そーゆーとこツボなのさ

終日もう君に夢中

エイトから担降りした

※このブログは大倉さんの結婚、村上さんの結婚、武道館公演などに触れています。現状は横山さんオンリー担をやっています。

 

 

私は9年エイトを追いかけた。

あと半年で10年になるところだった。

でも、2025年11月、9年半を超えたところでエイトを降りることに決めた。

 

別れを語る前に、出会いを語る必要がある。

 

2016〜2020 エイトとの出会いと村上担時代

 

私がエイトと出会ったのは9年前、2016年の春頃だ。当時中学3年生。まだ新学期の始まっていない、2月から3月のことだった。

NAVERまとめでジャニーズのMCレポを読み漁るうちに、友達に関ジャニ∞クロニクルを見せられるうちに、気がつくと関ジャニ∞を求めるようになっていたのだ。

 

厳密に言うと最初の頃は安田担を名乗っていたりと、ややこしいので省略するが、私にとってのeighterとしての人生の最初の4年を総括すると、村上担としての時代だった。

 

どこを好きになったかというと、顔だ。

村上信五はアイドルの中でいうと、顔を強みにしているタイプではない。

当時は普通に「ブサイク」とまで言われていた。

客観的に見てジャニーズ基準で顔が「良い」とは思わないが、間違いなく好みの顔だった。

とっくのとうに降りているのに、いまだにふと見た写真の顔が好みすぎてひっくり返る。

魂レベルに刻み込まれた、私にとっての好みの顔だ。

今の自担の方が客観的に見て顔が綺麗だとは思うが、当時の村上担だった頃の私の方が、熱量を持って推しの顔の造形について語っていた。

 

外見が好きだったのは間違いないとして、村上さんの中身が好きだったかと言われると、よく分からない。

中身がないところは好きだった。

誰かが村上信五は鏡のような人だと言っていたが、その自我のなさが魅力でもあり、好きでもあり、つまらなくもあり、嫌いでもあった。

村上さんといえばバラエティのイメージが強いので意外に思う人も多いかもしれないが、トークスキルは絶望的にない。

これは担降りしたから思うのではなく、当時も思っていた。他人の話を聞いたり、解釈したりするのは上手いと思うが、あくまで他人の話を圧縮したり変換したりしているだけだった。

だからゲスト側ではなく、ホスト側で呼ばれることが多いのだろう。

自分自身も音楽をやっている中で、あれだけ自分の意見を出さずに淡々と音楽番組を進行できるのは確かに才能だ。

一方で、エピソードトークになると芯がないというか、やっぱり自我がないということになるのだろう。

特に雑誌の取材は酷かった。最近のものは読んでいないが、年数と共にマシになった印象がある。

言いたいことがないわりに話すのが長く、とにかく回りくどい。難しい言葉を使おうとするわりに、使い方がズレている。昔はそれを天然だと思っていたけれど。

そもそも言いたいことが薄いから、どんな言葉を使っても虚無が膨れ上がるだけだ。

 

だからラジオを聴くのは嫌いだった。

オタクだから、聴取率に貢献するためにradikoで聴き、ハッシュタグで感想を呟いていたし、メールも送っていた。

でも、いつも発言に薄っすら腹が立っていた。

推し本人に使う言葉としては間違っているが、「解釈違い」だと思っていた。

ジジイみたいな発言だなと思っていた。世間の全ての流行や、若さや、可愛さを、心の底で蔑んでいる感じ。

 

私の好きな顔の可愛いヒナちゃんはどこですか?

 

そういう気分だった。

 

2020年4月 静かな担降り

 

それでもかろうじてレコメンや関ジャニ通信は聞いていたが、ついにその時が来た。

2020年。レコメンから降板になり、村上信五くんと経済クンが始まった。

 

その数ヶ月後、私は担降りした。

嫌いになったというほどではなかった。

村上さんへの興味が薄れて、丸山さんへの興味が勝って、入れ替わるような形で地味に担降りしたので、担降りポエムは残さなかった。

 

正直、当時の気持ちをメモにでも残しておけば良かったと思うが、とりあえず記憶の限りで振り返る。

 

私は確か、ラジオでの村上さんの何かの発言が許せなかった。お悩み相談コーナーだった気がする。

確か女性に関する発言だ。恋愛的なものではなく、どちらかというと女性蔑視的なものだった。

そういうニュアンスの発言が2回続いて、ラジオに「そういう発言はやめてほしい」とメールを送ったこともあったが、結局諦めて降りた。

 

そもそも、村上さんは昔から若い女、特に可愛らしい大人しい女を下に見ている。むしろ嫌いまである。

それはずっとなんとなく感じていた。だから担降りのきっかけになった発言を聞いた時も「まぁそうだろうな」と思った。

そういう気持ちがあったからこそ、諦めに至ったのだ。

オタクのことも多分見下している。

「ファン」という集合体には感謝を示しているように見えるが、女オタク一人一人に対しては嫌悪感すら抱いてるのではないかと思っていた。

アリーナツアーでファンから触れられるととんでもなく嫌そうな顔をしていたというレポもあったし、芸能界の権力者やおじさんから好かれがちなのも、そういうことなんだなと納得していた。

本人は「3歩後ろに下がる女将さんみたいな女性がタイプ」と言っていたが、熱愛を撮られるのはいつも気の強そうなヤバ女ばかりだった。

そのたびに、ほら見ろ、お前が気の弱い女っぽい女を好きになるわけねえだろ、むしろ嫌いだろと心の中でツッコんでいた。

 

という感じで、私は2020年ごろに村上信五からフェードアウトし、丸山さんや安田さんを反復横跳びしながら、2024年にかけて徐々に横山さんに落ち着いていった。

 

2020〜2024年までの間は「見るたびに担当変わってない?」とオタ友に言われるくらい激しくメンバー間を反復横跳びしていた。

自分自身も「今回のライブは誰担になろうかな?」とネタにしていた。

村上担の時代が長かったこともあり、村上担の友人からは「村上担に戻っておいで」と言われていたが、それだけは絶対にないなと確信していた。

当時は村上さんのことをめちゃくちゃ嫌いだったわけじゃない。

ただ単純に「顔が好き」以上の新鮮な驚きを村上さんから得られる気が全くしなかったのだ。

やっぱり沼落ちって、ある程度衝動的なものだから、驚きがないとダメなんだと思う。

 

2023年12月 ベストヒット歌謡祭

 

突然だが、丸山さんから気持ちが離れた。

さっきまで村上さんの話がメインだったので、あまりにも突然だと感じると思うし、私にとっても突然だった。 

 

丸山さんが髪を切った。

これで私はプロフィールから「丸山さんから逃れられないオタク」という一文を消した。

髪を切ったのはきっかけにすぎない。

そもそも最近の衣装も全然似合ってないな、ずっと熱愛撮られないようにしてたのに撮られてんな、18祭も顔がずっとパンパンで痩せる気ないなと思いつつ、どうしても顔が好きだったから、沼から抜け出せなかった。

しかし短髪は、その気持ちが吹っ切らせてくれた。

シンプルに似合ってなさすぎた。その似合ってなさで、オタクから色々言われて不機嫌になれていることが信じられなかった。

本気で良いと思ってるなら壊滅的にセンスが悪いし、良いと思ってないくせに文句を言われるとに怒るなら壊滅的に性格が悪いなと思った。

最悪の2択だ。いや、でも私は性格の悪い丸山さんは好きだ。来世は蚊になって丸山さんに潰されて死にたい。だからオタクに嫌味を言う丸山さんには全然耐えれたし、むしろ好きだった。

決め手になったのは、それを他人のせいにしてヨシヨシする丸山担に耐えられなかったことだ。

 

そう考えると、私は村上さん、丸山さんと顔が好みな順に降りていっている。

やっぱり美人は3日で飽きるのかもしれない。

ちなみに大倉さんにはハマったことがないので、カウントに入れていない。

 

2024年 20周年

 

2024年になった。

エイトが20周年を迎えた。

 

8月  アリーナツアー

ジャニーズ事務所の騒動もあって、アリーナツアーは久しぶりのライブだった。

安田さんは指の怪我でしばらく休養を取っていて、セトリは村上さんと安田さんで作ったと言っていたが、実質村上さんだろうと思っていた。

若干心配ではあったが、大倉さんのあのセトリを一番近くで学んできた人が、とんでもなくクソなセトリを生み出すことはないだろうと思っていた。

 

愛知初日に入って、絶句した。

大倉さんの天才的なセトリから、どこをどうやって学んだらそのクソみたいにつまらないセトリができるんだ?と不思議に思った。

大倉さん程のクオリティで演出するのは才能だから仕方ないにしても、せめてAIシンゴに考えさせた方が、まだマシなセトリになったと思う。

バカの一つ覚えみたいな「勝手に仕上がれ」の使い方で、あんなに仕上がらない「勝手に仕上がれ」は人生初だった。

セトリがクソすぎるという話で、一緒に行っていたオタクと丸一日盛り上がった。

2日目以降セトリはどうでもよくなり、私の頭に残るのは横山さんの二の腕と脇の白さだけになった。

 

何度も言ってる通り、村上信五が面白くない男であることは知っていた。

しかし、ここまで壊滅的につまらないセトリが出来上がるとは正直思ってなかった。

さらに、ただださえつまらないセトリのど真ん中で、素人の演奏と喋りを聞かされ、私は何に金を払っているんだ?と思いかけたが、横山さんが可愛かったのでギリ耐えた。

 

ちなみに私がオタクになった当時、2016年もキッズダンサー企画で炎上していたのだが、本当に何も学んでいないんだなと思った。

それに、アリーナツアーの日程が平日すぎた。休日のアリーナを取るなら、もっと前から日程を押さえないとダメだろう。

この辺りで運営に対しても不信感がかなりあった。

 

12月 二十祭

 

すでにエイトには冷めてきていたが、横山さんに対する熱量はむしろ上がっていたし、二十祭は文句なしに最高だった。

 

しかし、二十祭オーラス。

大倉さんの挨拶で、雲行きが怪しくなった。

もう大きい箱じゃなくていい。ゆっくりでいい。疲れた。

要約すると、もう大倉さんにはやる気もないし、頑張る気もないんだなと思った。

 

2025年1月26日 誕生日配信

 

案の定、二十祭後は凪が訪れた。

明らかにオタクは盛り上がっていて、出戻りも多かった。このタイミングでシングルでも出せば絶対にいつもより売れるのに、やるのはメンバー不在のプレイリスト企画。

 

