あなたの関ジャニ∞はどこから
どうして推しを好きになったかと聞かれると、意外とハッキリしたきっかけって覚えていなかったりする気がします。
でも担当ごとになんとなく定番の沼落ちパターンってるような気がするんですよね。
以前、村上信五さんを好きになった経緯のアンケートを取ったことがあるのですが、せっかくなら関ジャニ∞全体でも同じようなことをやってみたいなと思ったというのもあります。
私が見かけた中でTwitterでまことしやかに囁かれている噂としては、「村上担は二次元出身が多い」とか、「丸山担は分析好きでブログ書きがち」とか。
それらの真偽はともかくとして、担当ごとに沼落ちの経緯を分析すればなんらかの傾向が見えるんじゃないかと思いまして、アンケートを取ってみることにしました。
アンケートは、Twitterを使ってGoogleフォームで回答を募集しました。8/28〜9/4までの1週間を期限とし、合計2840名の方に回答していただきました。
ご協力してくださった方に感謝申し上げます。
表1 アンケートに参加した各担当の人数
人数は横山担が263名、村上担が356名、丸山担が555名、安田担が497名、大倉担が554名、箱推しが615名となりました。
図1 アンケートに参加した各担当の割合
円グラフにすると上のようになります。
最初は私の周りの方が答えてくださる場合が多かったので村上担、次いで丸山担の割合が高かったのですが、徐々に大山田と箱推しが伸びてきた結果こうなりました。
特に大倉担と丸山担の割合はかなり拮抗していますね。最も多いのが箱推しなのは少し意外でした。3年ほど前に同じようなアンケートを取ったのですが、その時は箱推しの項目を作ってなかったので、単純比較できないのは残念です。
(ていうか前のデータどこ行ったか分からない)
最も回答数が多かったのは丸山担で、色々な可能性は考えられるのですが、最初に言った「丸山担は分析好きが多い」という噂が本当で、それゆえにこうしたアンケートに興味を持って回答する人が多かったとかなら面白いですね。
ちなみに、この数値は誰のファンが多いとか少ないというより、このアンケートに答えてくださった方はこういった割合だったと考える上で参考にしていただければと思います。
関ジャニ∞のファンをランダムにサンプリングしたわけではなく、私のツイートが回りやすい範囲へのアンケートになっていますし、そもそもTwitterをしていない方は答えられない仕組みになっていました。その時点でかなりのバイアスが掛かっていると考えられます。
質問は、ファンになった時期、エイトを好きになる前に好きだったジャンル、担当が変わった経験があれば以前の担当、ファンになったきっかけを聞くものでした。
ブログを分かりやすくするために、結果に割合やグラフのみを載せている場合があります。詳しい数値の結果は最後に付録としてまとめているので、興味があればご確認ください。
結果1 ファンになった時期
図2 各担当のファンになった時期
横軸が「〜2003」の選択肢と2004〜2020までの年代、縦軸はその年にファンになった人数です。
グラフを見て分かる通り、全体的に右上がりの傾向が見られます。
より細かく見ていくと、2009年あたりから2012年までの急激な上昇と、2013年から2016年までの停滞が特徴的ですね。
これは村上担のみにアンケートを取った時も同じ現象が見られました。
どうやら村上担固有の現象ではなく、関ジャニ∞全体として2013年から2016年になんらかの事態が起こっていたようです。
どちらかといえば2013年から2016年は毎年ドームツアーもやってますし、10周年の野外や年1回のリサイタルもあって活動から見ると順調だったように思えます。
原因は2つ考えられると思います。
・単純にその年ファンになる人数が少なかった
・その年ファンになった中で担降りする割合が多かった
まずはその年ファンになる人数が少なかったという点ですが、2013年から2016年というと先ほども述べたようにどう考えても絶好調な時期なので感覚的には納得しづらいでしょう。
