長さがあれば良いので)
・ほつれ止め液※
(もしくはのり、もしくはマニキュア)※
※バンダナなどほつれの多い布を使う場合のみで良い
・縫い針(ミシンがあったら早く進む)
・マチ針
・糸(布の色に近いとベスト、黒と白の二色くらいあるとデザインの範囲が広がる)
・チャコペン(もしくは2B以上の鉛筆)
・アイロン(最悪なくても)
③まずは型紙を作ろう
こちらが私の書いた完成イメージ図(1回目)
その完成品がこちらだったのですが、あまりにもほつれが多過ぎて着脱のたびに破れそうだったのと、首元が狭過ぎて着せるのが大変だったので作り直すことにしました。
採寸はこんな感じで1回目にしていたので、そこから少しだけ調整しました。
メジャーがなくても細長いものがあれば曲線的なもののサイズが測れます。
測ったのは
・想定する袖の長さ・周囲
・脇下から想定する服の裾までの長さ
・首の付け根から服の裾までの長さ
・最も太いお腹部分の周囲
・首回り
・首の下から襟周りの一番深いところまでの長さ
・首の横から腕の付け根までの長さ
そして出来た設計図がこちら。
これは元は1回目のものです。
赤で書いたのが2回目作るときに訂正したサイズ、青文字がもし私が3回目作るとしたらこうするなという数字です。
2回目では首回りの縦を2cm、横を12.5cmにして、首回りから肩までの長さを2cmにしました。
袖の一番短い部分は1.5cm、長い部分は3cm、袖の周囲(縦の一番長い部分)は14cmにすることにしました。
(脇下をほんとは4cmにしなきゃいけなかった)
これを定規を使って綺麗に作図するとこんな感じ。襟周りや袖周りの曲線はフィーリングです。
あ、ちなみに袖周りの曲線の長さがちょうど7cm、つまり合わせて14cmになると袖の周囲と一致するので綺麗に作れます。(でも私はめんどくさいから後で調整する)
曲線のところは左右対称に揃えるのが大変なので半分に折って切り取ると綺麗に出来上がる。
出来上がるとこんな感じ。
同じパーツが2つずつ必要なので用意する型紙は2つだけでオッケーなのがTシャツの楽ポイント。
ちなみに袖の調整は、まず赤線の曲線が合うように書き写す。
そしてこの部分(青のところ)が余った場合は、ここを切り取る。
ていうか今気づいた、脇下のところ4cmにすれば肩から袖下までが7cmになるから余らないんだな(アホ)。
そんな緩さでもなんとかなります。
ちなみに青の部分を上手く余らせると浴衣のようなものも作れるので、応用すると甚兵衛なんかも作れるかも?
浴衣は確か袖のところが曲線じゃなくて直線なのでTシャツより簡単なはず。
④裁断〜布端の処理
まずは布にアイロンを当てる。(死ぬほど汚いのは気にしないでください)
そして型紙を布の裏の上に置いてなぞる。
(バンダナで作る場合は、この時縫わない端をバンダナの端に合わせると、既に端の処理が済んでいる状態になるため楽です)
縫い代や糊代が必要なので線の周りに余裕ができるような位置に書き写してください。
首回りや裾は縫わないので糊代になる部分を内側に折って糊付けしました。
これでほつれないかつ強度が増します。
洗濯するならそれ用の接着剤か縫うのが一番良いのですが、別に洗濯する予定がなければ水のりで十分。
赤線の部分がのりで接着して処理したところ。青のところは本来端の処理が必要なのですが、バンダナの処理済みの端を活用したためそのままになってます。
もし装飾として絵柄を入れたかったり、刺繍を施したい場合はここで行なってください。後からでも出来ますが、失敗しやすいです。
基本縫い合わせる時は本返し縫いでしたが、ステッチは波縫いでも可愛い。
サロペットを作った時は∞マークを本返し縫い、ポケットを波縫いで刺繍しました。
タイダイ染めなんかは服を絞ってくくってから染めるので完成後で大丈夫だと思います。
⑤縫い上げ〜完成