あまりにも現場に飢えすぎて、村上さんの誕生日配信を見た。

相変わらずトークは絶望的に面白くなかったし、よくその面白くない話を1人で延々としてられるもんだなと感心した。

中身もないし、年表も間違っている。コメントで何度も間違っていると指摘されているのに、スタッフも本人もスルー。オタクのコメントなんてどうでもいいなら、見なければいいのに。

その上、間違った年表をわざわざ特典として送りつけてきた時には、さすがに気が狂ったのかと思った。

エイトは関西人気が強い。その中で私の体感だが、村上信五は関東の方がオタクが比較的多いイメージだ。やっぱり関東人は面白くない男を許容できるからだろうか。

あとで詳しく語るが、本を出すというお知らせにも本当にげんなりした。

 

2025年2月 大倉忠義の結婚

 

そんな中、大倉さんの結婚。

 

ああ、やっぱりなって感じだった。

結婚するから、子供産まれるから、ゆっくりしたいんだ。適度に仕事して、家庭の幸せと両立させたいんだと思った。

 

結婚はアイドルの死だ。

アイドルの死に方は色々あるが、その中で結婚は最も汚らしく穢らわしい終わり方だった。

アイドルという天空の存在だと思っていたものが、地面に落ちて血や肉や体液を汚く撒き散らした死体を見た気分だった。

 

そして相変わらず続くメンバー不在のリスニングパーティー。コラボカフェ。AIシンゴ。

商品のないコンビニ、空回る自転車のペダル、そういうもので誤魔化されている気分だった。

 

2025年4月 半分論発売

 

そして、村上信五が本を出した。

それまでもケーキの寄付とか、ぶどうの新品種開発とか、AIの開発とか、全体的に「うわ…」となるような仕事は多かったが、なんとか目に入らないように、文句を言わないように頑張っていた。

しかし、本の発売だけはなんというか、私の中で許せなかった。

この嫌悪感を言語化できないのが悔しい。

嫌悪感を確かめるために一周回って本を買おうかと思ったレベルだ。さすがに粘着アンチムーブすぎるので、やめといた。まぁこのブログを書いている時点で、綺麗なオタクでいようという努力は無駄になったのだが。

友人によると「相変わらず中身はない。道徳の教科書かと思った」とのことだったので、納得した。

そう、村上さんの発言は総じて中身がないわりに偉そうなんだと思う。だからこそ、「本」というもので自身の哲学を語っていることは、中身がない話を延々と高説垂れていることの象徴に思えて、許せなかったのかもしれない。

そもそもアイドルの言語化された思想に興味はない。

 

出版社が幻冬舎であることも、最悪だった。

村上さんは一度幻冬舎から出ている芳村思風の哲学書を読んでいると話したことをきっかけに、幻冬舎の雑誌のインタビューを受けていたことがある。

その時の編集長は、普段哲学書を読まないであろうアイドルのファンに読んでもらえることが嬉しいと話していたが、それも引っかかっていた。

若い女が哲学なんて興味ないだろ。アイドルが読んでいたら読むんだろうけど(笑)

という見下しが透けて見えた。

 

村上さんの周りって、こういうおじさんが多いんだろうなと思った。

関ジャムのスタッフも、アイドルを見下すような発言をしていた。劇団ひとりマツコ・デラックスなんかの、斜にかまえたおじさんに受けが良いのもそういうことなのだろう。

若い女やアイドルを見下しているジジイに「君はアイドルらしくないね。他のアイドルとは違うね」なんて言われてチヤホヤされるのが気持ちいいんだろうなと思った。

頑なに男eighterにこだわるのも、一時期男にしかファンサしなかったのも、オタクに本気で嫌そうな表情を見せることがあるのも、老齢のファンに感激するのも、全部繋がってるんだろうなと。

彼の中で「若い女」なんていうくだらない存在に認められることに価値はなく、男や目上の存在に認められてこそだという価値観が一貫していると考えると、今までの言動に妙に納得した。

 

モヤモヤをかき消すように、色んな現場の予定を詰めた。

その中には、村上さんのソロ舞台もあった。

 

2025年6月 笑う門にはデジ来ル

行ったことを後悔した。そもそもここまで言ってるんだから行くなって話なんだけど、この時点では未だにあの頃好きだったヒナちゃんを期待していた。諦めきれていなかった。

 

しかし、内容は想像通りだった。

まずシンプルに面白くない。

いや、村上さんのトークが壊滅的に面白くないのは100も承知だ。村上信五トークの面白さなど期待していない。

そもそもイフオアだってフリートークはクソつまらなかったし、何を見せられているのかよくわからない時間も長かったが、それでもディレクターが有能だった。制作が機能していた。マトモにチケットの抽選と販売をやってくれるジャニーズ事務所が、こんなにもありがたい存在だと思わなかった。

しかしこのイベントは、企画も面白くないし、何よりチケット販売の手際が悪い。運営はオタクにキレてるし、オタクは運営にキレてるし、盲目オタは運営を擁護している。

これで金取るのは正気か?と思った。

我々オタクが「顔さえ見れればいい」ということはあるが、アイドル側が、制作側がそこにあぐらを掻くのは違うだろ。

その上、相変わらず公演時間は短かった。90分で9000円だ。

イフオアが90分でも許されたのは、チケット代が5500円だったからだ。

普通にライブ並みのチケット代をとっておいて、小学生の発表会みたいなショボいAIを90分見せられて、マジで私は何しにきたんだと思った。新幹線で遠征したのは私の責任だが、それでも移動に3万円近くかかったと思うと腹が立つ。

 

余談だが、私服でマルジェラ着てるの見て、「あ、これ絶対ヒナちゃんの趣味じゃないな」と思って萎えた。お前はマルジェラを自分で選ぶ男じゃないだろ。

相変わらず自我がねえなぁとも思った。

 

一方、丸山さんの髪が少しずつ伸びてきていて、丸山さんに関しては相変わらず顔が好きだった。

絶対に筋トレが向いている体格なのに筋トレしないままよく分からないピラティスなどで誤魔化してぶよぶよしたままなのもよく分からなかったが、顔は良かった。

そう、私は現金な女である。

大倉さんと村上さんには興味が完全になくなっていたが、横山さん、安田さん、丸山さんとギリ過半数は好きだった。村上さんのことも嫌いというほどじゃなかったから、横山さんと絡んでいれば見た。

だから、まだグループから降りることはなかった。

 

2025年10月 村上信五 結婚

 

2025年10月、村上信五が結婚した。

 

アイドルが結婚すると、

 

結婚するのはいいけど、○○なのが嫌。

 

というオタクが必ずいる。

 

しかし私は、結婚すること自体がそもそも許せない。

これを恋愛感情から来る嫉妬だと思っている人がいるが、そう思われるのは癪なので一応説明を試みる。

 

そもそも、アイドルにおいて結婚=ファンの減少なのだ。

夢を売るのがアイドルなんだから、たとえ恋人がいようが、セフレがいようが、同棲してようが、オタクから見えなければ関係ない。

しかし、結婚はなぜか公式に発表する必要がある。その文化自体もかなり謎だが、それは話が逸れるので一旦置いておこう。

 

丸坊主にするとか、激太りするとか、不適切な発言をするとか、その並びに「結婚」というものは存在する。

だから自身であえてそのファンが激減することが分かっている選択を行う時点で、アイドルとして自殺したも同然なのだ。

 

だから、誰がなんと言おうと、結婚=アイドルの死だ。

死に様が美しいとか醜いとかの違いはあるが、死んだことに変わりはない。

 

それで言うと、大倉さんは美しいとは言わないが、まぁ他のアイドルや村上さんに比べれば、醜くない死に方だったなと思った。

あと正直昔から大倉さんはタイプじゃなさすぎて、推したことがなかったので、どこか他人事感もあり、「ご冥福をお祈りします」という程度の気持ちだった。

 

村上さんに関して言うと、言いたいことが山ほどある。

 

武道館の当落後、御堂筋ランウェイと厳島水中花火大会の直前というタイミングも救いのないバカだが、それを余裕で上回ったのが結婚発表の文章だ。

文面にメンバーの名前を全部入れてるところで「キッッッショ」ってなった。普通にちゃんと声出た。

私の感覚がおかしいのかと思ったが、鍵垢でもボロクソ言われてたし、リア友も普通に「あの気持ちの悪い発表文は何?」と言ってたので、安心した。

それを村上担が持て囃してるのを見て、更に絶句した。コイツにはもうこういうファンしか残ってないのかと思った。

 

そのあと経済クンのアカウントが「結婚おめでとうございます」とツイートしているのを見て、しかも他の著名人が結婚に触れたツイートをご丁寧にリツイートまでしてるのを見て、「やっぱりな」と思った。

この番組きっかけで降りた身としては、もはや伏線回収みたいな気持ちよさがある。そういうやつだってことは薄々分かってたよ、的な。そっとミュート&ブロックした。

 

結婚はアイドルの死だが、ギリギリ許せるラインとして、何事もなかったかのように扱うというものがある。

オタクは「恋人いてもいいから絶対隠せ」とよく言うが、まさにそれだ。

結婚の前後も平常通り仕事して、一切触れるな。それが唯一のギリギリ正解である。

 

それで言うと、大倉さんは「平常通り仕事して」の部分は最悪だったが、隠し方はスマートだったと思う。

トークルームという生活リズムがかなりバレる場面でも、よく隠していたと思う。

 

村上さんは、その後テレビ番組でも結婚に触れているようだった。

そういえば大倉さんが結婚した時も、大倉さん本人ですら一切触れないのに、「遭遇したファンからおめでとうと伝えてくれと言われた」と言っていて、キモッと思ったのを思い出した。

大倉さんの結婚で、他のメンバーはわりと正解の動きをしたと思う。株が下がったのは村上さんくらいだ。だから余計に目立った。

根底に「そろそろ結婚しても許してくれるやろ」という甘えが透けて見えて、最悪だった。

結婚は拒絶されるものだと分かった上で、それでも家庭を選び取るなら、もう仕方ない。

しかしその認識すら甘い感じが、相変わらずオタクのことを舐めてるんだなと思った。下に見てるのをひしひしと感じた。リアルに苦虫を噛み潰したような顔になった。

 

「国立に立ちたい」と語っていたことも思い出した。

どういうプランでその発言をしたのか、一ミリも理解できず、とりあえず困惑した。

百歩譲って大倉さんの結婚は村上さんにとって他人事だとして、村上さん本人が結婚することが恐らく決まっていたにも関わらず、一体どこをどうやったら10万人のキャパの会場を埋められるという想定になったのか、本当に内訳を教えて欲しい。