しかし、落ち込んだというよりは停滞だと捉えればむしろ2009〜2012までが爆発的な伸びを見せただけで、2013年以降少し落ち着いたと考える方が捉えやすいのかもしれません。
注意しなければいけないのは実際の活動とファンの増え方にはラグがあるので、単純にその年を見れば分かるというわけではないでしょう。
個人的には、絶好調だったからこそ停滞したという可能性がある気がします。
2013年といえばいわばジャニーズにおける最高峰である5大ドームツアーも2度目、歌番組の最高峰である紅白にも出場し、今まで「上へ上へ」で団結していたメンバー、スタッフ、ファンの結びつきが少し緩んでいたのかもしれません。
そして絶好調な時期の7人を好きになったファンだからこそ、いわゆるにわか的なパターンも多く、時間の経過と共に離れる割合が高くなったのかもしれません。
ちなみに別の方法でもこの数字を分析してみました。
下の表2.1はその年の全体のファン数における各担当の割合を表しています。つまり、その時期にどのメンバーが人気だったのかというのが分かりやすいグラフになっていると思います。
オレンジはそのメンバーにおける最大値で、青は最小値です。
表2.1 各年ごとの担当の割合
その年ファンになった人数の合計をもとに、その年に各メンバーのファンになった人数の割合を計算しました。
こう見ると、大きく分けて最初から人気が高い(そしてその時期にファンになった人間が残っている)横山さん、安田さん、大倉さんの群と、後咲きの傾向にある村上さん、丸山さんの群が見えてきました。
デビュー前からファンの割合が多い横山さんと、2020年最も来ている村上さんの対比も面白いですね。
関ジミ3と言われていたほどの大山田ですが、意外と大倉さんはデビュー前の時点でもっとも人気なメンバーという結果になりました。また、丸山さんも数字はそれほど低くありません。一方で安田さんはデビュー前の数字が他の年と比べて圧倒的に低くなっています。しかし2004年においてはもっとも人気なメンバーの1人なので、一体この間に何が起こったのでしょうか。
丸山担の割合が最も高かったのが2014年ですが、この年の10月期のドラマは「地獄先生ぬ〜べ〜」でした。記述欄にぬ〜べ〜がきっかけだと書いている人はかなり多かったです。また、先ほども言った通りきっかけからファンになるまではラグがあると考えられます。丸山担の場合はきっかけに8ESTとJUKEBOXの名前を挙げている人が多かったので、2012〜2013あたりの蓄積が2014年に反映された可能性もあるでしょう。
それにしても1/4を超える27.2%という数値は驚異的ですね。
ここで、表2.1の色の付け方を少し変えてみました。
表2.2 各年ごとの担当の割合
色の付け方以外は表2.1と同様です。
表2.1は各メンバーごとにどの年に最も人気があったかというのを色付けしていたのですが、上の表は各年ごとにどのメンバーに最も人気があったのかというのが分かりやすいものになっています。
2003〜2013までの圧倒的な大倉さんの強さが際立ちますね。そんな中で2004年に安田さんと村上さんが他3人を抑えてトップに踊り出たのは何か理由があるのでしょうか。記述のところも確かめてみたのですが、特筆すべき傾向は見られませんでした。
また、2014年をピークとしてそれ以降丸山さんの人気が大倉さんを追い抜きます。もちろん最初に言った通り今回のアンケートに答えた中での割合なのでバイアスはかかっていることをご了承ください。
そして再び2020年、大倉さんが17.3%まで上がり、そこに村上さんが並びました。
考えられる理由としては大倉さんは予告含む『窮鼠はチーズの夢を見る』関連をハマったきっかけに上げた人が多かったので、そこが反映されたのかもしれません。
また、村上さんの場合はYouTubeやスマイルアッププロジェクトなどの配信関係での取り込みも他のメンバーより多く見られました。元々バラエティで知名度が高い分、配信によって気軽にアイドル・村上信五にアクセスできたことでギャップが見えやすかったのかもしれません。
ちなみにこの大倉さん→丸山さんへの移り変わりは、結果3にも関わってきます。
結果2 関ジャニ∞を好きになる前に好きだったジャンルは?