ここまで準備ができたらあとは縫っていくだけですので、ミシンなら秒で完成します。
ミシン欲しいなぁ〜。
まずは肩上。
両方に描いた線が綺麗に合わさるようにマチ針で止めて、中表、つまり布のオモテ面を合わせるようにして縫っていきます。こうすることで最後にひっくり返すと縫い目が服の内側に来るので綺麗に仕上がります。
ここは着せるときに最も力がかかりやすく頑丈さが必要かつ縫える長さが最も短いので細かめに1本取りで2mm感覚ほどで本返し縫いで縫っていきます。
(私は基本的に2本取り本返し縫いをしてますが、こういう小さい範囲のところは布の負担を考えて1本取りにしています。バンダナのような穴の開きやすい布で全て1本取りにすると結んだところが外れるということが結構ありました)
[本返し縫いの方法(手作りタウン)https://www.tezukuritown.com/nv/c/ch1101014/]
つなぎ合わせてひっくり返すとこんな感じ。別に途中でひっくり返す必要はないのですが、完成イメージが湧いてモチベーションが上がるのと、失敗してないかのチェックになります。
ちなみにバンダナという生地はめちゃくちゃ薄くて針で何度も突いているとすぐ破れてしまうので縫い終わったあと透明のマニキュアを縫って補強しました。
次は若干めんどくさい袖。
最終的にこういう形になるようにマチ針で固定しながら同じく中表、本返し縫いで縫っていきます。
マチ針で止めるコツは、まず袖の中心と肩の位置を合わせ、次に端と端を合わせ、真ん中に足していくという順番を守ると綺麗に合います。
この時、袖の真ん中にうっすらと真ん中の目印をつけておくと楽です。
こちらも終わったらマニキュアで補強。
この時点でひっくり返すとこんな感じ。
だいぶ完成形が見えてきました。
最後に袖下〜裾。
こういう形で中表で縫っていきます。ちなみに1回目の時は全て波縫いで作ったのですが、とにかく強度が足りてなくて着せている内にボロボロになったので、やっぱり本返し縫い。
しっかりと玉留めしたらマニキュアで補強。
最後にひっくり返して完成!
⑥1回目に作ったものと比較
上が1回目、下が2回目。
脱がせてみると1回目の細部の雑さが目立ちます…。
1回目は波縫いで強度が足りなかったのと縫い代を作るのを忘れたせいで穴が開いてしまったのですが、2回目は糸見えずバッチリ。
最も強度が必要な肩周り、1回目は最初は綺麗だったのに着せていく内に悲惨なことになってますが、2回目は本当のTシャツのように出来上がりました。
脇の下も2回目の方も多少糸が目立つものの、白にしたためだいぶ気にならなくなりました。
⑦ついでに
1回目のTシャツにはタイを通せるように留め部をTシャツ自体につけていたのですが、これがタイを外したときに邪魔だったので作り直しました。
私の使わなくなったワイシャツの裾、2〜3回折られて処理された部分を上手く切り取って5cmくらいにして、端をマニキュアで補強。
中表で本返し縫いでちょちょっと止めたら完成。
⑧コーディネート集…?
Tシャツの柄が前と後ろで違うので2パターンの柄が楽しめます。
(襟ぐりが広い服を着るとき謎の白インナーを着せられるヒナちゃんあるある↓を再現)
(まぁヒナちゃんって子供PDだから胸元露出すると変にいやらしくなってインナーを着せたくなっちゃうんだよねってのを語り始めると長くなるから置いといて)
バンダナを巻いてみたり。
セーラー風にしたかったけど、よく分からなくなったタイもいろんなバリエーションが。
サロペットはこんな感じ。ズボンにしても結構可愛い。
個人的に1枚目のコーデがお気に入りです。
このセットで一応3×2×4で24通りのコーディネートが出来るはず?
一応こんな感じで採算と型紙おこしを覚えたら作りたい服だいたい作れるようになるので是非楽しいGR8ESTBOYライフをお楽しみください。
また気が向いたら他の服も作ろうと思います。