やはり芯がないというか、一貫性がないというか、具体的なプランもなく、ただ耳障りの良い、ファンが喜びそうなこと、横山さんが喜びそうなことを適当に並べているだけの上っ面の発言。

だから村上さんの話って面白くないんだなと思った。筋もなければ中身もなく脳もない。

別に中身のない自体はアイドルとして悪くないというか、むしろ空っぽのアイドルなんて魅力的だと思う。あと知的なアイドルも、私自身はタイプではないが、魅力的ではあると思う。大倉さんとかがそれだ。

村上さんはそのどちらでもない。元々空っぽのくせに、中途半端にその空っぽを知識で埋めたがる。

自己啓発本を読む前に、まず小説でも読んで情緒を育ててはどうかというのは村上担時代も思っていたが、もういい。頼むから他のメンバーをその軽率な発言に巻き込むな。

レコメン時代にゲッターズ飯田から何度も不謹慎な発言で炎上するのではないかと心配されていたことを思い出した。そういうことか。

 

2025年11月 THE BASS DAY

 

そして、THE BASS DAYに行った。

直前で丸山さんの顔面に関するツイートがバズっていたから期待していったが、相変わらず服はダボダボ、顔はパンパン、髪も短く戻っていて、どうでもよくなった。

もうカッコいいと思えなくなった丸山さんを眺めながら、エイトから降りようと心に決めた。

 

まぁそんなこんなで、大倉さんと丸山さんはどうでもよく、村上さんのことはとんでもなく嫌いになった。

 

2025年 武道館

 

最後に追い打ちをかけたのは、武道館である。

厳密には村上さんの結婚とは時系列が逆だが、エイトを降りた最終的なきっかけという意味で最後に語らせて欲しい。

 

今までも、2019年のホールツアーや、2022年の8BEATのアリーナツアーで降りたオタクは見たことがあったが、キャパが小さすぎるから降りるという意味をあまり理解していなかった。

 

でも、今なら分かる。

キャパが小さいこと自体、自分が落選したこと自体は、あくまで「きっかけ」であり、原因ではない。

 

少しずつ「あ、オタクのこと考えていないんだな」という不満が溜まってきた時に、自分がライブに行けないという事実が来ると、「もう私はお呼びじゃないんだな」という気持ちになる。

 

度重なる結婚、明らかな仕事量のセーブ、そしてキャパの少なすぎる会場でのライブ。

オタクに会う気がない。リハをする気がない。しんどいことはやりたくない。ゆるゆるとグループを続けて、仕事と家庭をのんびり両立できたらなという呑気な態度が滲み出ている。ファンクラブの会費をなんだと思ってるんだ?

 

あと、また平日。

これに関しては手配が遅かったというより、武道館のキャパが狭いことから敢えてなのかもしれないが、敢えてだとしたら頭が悪すぎる。

「武道館」なんて称号はどうでもいい。

どう考えたって東京ドームで金土日3日間公演した方が、たくさんのオタクを満足させられるのだ。

どうしても武道館がやりたいなら、武道館3日+ドーム2日など、やりようはいくらでもあっただろう。

 

村上さんが国立以外に、Kアリーナもやりたいと言っていたことを思い出した。Kアリーナの評判の悪さは有名だが、その評判すら知らずにただ新しい会場でやりたいというだけで、その名前を出していることに辟易とした。

あるいは評判を知った上で言ってるなら、もっと救いようがない。

 

残念ながら私にも私の人生があるので、既婚者のやる気のないアイドルに渡す金や暇は一ミリもない。

 

おわりに アイドルのミドルエイジクライシス

 

正直、ヒナちゃんを好きになった当初「可哀想で可愛い子」と思って好きになったのが、良くなかったとは思っている。

 

私は勝手にアイドルにおけるミドルエイジクライシスと呼んでいるが、「可愛い」との折り合いの付け方は、アイドルにとって課題だと思う。

 

アイドルとして扱われること、

可愛いと言われること、

可哀想だと思われること、

見た目だけを褒められること、

それらのアイドルとしての消費のされ方は、人間として尊重されることと大きく乖離する場面がある。

若い頃はそれに気づかない、あるいはそれを無視できるだけの勢いがある。しかし、中年になってくると、徐々にそれに気づいていく、あるいはどうしても気持ちが着いて行かなくなるのだと思う。

見た目ではなく中身こそが本質なんだという言説に誤魔化され、老いという最大の武器の喪失を直視しないアイドルも増えてくる。いや、抗いきれないものだからこそ、敢えて無視する方が心の健康にとっては良いのかもしれない。

 

ただし、このミドルエイジクライシスに対し、それでもアイドルを続けたいという方向に落ち着くアイドルは美しい。若手アイドルよりも自覚的に人生をすり減らしている分、むしろそこから舞う削りカスは一層煌めいていると思う。

他人の人生を消費することがなんだ。私は世間がどう変わろうと、アイドルに人間性なんて求めてない。

『スキャンダルイブ』展開ガチ考察してみた!(2話時点)

 

Abemaで配信中のドラマ、スキャンダルイブですが、先日第2話が放送されました。

abema.go.link

私は東京国際映画祭での先行試写会で2話までは視聴済みで、展開は知っていました。

そのため、Abemaアプリのコメント欄で「横山はなんでいるの?」「何の役?」と言われているのを「まぁまぁ、2話を最後まで見ていただければわかりますよ」としたり顔で見ていたのですが、2話最後のシーンで予想通り「きたーー!」「お前か!」と盛り上がっていて、横山担として大変満足でした。

 

横山さんが出演していることを差し引いてもなかなか面白いドラマですし、その上さらに自担がキーマンを担っていそうなわけですから、ワクワクすることこの上なしです。

第3話が待ちきれないので、ここまでのあらすじや謎をおさらいして、勝手に展開を考察してみようと思います。

 

あらすじ

展開予想する前に、まずはここまでの話の大筋を振り返ってみましょう。

 

1話

JBSテレビ開局70周年ドラマの完成披露試写会から始まる。

大手芸能事務所・KODAMAプロダクションから独立し、芸能事務所・ラファールの代表を務める井岡(柴咲コウ)は、自身の事務所の看板俳優である藤原玖生(浅香航大)と共に会見に来ていた。玖生も井岡と同じく、KODAMAプロから独立した一人だ。

KODAMAプロの社長である児玉蓉子(鈴木保奈美)は、独立した2人、特に井岡のことを良く思っていないらしく、衣装を突然変更するなど、井岡に嫌がらせをしている。

嫌がらせを乗り越え、なんとか会見を無事に迎えた井岡の元に、玖生のスキャンダル記事が出るという話が飛び込んでくる。記事を書いたのは、週刊文潮の記者・平田(川口春奈)だ。

記事の内容は、5年前にすでに結婚していた玖生が、女性とホテルで一夜を共にしたというものである。

井岡は女性とは何もしていないと話す玖生を信じ、記事を止めるために奔走する。

しかし、KODAMAプロと違い、独立事務所のラファールの力では、記事を止めることができない。

そこで記事によるダメージを最小限に抑えるため、井岡は玖生に記者会見を行わせる。

玖生の妻で元アイドルの未礼(前田敦子)にも会見に出てもらったことで、炎上は鎮火していくように見えた。

しかし、翌日発売の記事は、玖生の不倫スキャンダルがメインではなく、相手の女性が当時未成年であり、2人で飲酒していたという内容だった。

記者会見の影響で玖生に注目が集まったことが裏目に出て、記事は炎上する。

 

2話

未成年飲酒に加担したことが問題となり、スポンサーのビール会社からは3億円という多額の賠償金を請求され、ドラマも降板の危機に瀕していた。

井岡が玖生に話を聞きにいくと、玖生は相手の女性に成人していると嘘をつかれたと話す。それを証明するため、井岡は相手の女性(斉藤なぎさ)の素性を突き止めた。井岡は女性に対し、嘘をついたこと、写真を売ったことを世間に公表してほしいと脅し混じりで頼む。しかし女性は、写真を売ったのは自分ではないと話す。何か裏があると見た井岡は、芸能関係を専門とする弁護士・戸崎(鈴木浩介)に調査を依頼する。

その晩、女性からある店で話をしたいと連絡が来た。女性は突然、井岡に公表と引き換えに3000万円を要求する。女性の背後にいたのは、その店のオーナーである岡田だった。岡田はタレント相手に繰り返し未成年の女性と飲ませ、写真をタレントや週刊誌に買い取らせていたのだ。しかし、戸崎からそれを事前に聞いていた井岡は、岡田が脅迫する音声を録音して逆に脅し、ことなきを得る。

無事に女性に嘘をついた事実を公表させることに成功し、世間からのバッシングは収まっていった。

賠償金の請求もなくなり、ドラマの続投も決まった。その裏では、KODAMAプロの会長・児玉茂(柄本明)がテレビ局に玖生の続投を働きかけていたこともあった。

しかし茂は病が悪化し、亡くなってしまう。告別式には、記者の平田がやってきていた。平田は編集長の橋本(ユースケサンタマリア)に止められながらも、取材を続け、井岡と同じくスキャンダルには裏があると気づいていたのだ。

岡田の存在に辿り着き、岡田から写真を買った人物を特定した平田は、その人物に会いにきていた。それがKODAMAプロ時代の玖生のマネージャーで、現在KODAMAプロの俳優事業部 本部長を務める明石(横山裕)だったのだ。

 

現状整理

ここまでの流れを見ると、3話からグッと明石の出番が増えそうで楽しみです。

考察に移る前に、まずはあらすじに書ききれなかった点も含め、情報を整理してみます。

 

2つの対立軸

現在わかっている大まかな構図は2つの対立軸です。

  1. 芸能記者・平田 vs. 芸能事務所社長・井岡
  2. 大手芸能事務所社長・児玉蓉子 vs. 独立社長・井岡

2話までは①の攻防が主軸でした。予告もあえて①を強調するように作られているように思います。また、2話までは物語のサブ的に②の攻防も描かれていました。

展開の大筋としては、最終話にかけてこの構図が変わっていくのではないかと予想しています。

 

未解決の謎

詳しい予想に移る前に、ヒントとなりそうな謎を整理します。

この辺りが恐らく今後の展開に大きく関わるでしょう。

 

井岡のトラウマ

井岡は最初にスキャンダル記事を出すと連絡があった時点から、記者の平田に必要以上に攻撃的な態度を見せます。また、玖生に対しても、自身の事務所の所属タレントとはいえ、全面的に信用するようなそぶりを見せていて、過保護にも見えました。