表3 各メンバーにおける関ジャニ∞を好きになる前に好きだったジャンルの割合
こちらは各担当の合計人数をもとにして割合を出しています。
ほとんどのメンバーがジャニーズの他グループからの流入が最も多い中、村上さんだけが二次元界隈からという回答がトップになりました。
また、他のメンバーでは声優からの流入が最も低い値となったのですが、村上さんはジャニーズ以外のアイドル(具体的にはAKB48やKPOPなど)からが最も低くなりました。
村上さんだけが、他のメンバーとは異なるジャンルからファンを引き寄せているのはかなり興味深いと思います。知名度が圧倒的に高いゆえに、アイドル以外のファンからも注目されることが多いのかもしれません。
また、2番目に高かった値のボックスは薄い橙で色をつけています。これは各メンバーごとにかなり分かれました。
横山担と大倉担と箱推しの方はエイトが初めて、村上担はジャニーズからという回答が多かったのですが、丸山担は二次元、安田担はミュージシャンの推しからの流入が多いという結果になりました。
なんとなく安田さんが音楽と関連しそうなのは分かるのですが、丸山さんが二次元に強いのはどういうことなのでしょう。
強いて言うなら、マルヒナ2人ともスタイルがアホみたいに良いってとこですかね?
本当にこれが理由だったら面白いですが、もっと複雑な理由がある気がします。
結果3 自担を好きになる前に好きだったメンバーは?
続いてグループ内での担当の移動をまとめました。
表4.1 各担当における以前の担当の割合
各担当の合計人数をもとに、最初に好きになったのはどのメンバーであるかを割合にしました。
最小値はどのメンバーでも内くんになったので、2番目に小さい値も青色にしています。
どのメンバーでも担当は変わっていないという回答が最も多い結果になりました。分かりにくくなるので担当が変わっていないことを示すボックスはグレーにしました。そんな中でも最も担当が変わらない割合が多いのは大倉担のようです。
担当が変わっていない以外の回答で最も大きい値を取ったものをオレンジにしています。
箱推しでは渋谷さんから降りた人が多かったです。3番目に箱推しになりやすいのが錦戸担なのも理解できるのですが、錦戸さんを押さえて2番目に多いのが大倉さんから箱推しになった割合なので、少し不思議です。
元々錦戸さんを好きだった割合は村上担、大倉担において最も多い結果となりました。
また、横山担、丸山担、安田担では大倉さんからの流入が最も多くなりました。そもそも大倉担の人数(特に2014年以前)が多いので、そこから他のメンバーに移った割合も多かったのではないでしょうか。
最も少ないのは村上担から横山担、丸山担、安田担、横山担から村上担、箱推し、そして丸山担から大倉担という結果になりました。
村上担からの流出が少ないのは、元々好きだったジャンルを聞いた質問で村上担の特殊性が明らかになっていたので、村上さん単体でハマる割合が多いのかもしれません。
また、村上さんはファンの人数の増加傾向が特に強かったので、最近ファンになった人が多く、そこからまだ担当が変わっていないという可能性も考えられます。
また、横山担と村上担はそもそものアンケート参加人数が少なかったのも理由の一つだと思います。
意外だったのは大倉担になる経路として最も頻度が低くなったのが丸山担だったことです。
なんとなくリズム隊で高身長でガタイがよくて大人っぽい顔立ちなので共通性がありそうなところです。しかも大倉担からの丸山担という流れは多かったにもかかわらず、逆は起こりにくいという結果になりました。なぜなのでしょう。
先程のファンの割合を見た時も、大倉さんと丸山さんの人気は2014年あたりを境に入れ替わるような形になっていたので、そこで大倉担から丸山担に変わった人がかなりいたのかもしれません。
また、丸山さんは村上さんと同じく2009年以前においてはそれほど人気があるメンバーではないので、そもそも流れ出る人数の母数の少なさも関係していると考えられます。
表4.2 以前の担当ごとの現在の担当の割合
各メンバーを好きだった人数の合計をもとに、そのメンバーからどのメンバーに移ったのか、その割合を表しました。
こう見るとより規則性が強くなった気がします。
最終的に丸山担に落ち着く割合が多いようです。
例外は元々錦戸さんか内くんを好きだった場合で、大倉担になることが多いようです、
それも数値的には2位以下に2倍以上の差をつけて大倉担に流れているので、何か共通点があるのでしょうか。一応2人とも元NEWSという大きな共通点はありますが、絶対それは関係ない気がしますし…。
ていうか書きながら気づきましたけど、さっきから大倉さん関連の移動ばっか特殊なんですよね。どういうことなんでしょう?
そして、最も安息の地に選ばれやすい男・丸山さんから移る先として多かったのが村上さんでした。
村上担から丸山担に変わる割合も比較的多いので、村上さんと丸山さんの間には双方向に移動があるようです。(ちなみに私は丸山担→村上担→丸山担なので、その例のど真ん中ですね)
ただ一つ考えられるのは、私が村上さんと丸山さんを好きなので、私の周りにも丸山さんと村上さんの2人ともを好きな方が多かった可能性はあります。3000件近くの回答が集まっているので、それ以外の理由も充分あるとは思いますが、考慮しなければいけない点です。
しかし、この2人は結果1でもデビューしてしばらくしてからファンの増える後咲きの傾向という点で共通していましたし、結果2でも2次元界隈からの流入が多いメンバーに挙がっていたので、少なくともアンケート対象の偏りだけではない何かしらの共通性がありそうです。
結果4 ハマったきっかけ
表5 各担当におけるハマったきっかけの割合
各担当の回答数の合計をもとに、ハマったきっかけの割合を求めて表にしたものです。
全メンバー、圧倒的にバラエティ番組が強くなりました。
その中でも他のメンバーが34〜42%ほどの中、村上担ではバラエティ番組をきっかけにファンになった人が49.1%で約半数を占めることになりました。
ちなみに大倉担が34.4%で、他のメンバーと比べると最も少ないようです。
続いて割合が高かったのが音楽番組きっかけで、村上担、大倉担、箱推しで2番目に高い値になりました。
横山担では他のメンバーに2倍以上の差をつけてドラマからハマった割合が多く、丸山担と安田担はDVDきっかけが多かったです。
しかし安田担のDVDきっかけの割合は12.5%と、音楽番組と2位争いを2分したような結果になりました。
そう考えると丸山担の14%がDVDからというのは少し多い気がします。回答の詳細を確かめてみると、8ESTが12件、JUKEBOXが8件、他にも8UPPERSやSpirits!!など具体的な名前が上がっている回答が他のメンバーのファンより圧倒的に多かったので、「このライブのこの丸山さん」というのが印象に残りやすいのかもしれません。
ちなみにその他に含まれる回答では、村上担がCMや配信、丸山担と安田担で雑誌という回答が比較的多く見られました。
ちなみに丸山さんの「その他」で面白かったのが、夢に出てきたというパターンが3件あったことです。
他のメンバーだと大倉さんと村上さんがそれぞれ1つだけ夢パターンがあったのですが、なぜ丸山さんだけ夢の中で3人も落としているのか不思議で仕方ありません。これはどうにも分析のしようがない…。
番外編 きっかけになったDVD
ハマったきっかけがDVDだと答えた方の中から、担当ごとにどのDVDで落ちた人が多かったのか調べてみました。
横山担の場合はPUZZLEと十祭が回答数2で最も多く、村上担では十祭(回答数4)、丸山担では8EST(12)、安田担ではJUKEBOX(7)、大倉担で47および8UPPERS(5)となりました。
全員全くかぶっていないのすごいですね。
勝手に丸山さんといえばJUKEBOXのイメージがあったのですが、惜しくも回答数8で2位に留まりました。ちなみに丸山担の具体的なDVD名の回答数が多かったので3位以降も確認しておくと、3位がみんな大好き8UPPERS(6)、同率4位がPUZZLEとSpirits(4)になりました。
安田担の2位は同率で8UPPERSとEIGHT×EIGHTER(5)、大倉担の3位はJUKEBOX(4)になっています。
ちなみに以前の村上担のアンケートを見ていると十祭のtornで落ちた人が多いようなので、村上担の結果1位十祭にはそれが反映されているのかもしれません。
全体で見てみると根強い人気の8UPPERS(回答数18)や、8EST(同じく18)を抑えて、JUKEBOXの回答数20がトップに入りました。
特に47〜十祭まで、2007年から2014年に発売されたDVDの回答数は比較的多くなっていました。これは単純にそれらのDVDが人気という可能性もありますが、YouTubeや動画サイトが普及して以降、(違法ではありますが)アップロードされたコンサート動画が雑多に観れることでどのコンサートがきっかけだったのか分からなくなったという可能性はありそうです。
9月に回答を締め切って2ヶ月近く寝かせてしまいましたが、いかがだったでしょうか。
詳細な回答もたくさんいただいたのですが、なかなか処理するのが難しいため扱いきれなかったのは残念です。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
付録