また、2話最後で玖生を励ますために食事を持ってきたシーンでも、「何も食べられない時があった」と話していることから、なんらかのトラウマがあるようです。

恐らくこのトラウマは、井岡の回想でフラッシュバックする原由梨というタレントの自殺に関する記事が原因だと思います。

井岡が思い出すシーンは大きく2つ。

 

①母親から責められるシーン

原由梨らしき人物が遺体安置所に横たわる中、母親と思しき人物から泣きながら「由梨を返して」と責められていました。恐らく井岡視点だと思います。

②自殺に関する記事

記事が映ったところを一時停止すると、記事の内容は原由梨が実父から金銭を要求されていたことを苦に自殺したというものでした。原由梨は2020年に開催されたKODAMAプロダクションのオーディションをきっかけに芸能界に入った若手女優だったようです。

 

しかし、記事の内容が本当であれば、由梨を追い込んだのは実父と読み取れます。

井岡が芸能記者を強く憎むのも、由梨の母親が井岡を責めるのも、微妙に辻褄が合いません。

恐らく実父からの金銭要求以外に何か事件があり、そこに週刊誌が関わっていたのだと思います。追い詰められた由梨を、井岡は守ることができなかったのかもしれません。それで井岡は玖生を原由梨と重ねて守ろうとしていたのではないでしょうか。

 

二宮と謎の女

平田には同じく週刊文潮の記者である恋人・二宮(柳俊太郎)がいます。

二宮には何度も電話をかけてくる女性がいて、平田の前で二宮はそれを隠そうとします。

相手はまだ役名が明かされていない謎の女(茅島みずき)で、クラブに出入りしていたり、二宮の会社に押しかけたりと、かなり若そうな印象です。

では、この女性は一体誰なんでしょうか?

一番シンプルなのは、二宮の浮気相手という可能性。不倫スキャンダルを撮っていた記者が実は浮気されていたという展開ですが、個人的にそれはなさそうかなと思っています。

というのも、二宮は平田の前以外でも、女からの連絡を拒絶している様子だからです。

 

また、二宮にはもう一つ謎があります。

それが編集長から受け取ったお金です。ちょうど玖生のスキャンダル記事を平田が用意している中、二宮は編集長の橋本に呼び出され、「例のやつ、振り込んどいたから」と何かの封筒を渡されています。

2話では、そのお金が週刊文潮から振り込まれたものであり、金額が300万円であったことも確認できます。

そこで考えられるのは、女性は二宮の書く何らかの記事の情報元だったのではないでしょうか?

あくまで情報のためだったと考えると、連絡を拒否していることにも説明がつきます。

 

編集長の秘密

二宮にお金を渡した橋本ですが、平田が藤原玖生のスキャンダルを深追いすると、何度も止めようとします。また、平田が「店にインタビューを」と言い出すと遮ったり、「相手の女性に接触しろとは指示していない」と言うなど、相手側に深入りされたくないと思っているように見えます。

また、平田は不倫スキャンダルの写真の出元を調べている様子があります。つまりあの写真は、平田が手に入れたものではないということでしょう。となると、「編集長の指示で」と言う言葉があったことからも、写真を平田に渡す前に持っていたのは編集長だったのではないでしょうか。

編集長が探られたくないのは、玖生をはじめとする数々のタレントのスキャンダルを作っていた岡田、あるいはその背後にある何かなのかもしれません。

 

会長の手紙

玖生のドラマ降板を阻止できたのは、もちろん井岡の働きもありましたが、大きかったのは会長・児玉茂からテレビ局に手紙が届いたことだとプロデューサーの野口が井岡に明かします。

井岡も蓉子も会長のこの手紙については知りませんでした。蓉子は父であり会長である茂が井岡に肩入れしていると不満な様子ですが、私はそうではないのかもしれないと考えています。

もし玖生のスキャンダルを使ってラファールを潰そうとしていたのが蓉子だと考えると、茂は蓉子が暴走していると感じていて、それを止めようとしていたのかもしれません。あるいは、蓉子がこのスキャンダル以外にも何か横暴を働いているのを知っていたのかもしれません。

そんな蓉子が「業界の秩序」を語ったことに、茂は諌めようとしたのではないかと感じました。

結果として、茂が井岡を庇っているような形になり、余計に火に油を注いだようにも見えますが。

 

明石の思い

ずっとKODAMAの社長・蓉子のそばで口を閉ざし、存在感も消していたように見える明石ですが、2話の最後、平田に問い詰められるシーンでようやく焦点が当たりました。

明石の表情は何度か不自然に抜かれていて、蓉子や井岡に何か思うところがある様子です。

単純に独裁的に振るまう蓉子に不満を抱いているだけではなく、何か他に隠し持った気持ちがあるのではないでしょうか?

告別式で平田から、なぜ玖生の写真を今になって売ったのかと問い詰められた明石は、「それは」と反論しかけますが、平田から「独立した井岡を潰したいのか」と聞かれると閉口します。

元々口数が多いわけではないですが、ここで押し黙ったのは、図星、あるいは遠くない感情だったからではないでしょうか。

井岡は独立前に蓉子に対し、「そんなやり方では俳優は育ちません」と直談判しています。

そこから、もしかすると井岡は独立直前はマネージャーではなく、現在の明石のポストであるKODAMAの俳優事業部本部長をやっていたのかもしれないと思いました。明石は元々、玖生のマネージャーであったことが、平田の発言からわかっています。

となると、同期だったはずの井岡ですが、明石よりも出世が早かった可能性があります。

また、横山裕が明石を演じることが発表されたのはキャスト発表の最後ですが、発表前日のヒント動画の一番最初に映ったのは結婚指輪をした手元でした。

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横山さんのインタビューでも明石が妻子持ちであることは言及されていますが、そのわりに明石の妻子に関する気配はかなり薄いです。

そのため、明石が妻子持ちである設定において重要なのは、その妻子がどんな人物であるかということよりも、明石が家庭を持っていることから保守的な言動をせざるを得ないという状況なのではないかと思っています。

それは正義感が強く弁が立つ独立組の井岡とは対照的な性格で、井岡との関係が単に同期としての信頼といった綺麗な感情だけでなく、嫉妬や羨望が混ざっている可能性を示しているのかもしれません。

 

メタ的整理

ここまでは本編の映像から読み取れることを羅列しましたが、ここからはもう少しメタ的な観点でも情報を見てみたいと思います。

 

麻生秀人(鈴木一貴)の存在の薄さ

主要キャラでまだ目立っていなかったのが、明石(横山裕)と二宮(柳俊太郎)でしたが、この2人にはすでに謎がいくつかあり、3話以降で徐々に焦点が当たりそうなことが示唆されています。

一方で、かなり大物俳優を起用しているにも関わらず、まだあまり存在感も謎もないのが、KODAMAプロの看板俳優である麻生です。

2話までで存在感がないとなると、このキャラクターに関する情報が、物語の結末に関わってくるのではないかと感じています。

 

斉藤なぎさと茅島みずきの体格

試写会に行った時も思ったのが、斉藤なぎさの一般人っぽさが絶妙だなと思いました。

もちろん顔立ちは綺麗なのですが、恐らくそう感じさせるのは骨格な気がします。衣装もそれをわざと強調しているように思いました。芸能人と繋がりのある歯科助手というのが見事な配役でした。ちなみに斉藤なぎさの身長は151cmです。

一方で、同じく謎の女役の茅島みずきは身長が170cmあるのももちろんですが、顔のサイズや全体の体格のバランスで、パッと目を引く感じがあります。

そのことから、茅島みずき演じる謎の女の正体はまだ明らかになっていませんが、芸能人役なのではないかと感じました。

 

3話以降の展開予想

ここまでの情報と、3話の予告を踏まえ、今後の展開を予想してみたいと思います。

 

蓉子の暴走と、追い詰められる明石

KODAMAプロの会長・茂の死後、蓉子が就任パーティーのようなものを開いていることが予告から見て取れます。テレビ局のプロデューサーである野口が「これからは蓉子さんの一強体制になるかもしれない」と予想した通り、会長という歯止めがなくなった蓉子は、さらに独裁的なやり方を強めていくと考えられます。

また、その蓉子の煽りをモロに食うのが明石です。予告の中でも「わかってるわよね。今あなたがやるべきこと」「失敗は許されない」など、かなり強い言葉で発破をかけられています。

明石は井岡からも「週刊文潮の記者がきた」と言われていることから、玖生の件について聞かれている可能性があり、徐々に逃げ場がなくなっていくのではないでしょうか。

権力 vs. 反権力

権力側であるKODAMAプロ社長の蓉子が独裁色を強める一方、平田と井岡は対立を続けながらも、情報を交換しているような場面が見て取れます。

また、平田が蓉子と食事をして何かを問い詰めていたり、明石らしき人物が謎の女に接触していたりと、平田が二宮のスマホを見て謎の女に気づいたような様子があったりと、徐々に話がつながってきた印象です。

井岡と平田に対立するものが、恐らくKODAMAプロをはじめとする芸能界の既得権益という形に収拾していくのではないかと考えています。

1話〜2話までが芸能事務所 vs. 芸能記者編だったとしたら、3話以降は権力 vs. 反権力編になるかもしれません。

 

大胆予想

ここからは伏線を踏まえつつ、もう少し大胆に最終話までの展開を予想してみます。

 

・5年前の事件=原由梨の自殺であり、井岡のトラウマで、物語の結末に関わる事件?

・5年前の事件には麻生が関わっていて、蓉子は週刊誌を使って何らかの真相を揉み消した?

・その際に蓉子は週刊文潮の編集長である橋本を買収、その後も関係が続いている?

・その後も橋本は蓉子と結託して、KODAMAプロにとって不利な記事を揉み消したり、玖生の不倫スキャンダルのように、別事務所のタレントを潰すなどしていた?

・その際に岡田の店を使っていて、橋本は岡田から他のスキャンダル記事の真相につながることを恐れて平田を止めていた?

・玖生のスキャンダルも写真を買い取ったのは明石だが、売ったのは明石ではない?

・写真を所持していたのは蓉子で、蓉子から編集長の手に渡った?

・二宮は5年前の事件を追っていて、その情報の出元が茅島みずき演じる謎の女であり、女の正体はKODAMAプロの元タレント?

・二宮は編集長に300万円で買収され、事件を記事にしないことにし、謎の女からの連絡も拒絶した?

・二宮が事件を公表しないことに腹を立てた女が、なんとか真相を公表しようとするが、蓉子の指示で明石が女に示談を持ちかけた?

・平田は橋本への違和感、二宮の不倫疑惑、写真の出元がKODAMAプロの明石であったことから、5年前の事件の真相を調べ、その中で井岡と目的が一致していく?

・蓉子に不満を抱きつつも、裏切りきれない明石だが、蓉子の暴走や、井岡と平田からの探りにより、精神的に追い詰められ、最終的に真相を告白し、KODAMAプロ崩壊につながる?

 

おわりに

今年で横山さんの配信ドラマ出演が2本目ですが、最近の配信オリジナルドラマってこんなにクオリティが高いのかと驚きました。

1話〜2話時点で、すでに映画を1本見終えた気分です。試写会では映画館や大型プロジェクターで試聴しましたが、スマホ画面に収めておくには勿体無いクオリティでした。

作り込まれたドラマは伏線がしっかりしているので、展開予想のしごたえがありますね。

さて、この予想はどこまで当たるのでしょうか。そのあたりも楽しんでいただけると幸いです。

 

スキャンダルイブはAbemaのアプリさえインストールすれば、無料で試聴できます。サブスクではありません。

1話はYouTubeからも試聴可能です。

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あとよろしければ、かわいい横山裕も見てってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和7年に横山裕を推す

 

 

 

推しが売れている

 

この感覚は2017年にもあった。

関ジャニ∞としても、1年に2度の5大ドームツアーや、アルバムの最高売上枚数の更新、メトロック初出場に、1年に3度のシングル発売。

特に、当時自担であった村上信五はそこから数年間でどんどんタレントとして地位を築いていった。

W杯キャスター、全曜日レギュラー、27時間テレビ、オリンピックキャスターなどなど。

 

この当時と同じ感覚を、2025年、横山裕に感じている。

 

今年の横山さんはまず、仕事量が多い。

たとえば、YouTube、ネット配信ドラマのヒット、24時間テレビチャリティランナー、ソロツアー、横山万博、そしてその他諸々のバラエティ番組への出演。この辺りは分かりやすい指標だ。

それに仕事の増え方自体も、ただ闇雲に増えているのではなく、前にやった仕事がきっかけで次の仕事が決まり、その仕事が評判を呼んで、また新しい仕事が決まる。そういう良い循環をしている気がする。

 

他にも、もっと身近な肌感覚でもそれを感じる。

 

たとえば、なんとなくフォローしてくれた人のプロフィールに飛んでみると、ここ数ヶ月で横山くんを好きになったと書いてある。

 

フォローしている横山担の稼働率が高く、1日のツイート数が多い。

 

オタクじゃない周りの人と話していても、「ドラマ見たよ」「YouTube面白いよね」「BBQするんでしょ?」「マラソン良かったね」「横山万博行ってたの?」などなど、驚くほど横山さんの活動が周囲に知れ渡っている。

 

ただ露出が多いのではなく、その一つ一つが世間に届いている感じ。

そしてそれが、ファンの増加につながっている感覚。

 

それはまさに、2017年当時に関ジャニ∞に感じたものだ。

 

というわけで、どうやら横山裕は今、令和7年になって44歳で何度目かのブレイクをしているようなのだ。

 

なぜ今か

ご存知の通り、横山裕は44歳だ。来年にはアラフィフである。

世の中の多くの人も歳を取ることにある程度後ろ向きな感覚を抱いていると思うが、特にアイドルはそれが顕著である。

 

今でこそ20代でのデビューが当たり前だが、エイトの世代は10代でのデビューが一般的だった。

そこから10年ほどキャリアを積んで、30前にはピークが来て、40ごろになると下り坂になる。

ダンスなどの体力、フレッシュさやピュアさ、何よりビジュアルが求められるのを考えると当然ではあるが、残酷でもある。

 

だから40代に差し掛かると、多くのアイドルは活動の方向を変える。

若いアイドルとアイドルど真ん中の路線では戦えない。その代わり、趣味を突き詰めたり、演技や音楽などのアーティストとしてのスキルを極めたり、あるいはタレント活動以外のところをやったりと、ライバルの少ない様々な方向で個性を活かす。

それが生存戦略なのだろう。

 

つまり、普通に考えればアイドルとして40代で広く世間にブレイクするというのは難しい。

しかし、横山裕はどうやらブレイクしているっぽい。

その理由について、考えてみた。

 

横山さん自身の変化

 

一番わかりやすい可能性は、本人に何かの変化があって、新たな魅力ができたという点である。

横山さん自身に何か変化があったかというと、一応あったとは思う。

 

私が本格的に横山裕にハマったのは2021年だが、その頃と比べても横山さんは素直になったと思う。

ライブでのウインクなどのカメラアピールも欠かせないし、バラエティ番組でも2021年より全力でやってる印象がある。

 

元気で明るく素直。という、どこかの小学校の校歌の歌詞*にありそうな中身をしている。

(※ よく考えたらウチの小学校の校歌の歌詞でした)

 

ビジュアルの面でも変化はあった。

まず圧倒的に痩せた。2021年のマシーン日記の時期も相当ガリガリだったが、特に2024年以降は同水準を常にキープしている印象がある。

減量と歯列矯正によりフェイスラインも昔より綺麗だし、脱毛によって髭による毛穴荒れも減った。

髪型も常に最新の流行と自分に似合うもののバランスを取ってる印象がある。

 

しかし、顔の良い男が元気にはしゃぐ、これは結構アイドルとしては普通だ。

それが44歳でブレイクするほどの大きな変化かと言われると、少し物足りない気がする。綺麗な顔のアイドルも、元気なアイドルも、別に珍しくない。

本質的にはそこまで変わっていないし、体型キープも10年以上前からやっていることだ。

 

横山裕本人の外見や中身が大きく変わったのでないとすれば、要因はそれ以外に存在する可能性がある。

 

環境の変化

次に考えられるのは、本人ではなく周囲の変化だ。

横山さんは昔より目立つ気がする。本人がそこまで変わっていないのに目立ち方が変わったとすれば、周囲の環境の方が変化した可能性がある。

 

横山さんは今どき珍しいくらいにアイドルど真ん中だと感じている。

今どき珍しいというのは、令和のアイドルと比較して珍しいという意味だ。

 

インターネットの普及と共に、特にYouTubeを筆頭とする動画配信サービスの普及により、手軽にアクセスできる娯楽コンテンツが溢れかえった。

コンテンツ全体のクオリティは底上げされているように思うが、「国民的○○」は生まれにくい時代になった。

 

アイドルも当然その波に揉まれ、ハイスペックなアイドルが増えたように思う。

エイトもよく「今の子たちは器用だ」と話しているが、デビュー前から、いや、事務所に入る前から何らかのスキル的な強みを持っているのが当然になった。

平成アイドルは原石をみんなで磨いて輝かせるようなものだったとしたら、令和アイドルはすでに宝石として出来上がって販売されている、そんな感じがある。

平成アイドルがその不完全さを楽しむものだったのに対し、令和では他のエンタメコンテンツが増えた分、1人のアイドルを楽しむために割り当てられるエネルギーが減り、完成されたものを求める傾向が強くなったのではないか。

動画の倍速視聴もその変化の一つであるように思う。

 

そんな中、横山裕は相変わらず原石である。

見た目はとんでもなく美しいが、言動はどこか幼い。

歌やダンスも昔に比べれば上手くなったが、器用な方ではない。

とにかく全てにおいて驚くほど不器用だが、全力で「頑張る」を頑張っている。

 

存在意義の歌詞にある、

 

こんな僕を君が見つけてくれた

 

という言葉は、まさにそれだ。

私は原石を見つけてしまった、オタクにそう錯覚させるような才能を持っている。

 

「ど真ん中」というのは、良く言えば王道だが、悪く言えば個性が薄いとも言える。

つまり、平成アイドルに埋もれている間は、そこまで大きく目立つ部分ではなかった。

しかし、多くの平成に活躍したアイドルが第一線を退いた。残っているアイドルも、ほとんどが40歳を超える中で、アイドルど真ん中でやろうという人間は多くない。

 

そんな中で、横山裕は1人ひたすら平成アイドルど真ん中を全速力で突っ走っているのである。

ソロアルバムの曲にも「ど真ん中」というタイトルがある通り、それが横山裕の一つのアイデンティティなのだろう。

横山さんの平成アイドルとしてのスタンダードさが、令和に時代が変わった今、逆に横山裕らしさという個性になっているのかもしれない。

 

年齢の変化

 

もう一つの要因として、年齢があると思う。

 

先ほど40代というのはアイドルとして下り坂だと言ったが、横山裕の場合はそうではなく、「44歳」というラベルが良い方向に機能しているように思う。

 

実際、チャリティマラソンやドラマの感想をTwitterで調べてみても、多くは横山裕の年齢に驚き、好意的な意見を呟いていた。

 

というのも、アイドルにおいて重要なことの一つが、「ギャップ」であるように思う。

 

私が村上信五を好きだった頃も、好きになったきっかけを要約すると「バラエティ担当なのに意外と可愛らしい」だった。

周りの村上担もそのパターンが多かった気がする。

関ジャニ∞自体も、「バラエティのイメージが強いがライブではキラキラしている」というのが定番の沼落ちパターンだった。

 

実際、心理学でも最初の印象を良い方向に裏切られると、強い印象と好意を抱きやすいという効果が知られている。

 

ギャップが沼落ちにつながる理由は、いくつかあると思う。

 

①特徴の組み合わせによる差別化

ファンになってもらう前に、まずは視界に入る必要がある。

知らなければ好きになることはできない。単純接触効果(見る回数や会う回数が多いものに対して好意を抱きやすい)というのもある。

つまり、単純に目立つというのは、一つファンを増やすポイントなのだ。

ギャップは個性につながる。一つ一つは大きく目立つ特徴でなくとも、特徴同士の組み合わせによっては、周りと差別化する手段になるのではないだろうか。

 

②驚きによる感情の変化

「驚き」というのは、予想外のものを見たときに発生する感情である。

ギャップというのは、まさに予想外の組み合わせから生じるものだ。つまり驚きを生む。

驚きや意外性というのは、感情を大きく揺さぶる手助けになる。

好きになるということは、感情が動くということだ。

つまり、ギャップを見たときに感じる驚きというのは、感情を動かし、好きを発生させるための手助けになると考えられる。

 

③所有感と連帯感

「自分(たち)だけが知っている」と思えると、アイドルに対して自分ごとであるという感覚が強くなる。

世間の人は知らないが、自分や周りのオタクだけが知っている部分。そういった秘密の共有が、オタクやファンとしての意識を強くする。

 

というわけで、ギャップというのはアイドルにおいて非常に重要だと考えられる。

 

先ほども挙げたような横山さんのアイドルとしてのスタンダードな部分。

  • ビジュアルが良い
  • 元気
  • 明るい
  • 声が大きい
  • 不器用
  • 素直
  • 原石的な未完成の魅力

といったところは、それ単体としては大きく飛び抜けた個性ではない。アイドルとしてはスタンダードですらある。

しかし、「44歳なのに」というラベルがつくことで、大きなギャップを生み、個性になっているように思う。

 

おわりに

 

つまり横山裕は、本人の変化よりも、

  • 令和なのに平成アイドル
  • 44歳なのに王道アイドル

という意外性が、今のブレイクに繋がっているのではないだろうか。

 

余談だが、この前のしゃべくり007で小島健が「横山くんはもっといける」と熱弁を振るっていて、かなり笑った。

あまりにも酔っぱらった私と似たようなことを言っていたので。

 

しゃべくりメンバーは「まだいけるということは、今ダメだということか?」という方向でいじっていたが、多分こじけんはそういう意図じゃなかったように思う。

「世間的には外見に注目が集まりがちだが、内面に伝わっていない魅力があるので、それを出していけばこれからまだまだ売れる」という趣旨のことを言いたかったのではないかと感じた。

 

横山さんのすごいところは、オタクからも後輩からもスタッフからも同じような愛され方をしているところだ。

裏表がない、多面性がない、つまりギャップがないということだ。

しかし、器用にギャップを作り上げるアイドルが多い中での裏表のなさや、44歳という年齢でのその素直さに、魅力があるのではないだろうか。

 

 

横山裕とダンスと音楽と

私は今、とんでもない勢いでブログを書いている。

 

昨日1つ仕上げて、今朝10時に起きて1つ仕上げて、これが3本目だ。

書きたいことは山のようにあり、それらのテーマはどこかで話がつながっている。

だからこのテーマを書く前に、先にこのテーマを語っておきたいなという順序があり、なかなか本題に辿り着けなかった。

 

そもそもなぜこんなにも生き急ぐようにブログを吐き出しているのかというと、きっかけは横山裕×渋谷すばるを観たからだ。

もう少し詳しく言うと、渋谷すばるを9年ぶりにちゃんと見て、過去の自分の記憶や感情を思い出したからだ。

 

私は2016年から空白期間なくエイターをやっているが、渋谷さんに関しては、はっきりと空白期間があった。
2016年はどのメンバーのこともなんとなく興味があり、ちゃんと見ていた。

しかし、2017〜2018年はあまりグループとしては興味がなく、村上信五だけを追いかけていたため、渋谷さんに関する記憶があまりない。

というか、意図的に情報を遮断していた。

そして脱退後の数年はワードミュートなども使って、渋谷さんに関する情報が目に入らないようにしていたことから、完全に知らない期間がある。

だからこそ、私の渋谷さんに対する偏見の少ないフラットな記憶は、2016年で止まっているのである。

 

だから、久しぶりにちゃんと見たことで、2016〜2025の連続した9年という期間ではなく、2016年と2025年という時間的にかなり距離のある点と点を比較するきっかけになったのだ。

 

2016年と2025年を比較する中で、絶対に語っておきたいテーマがあった。

これは去年からずっと書きたいと思っていたテーマだったが、なかなかまとまらずに断念していた。

 

それが、横山裕と音楽だ。

 

横山裕と音楽スキル

 

そもそも、横山さんは音楽的スキルの高い方ではなかった。

今も正直、周りより高いわけではない。

歌という点に関しても、評価は高いとは言えないし、何より本人にかなり苦手意識がある印象だ。

いまだにROCK TO YOUのツアー中のMCでも、「歌が苦手」と自分で言っている場面もあった。

 

関ジャムのボイトレ企画で、声質を診断するというくだりでも、横山さんだけが拒否していたのを覚えている。

 

音楽スキルという点において、ヨコヒナは並べられることが多い。

いや、今は少ないかもしれない。しかし2016年当時は、音楽的経験の浅い2人として並べられることが多かったように思う。

村上担を経由し、横山担になった今、それなりに客観的に見ても、村上さんの方が歌が上手かったと思う。

当時の村上さんは今より音程を外すことも多かったし、抑揚がついていないこともあったが、圧倒的にリズム感があった。

言い表すなら、音楽という感覚はあったが、歌というスキルが不足していたんだと思う。

 

村上さんとは逆に、横山さんの中ではそもそも、「音楽」それ自体が未発展だったように思う。

 

そもそも音楽とは何か

別に私は専門家ではない。

ただ、吹奏楽やピアノ、ダンス、そしてドルオタをやる中で思ったのは、音楽とはリズムとそれに対する表現だと思う。

リズムという規則的な時間経過に対し、歌や楽器、あるいは身体で表現を乗せる。

それが音楽なのではないか。

 

だから、歌、楽器、ダンスといったものは、あくまで音楽の中に含まれる一要素にすぎない。

 

また、もう少し広い視点で言うと、音楽は自己表現の一つだと思う。

自分自身の思考や感情を表現する手段は、様々ある。

 

私はこうして文章を書くのが好きだ。

口頭で話すのも嫌いじゃないが、書き言葉で表す方が、より自分の考えを表現できている気がする。

 

安田さんや、他のミュージシャンがよく「降りてくる」という表現を使うが、私にとっての文章もそれに近い。

おそらくそれは、感情が昂った時に、音や文章、絵など、一定の形を持って発散されるものなのだ。

 

様々な「作品」と呼ばれるものがそれに当たるのだと思う。

小説、詩、絵画、写真、彫刻、演劇、映画、テレビ、舞台、ダンス、そして音楽。

もちろん様々な都合で商業的な思惑が挟まることもあるが、基本的にその大元にあるのは自己表現だ。

 

だから、その人にとっての音楽が完成するためには、少なくとも以下の一連の流れを通る必要がある。

  1. まず外からの刺激という何らかのインプットがあり、
  2. それに対する表現したい感情や思考の昂りといった内部の変化があり、
  3. それが音楽という形を取り、
  4. 歌や楽器、身体運動といった技術でアウトプットされる。

 

その点では、ダンスも歌や楽器に並ぶ立派な音楽表現だ。

 

音楽的成長

私はライブの後、酔っ払うとすぐに「横山裕は成長期なんだよ」とくだを巻く。

いつも酔っ払った私の話を聞いてくださっている皆さま、ありがとうございます。

 

要因としては、ボイトレや、ギター練習があると思うが、横山さんにおいて成長をもっとも感じるのはスキルじゃない。音楽的センスだ。

 

本当にメキメキと伸びている。

 

2021年の8BEATの時、

必死に音を外さないように全身をこわばらせてRe:LIVEを歌う姿、

君のうたをうたうのダンスを間違えないようにガチガチになってぎこちなく踊る姿、

初めてのギターを背中を丸めて一音も間違えないように手元を凝視して手を動かす姿。

「この人アイドル1年目なのか?」と目を疑った。

その時の横山さんの姿はあまりにもいじらしく不器用で、脳裏に焼き付いている。

 

当時の横山さんは、とにかくスキルで4人に追いつくことに必死だったんだと思う。

ライブ自体は楽しんでいたが、音楽自体を自然に楽しむ感覚はあまりなかったのではないか。

 

しかし2024年8月、愛知Sky Expo、超アリーナツアー初日。

私は衝撃を受けた。

明らかに横山さんのダンスが、歌が、ギターが、上手くなっている。

 

歌やギターに関しては想定内だったが、とにかくダンスが目に見えて上達していることに驚いて、目を離せなくなった。

スキルが上がった感じではない。そもそも、横山さんは元々運動神経が良い。

ダンスというのは、他の音楽表現の手段と比べても、もっとも顕著に音楽的センスが問われる部分だと思う。

なぜなら、ダンスのスキル的な部分に必要なのは、体力で、筋力で、瞬発力で、運動神経だ。

運動というのは、いわゆる芸術や、感情表現とは、それなりに離れた位置にある。

だから歌や楽器よりも、より技術とセンスが分離しやすいのだ。

そして横山さんの成長は、後者の音楽的センスの部分だった。

 

とりあえず、お手元にハリケーンベイベのマルチアングルを用意してほしい。

 

まずイントロ、誰よりも動きが大きい。元気で可愛い。それでいて、ちゃんと音に合ってる。

イントロの何回か鳴る音は結構わかりやすいので、それに合わせて大きく動いているんだと思う。

 

イントロ後半、同じメロディーが繰り返されるが、音が増える。

手元ではエアギターのような振り付けをしながら、足元で打ち込みのリズムをとる。

今度の打ち込みは、もう少しタイトな音だ。足を素早く上げて蹴り上げ、短いリズムを取っていることがわかる。

 

EDM調のこの曲、BGMはAメロまではループのような感じで、そこに打ち込みや歌が重なっていく構成である。

安田さんの

チェックしてみたいぜBaby 君の純なところを

という歌い方に対しても、「チェッ」という短い音には瞬発的な動きを、その後には滑らかな動きを合わせている。

 

また、このゾーン、下手端→上手から2番目→下手端とかなり移動が多い。

しかし、ターンしながらの移動もややスキップ気味に動くなど、振り付けで決まっているわけではないところでも、音を取っていることがわかる。

 

サビ前のトゥクトゥンというフィルインの音もしっかり拾い、続いてサビ。

ここまでと打って変わって、サビのダンスは割とシンプルである。

その分動きは大ぶりに、手足はピンと伸ばし、

変身したらいつもスターでいるよ

という歌詞もある通り、戦隊モノやヒーローを思わせるような力強い動きも合っている。

 

今までは体が強張ってしまっている印象だったが、この曲では意図して身体を硬く使えている感じだ。

 

サビが終わった後、大倉さん&村上さんのソロダンスのパート、サビとは違いフリーでリズムを取るようなパートである。

さっきまでと違って、体が弛緩していて、足元の動きが首の揺れにも繋がっており、ナチュラルにリズムを取れていることがわかる。

 

そして横山さんのソロパート。

表情も豊かで、アイドルとして表情もパフォーマンスの一つに組み込まれている。

そして歌い終わって口ハム、満足げで可愛い。

 

2番Bメロ、音的には1番Aメロよりもキランとした音が加わって、軽やかな印象。

横山さんも跳ねるようにステップを踏んでおり、元気で可愛い。

 

2番サビが終わり、間奏は伸びる音に対してゆっくりとポーズを取るようなダンスである。

音の切り替わりは素早く動き、そのあとゆったりと残す。

後半の打ち込みが入ってくるところでは、一転してハッキリと区切りのついた力強い振り付けに変わる。

 

そして特に成長を感じたのが落ちサビ、丸山さんパートの後ろである。

ここまでループしてきた、タンッ、タッタンというメロディーが短い音に変わる。

それに合わせてポーズを取るわけだが、1フレーズ目から2フレーズ目への切り替わりは、間のタンッという音に合わせて移動する必要がある。

そこの走るタイミングが良い。音が始まるまでは前のめりで堪えながら、音が鳴った瞬間に走って次のストップに間に合わせる。

フォーメーション移動を移動ではなく振り付けと思わせるような動きは、振付師さんに学んだのか、自分で編み出したのか非常に気になるところだ。

 

そして移動後の2ポーズ目、頭に手を当てるようなポーズから、俯くようなポーズへの切り替え。

ここだけ裏でキュインと糸を高速に巻き取るような音が入っているのが分かるだろうか?

横山さんのポーズの切り替え方も、それに合わせて、他よりも滑らかで連続的な動きをしている。

 

もちろんまだ拙い部分もあるが、全体として、横山さんのダンスへの捉え方が変わったように感じた。

今までは一定のタイミングに合わせて身体を動かす運動のように捉えていたんじゃないかと思う。

しかし、2022年〜2023年のどこかを機に、ダンスは音楽表現であるというのを理解したんじゃないかと思った。

 

動かしているのではなく、ちゃんと音を感じて、リズムを感じて、それに対して体が動いている。

そういう印象を受けた。

 

まさにしんでいた。

 

横山さんの音楽的センスを阻害していたのは、本人の素養ではなく、意識だったんじゃないかと思う。

音楽が苦手で、他の人よりも劣っている。その意識が音を「楽しむ」感覚を邪魔していた。

それがギターの練習やボイトレによって、努力が自信となり、楽しいという感覚につながり、ダンスという表現になったんだと思う。

 

ROCK TO YOU〜YYSS

横山さんはROCK TO YOUのソロツアーを、修行だと何度も話していた。

ツアー中もなんとなく成長は感じていたが、ずっと喉を壊していたこともあり、正直かなりわかりづらかった。

「今日は喉の調子いいな/悪いな」の方がよっぽどわかりやすい変化だったため、本人の歌唱の伸びは感じにくかった。

ROCK TO YOUのセトリの中の曲自体も、アルバムの新曲であり、なかなか時系列での比較もしづらい。

 

それがYYSSに来て、グッと現れた。

 

多くて2000人ほどのキャパのライブハウスから、1万人弱入るアリーナに変わったことへの変化。

そして何より、隣に渋谷すばるがいること。

 

きっとそれが、横山さんの感情に火をつけたんだと思う。

また、見る側の私も渋谷さんの隣にいた頃、つまり私の記憶では2016年ごろの横山さんの歌を思い出したこともあって、より強く成長を感じた。

ライブハウスでの全21回の公演で繰り返し身につけたスキルが、音楽という感情表現と結びついたように思った。

 

声は力強く、抑揚がつき、表現豊か。

 

神様のバカヤローでの落ちサビのパート、

神様のバカヤロー oh バカヤロー

何勝手に俺らの人生決めてんだ

あんたにはもう懲り懲りなんだよ

俺もバカヤロー

のところは、喋るように感情を乗せて歌えていた。

音源とは全然違った。

 

ツブサニコイと同じ6/8拍子のど真ん中。

横山さんは感情が乗ってくるとこのテンポが得意な印象がある。

感情と声を振り絞るように、それでいてテンポに対して焦ることなく、身を預けるようにゆったりと歌えていた。

 

ライブハウスでは1人で歌っていた繋がるも、渋谷さんとちゃんと並んでいた。

ライブハウスでは主メロで歌っていた2番サビの下ハモパートも、少し緊張して体が硬くなっている様子はあったが、喉は開いていた。

ニゾンになる最後サビも渋谷さんに負けることなく、それでいて乱暴に勝ちにいくこともなく、感情の昂りが良い方向に結びついていた。

 

サビ最後の、

絆と音が

ロングトーンも、平坦になることなく抑揚がついていた。

 

細かく挙げるとキリがないが、とにかくこの数ヶ月で培ったものが一気に溢れ出て形になった印象だった。

 

ていうか、スタジアムもやったアイドルなのに、ライブハウス〜アリーナでの成長を見守れるの、あまりにもオタク冥利。

 

元々横山さんは、感情豊かである。

特にライブは心の底から楽しんでいる印象がある。

今まではそれが音楽に、つまり歌、楽器、ダンスに結びついていなかった。

しかし今、繋がった。

感情が音楽に結びつき、今度は自分自身の音楽が感情を一層昂らせる。

つまり、感情が音楽になり、音楽が感情になるのだ。

その好循環の中で、横山裕の音楽はどんどん成長している。

 

横山裕は今、見どころである。

 

推しと担当の違いってなんでしょうか

 

推しと担当の違いってなんだろう。

世間的には、担当という言い方の方が古く、推しという言い方の方が新しいというような感覚もあるかもしれない。

 

でも私の中では、それら2つの言葉を明確に使い分けている。

じゃあ、どう使い分けているのか。

 

それを考える前にまず、自分の中の推しと自担を振り返りたい。

私の担当遍歴をあえてかなり細かくまとめるとこんな感じだ。

 

2016.4〜2016.6 安田章大
2016.6〜2016.11 丸山隆平
2016.11〜2020.5 村上信五
2020.5〜2021.11 丸山隆平
2021.11〜2022.8 横山裕
2022.8〜2023.8 安田章大
2023.8〜2024.8 丸山隆平
2024.8〜2025.9(現在) 横山裕

 

多分2020〜2023年あたりはもうちょっと細かく変わってる気がするけど、思い出すのはこれが限界だった。

太字のところは、意図的に「箱推し」と名乗っていた時期だ。

「自担」という感覚が明確にあったのは、2016年から2020年の3年半の村上担の期間だけだった。

 

しかし、2024年8月、私的に革命が起こった。

 

あ、私、横山担になったんだ。

はっきりそう思った。

 

この感覚を喩えるのは難しいが、

エイトという惑星があって、私はその周りを回る衛星で、今まではずっと同じ側から違う位置を観測していただけだった。

それが、気がつくと真反対にいて、さっき裏側だと思っていた場所に自分がいて、表だと思っていた場所が裏になった。

完全に180度変わった。そういう感じの変化だった。

 

今まではあくまで箱推しというメインのスタンスがあった上で、その中でも特に推しているメンバーがいるという感覚だった。

しかし、はっきりと横山裕は自担になった。

 

自担になったというのは、どういうことか。

 

推しとは

自分の中にある自担という概念を明確化する上で、その比較対象にある推しを説明する必要がある。

 

まず「推す」という言葉自体の意味を考えてみよう。

 

近い単語として、

  • 薦める
  • 推薦する
  • おすすめする

などがある。

 

どれも対象の良いところを誰かに伝えるというようなニュアンスがあるように思う。

 

実際、私が「推し」と感じている時、良いところをプレゼンできる感覚がある。

この時のビジュアルがこういう風に良く、ダンスのここが優れていて、歌はここが魅力的である。

 

また、ここで言う「良い」は相対評価で、客観的評価だ

周囲のアイドル、メンバーと比べて、この点で優れていると誰からも共感されるものである。

少なくとも自分自身はそう思っている。

 

前に書いた丸山さんのダンスを語るブログが、その代表だ。

 

kibi.hatenablog.com

 

私は丸山さんを推していた。

丸山さんのダンスには客観的に見て優れた点があり、その点を世間に広めたい。

そういう「すすめる」意図を感じるブログだった。

 

自担とは

じゃあ自担とは何か。担当とは何か。

 

日本語的に近い単語として、

  • 担当する
  • 割り当てる
  • 担う

などがある。

 

推すと言う言葉が「誰かに」薦めるというように、第三者的な視点があるのに対し、

自担という言葉はあくまで自分と担当の話で、そこに第三者は介在しない。

 

つまり、推しは相対評価で客観的評価だったのに対し、自担は絶対評価で主観的なものなのではないか。

 

そう考えると、私はヒナちゃんのことをリア友に話すのが苦手だった。

どこが良いかを説明するのが難しい以上に、この良さはあくまで自分の感じるもので、相手に伝わる自信がなかった。

というより、伝わらなくてもいいとすら思っていた。

 

横山さんに関してもそうだ。

2021年、8BEATの頃に好きになった時は、はっきりと「見た目が好みだ」というのが大きかった。

金髪センター分けの横山さんは、誰から見ても美しいだろうと思った。

18祭のハーフアップの安田さんや、コロナ禍の気だるげな丸山さん。

 

あくまで限定的にその瞬間を切り取って、最も優れていると感じて、論理的に好きになる

好きになった理由が明確にあるから、その理由を誰かに説明することもできるし、その理由がなくなれば推さなくなる。

 

じゃあ2024年に再燃した時はどうだったかというと、かなり違った。

もちろん相変わらずセンター分けは好きだし、ビジュアルも良かったが、それ以上に「なんか好き」だった。

3年前より明らかに上達したダンスやパフォーマンスに衝撃を受け、そこからは殴られたように頭から沼に落ちた。

「上達した」というのも、周囲との比較ではなく、あくまで横山さん自身の時間軸での話だ。

 

愛おしいし、守りたい、そういう感情もあった。

 

なんというか、自担には勝手に何かの責任を”担って”しまう。

ヒナちゃんの時もそうだったが、オタクとして支えなければという謎の責任感に襲われる。

「このグッズいいな」というよりは、「このグッズは自担のものだから買わなければ」みたいな感じ。

今はその感覚が言語化できてるから、コントロールできるけど、割と危険な意識でもあると思う。

恋は盲目という言葉があるが、まさに担当は盲目だ。

 

 

自担が変わるということ

だから、推しが変わるのと、自担が変わるのは、私の中では全然違う。

 

推しはあくまで自分が生活する中で、秀でたものを見つけた時に、それをコンテンツとして楽しみ、その良さを周りと共有するような感覚だ。

変わったのは自分自身の評価基準ではなく、相手の価値であるという感覚がある。

一定の基準に沿って、その時もっとも優れているものを選び取っている、そんな感じだ。

 

しかし、自担は自分という主軸を変える。

主観的評価の基準をガラリと変えてしまうのだ。

まるで今自分がかけている経験という名のフィルターが、一変するかのように。

過去に観たことのあるDVDの見方もガラリと変わるし、なんなら自担と一切関係のない普段の生活に対する見方すらも変わる。

 

なんとなく語呂の良さで、kicyuの「キスとチュウの違いってなんでしょうか」という歌詞を文字ったブログタイトルだったが、

推しは大人で自担は子供なのかもしれない。

自担というのは、自分の子供が何歳になっても絶対的に愛おしいような、それに近い気もする。

そんな簡単なことじゃないのかもしれないけど。

 

おわりに

 

人生における自担はこれで2人目である。

当時15歳・高校1年生の自分は、とにかく村上信五に夢中で、自分の変化なんて見る余裕がなかった。

横山さんは自担として2人目だから、自分のかけているフィルターの色が前のものと違うことに気づけた。

見ている景色は変わったんだけど、変わったこと自体には気づけているという不思議な感じ。

 

説明できる範囲は広がったが、新鮮さは薄れた。

自分を少し遠くから見れるようになったが、逆に近くに居続けることが難しくなった。

大人になるってこういうことなのかも。

 

 

横山裕×渋谷すばるを見た

2025年9月20日

横山裕渋谷すばるの対バンイベント初日を迎えた。

 

初日を迎えた心持ちはどうだったかと言うと、私の場合は特筆すべき事項はなかった。

周りの横山担は、観終わった後に自分がどういう気持ちになるか分からず不安だと話していたが、そういう感覚もなかった。

 

2016年5月〜2025年8月

 

一応私は、2016年5月からエイトを推している。

もちろん渋谷すばるを生で何回も観たこともあるし、脱退直前の番協も行ったし、脱退会見も見たし、卒業に向けてのさまざまな放送も見た。

 

しかし、2018年当時の私はとんでもなく過激な村上担だったし、丸山さんや安田さんにはギリ興味があったが、それでも個人仕事すら追ってなかった。

グループというものにも興味がなかったし、とにかくヒナちゃんにしか目がなかった。

いや、ここは誤魔化さずにちゃんと書いた方がいいだろう。

私は渋谷さんのアンチだったし、横山さんのことも好きじゃなかった。

 

というわけで、脱退に対してさしてショックもなかった。

お、脱退するんだ。ヒナちゃんの歌のパート増えるかな?

そのくらい。

 

エイトが5人になって、村上担を降りて、マシーン日記で横山さんを好きになって、箱推しを経由して、20祭を経て、徐々に心境は変わっていった。

20祭の∞ o’clock前の映像を観ていると、このままステージにあの時みたいに7人並んで出てくるんじゃないかという感覚に襲われた。

2017年〜2018年はオンリー担だったが、2016年のエイトにハマりたての頃は7人のことを好きだった。そんな忘れていた感情も思い出して、もう一度7人の姿を観たいと一瞬思った。

でもそれもあの東京ドームでの本当に一瞬だけで、終わってから引きずるとかは特になかった。

 

脱退後も、20祭の後も、錦戸さんはYouTubeの動画をたまに観に行っていたが、渋谷さんのことはTwitterのおすすめで見かける程度だった。

 

追いかけてもないし、情報をシャットアウトしていたわけでもない。

とんでもなくフラットな心境。

 

で、対バン初日。

対バンと言いつつ、会場はエイトもアリーナツアーで回っていた普通のアリーナ会場。

ライブハウスと違って座席も指定だし、開演前にトイレも行ける。荷物も置ける。

セトリや構成はマジで予想できなかった。

開演前にキーボードやアンプから「あれ大西くんとサトくんのやつだな、てことは横山さんが先か」と同行者と一緒に予想し、残念がっていた。

 

渋谷さんの曲は一応朝メイクしながらApple Musicのおすすめを再生していたが、曲名が一致しているのはセロリくらい。

あとなんかシンデレラガールみたいな曲あったな。という超アバウトな一夜漬けスタイル。

 

同行者と「全然予想できないですね〜」なんて言いながら開演を待ち、ライブスタート。

 

構成は、

  1. 横山さんパート
  2. VTR(セット転換)
  3. 渋谷さんパート
  4. アンコール

という形。

 

横山さんの方は、基本的にはROCK TO YOUを対バンサイズに調整したようなセトリ。

緊張してるかな?と思ってたけど、意外と序盤の登場から楽しそうで何よりだった。

 

横山さんに関しては詳しい感想を言い始めるとキリがないし、可愛い可愛い連呼し始めて話がブレるので、別の記事にまとめようと思う。

 

VTRは、いきなりドッヂを彷彿とさせる、「いきなり罰ゲーム」という企画。

横山裕渋谷すばるがさまざまな罰ゲームにチャレンジするという謎の美味しい映像である。

 

映像の中の2人は、めちゃくちゃぎこちないわけでもなければ、めちゃくちゃテンションが高いわけでもなく、普通だった。

私はあまり渋谷さんといるときの横山さんに関する記憶がないので、横山さんって渋谷さんの隣だと人見知りの男の子みたいで新鮮だなぁとか思ったけど、多分それは久しぶりだからとかじゃなく、通常運転なんだと思う。

 

映像が終わって、渋谷さんのパート。

序盤は最新アルバムの曲が多かったらしい。

シンデレラガールみたいだと思っていたのが、Love Uだと判明してスッキリした。

ダンサーも出てきて、渋谷さんもスタンドマイクでちょっと踊ったりしてて、演出もめちゃくちゃ凝ってて、びっくりした。

あとライブのステージ上に女性が普通にいることにびっくりした。

なんせジャニーズのライブで女性のダンサー見ないから。

 

前はもっと渋谷さんのこと斜に構えて見てたから分からなかったけど、すごく爽やかで明るい声が似合うなと思った。

あと、そんな声で歌えるようになったんだとも思った。

渋谷さんのことを追ってたわけじゃないし、意図的に情報をシャットアウトしてた時期もあるから、適当なこと言っちゃうかもしれないけど。

なんかもっと、アイドルっぽいものとか、J-POPど真ん中とか、王道とか、そういう爽やかでキラキラしたものが嫌いなのかと思ってた。

No.∞のインタビューとかを見返しても、関ジャニ∞でいることや、バラエティ番組に出ることには不満はないが、アイドルという存在であることに違和感を抱いているイメージだったから。

 

後半は昔の曲が多かったらしく、会場全体が盛り上がっていた。

TLから情報を収集して推測してみるに、エイターでもファーストアルバムまでは聴いていた人が多いらしく、そのアルバムの曲だったから盛り上がっていたようだ。

 

そっちの方が確かに、私のイメージにある渋谷すばるだった。

丸山さんは自分は変な人に憧れている普通の人で、渋谷すばるを変な人だと語っていたが、私には逆に見えた。

どちらかというと渋谷さんの方が真っ当な感覚と、まっすぐな癖のない歌声を持ってる印象、丸山さんやエイトにとってはそれが眩しかったのかなとか思った。

渋谷さんのソロ活動初期の曲や、グループ時代の最後の方は、そんな綺麗で順当なものを壊したかったのかなという印象だった。

 

あと、ステージの端から端を歩き回って歌う渋谷さんを観ながら、この感覚何かに似てるなと思った。

あれだ、EIGHT JAM FESでエイト以外のアーティストを観てる時の感覚だ。

 

7人時代も知っているし、生で何度も見たし、無関心というには程遠いほど嫌いになったこともあったけど、今は想像以上に他人だった。

 

本編が終わった。

アンコールには2人揃って出てきた。

横山さんはえらく落ち着きがなく、ステージ上をウロウロと歩き回っていて可愛かった。

一方で渋谷さんは上手の定位置でじっとしていて、すごく大人に見えた。

いや、44歳なんだから当たり前だけど。

 

変な髪型もしてないし、自分の声の強みも素直に生かしてるし、遠くのファンの目を何度も覗き込もうとしていて、ライブ構成も綺麗で作り込まれてるし、ほんとに大人になったんだなって。

いちアーティストとして、しっかりと渋谷すばるのスタイルが確立されていた。

 

一方で横山さんはギターを弾いてロックを掲げてツアーをしてるにも関わらず、キャー!と歓声をあげるタイミングが分かりやすいし、どこで会場を沸かすかというポイントをすごく押さえている。カメラアピールも欠かせないし、歓声が上がるとすごく嬉しそう。形式はバンドだが、完全にアイドルのライブだった。

横山さんだけじゃなく、今のエイトもそうだが、これはこれで大人になったのかもしれない。

アイドルという仕事に矜持を持って真っ当しているように思えた。

 

今だからできた対バン

だからこそ、実現した対バンなんじゃないかと思った。

お互いに別の道を進んで、それぞれの姿が明確になって。

観客側も、これが数年前だったら、「もし渋谷すばるが今も関ジャニ∞にいたら」と思ったかもしれない。

でも、20祭を経て、懐かしさも苦しさもしっかりと浄化されて、ちゃんと横山裕渋谷すばるを分けて観る土壌が出来上がっていたように思う。

(もちろん人によると思うけど)

 

お互いに絶対に混ざり合わない自信があるからこそ、対等に同じ場所に立てる。

ライブ後に話した横山担の2人が「意外と泣かなかったし普通に楽しかった」と話していたのも印象的だった。

 

ちゃんと別の畑にいるアーティスト同士のコラボレーションを見た。

そういうライブだった。

 

 

勝手に横山さんの食事&トレーニングを大解剖してみる

 

一気に夏の気配を感じるようになった今日この頃。

横山担の皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

単独FCの立ち上げから発して、アルバムの発売、ライブツアー、それと並行してドラマ出演など、盛りだくさんな2025年ですが、露出が増えるに伴って、横山さんの食生活やトレーニングの様子が色々と分かってきました。

私は素人ではありますが、トレーニング歴は1年半。栄養学についても図書館で調べ漁っていたことがあったりと、元々の研修者気質(=オタク気質)と相まって、全く知らない人よりはちょっとだけ詳しいです。

 

そこで、私が勝手に横山さんの生活に対して、こうじゃないかな?と思ったことを、つらつらと書き連ねたいと思います。

 

ボディメイクの基本

早速横山さんの話をしたいところですが、一旦前提知識を共有しておきましょう。

最近のダイエット界隈の流行として、ボディメイクや、健康的なダイエット、代謝回復というのがキーワードになっている気がします。

ボディメイクといえばボディビルダーなどのムキムキな身体を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、自分のなりたい身体を作るという意味では、減量も含まれます。

しかし体重を減らすこと自体が目的なのではなく、見た目を細くすることが目的であるという点が特徴になります。

 

ボディメイクでは減量することもあれば、あえて増量して筋肉量を増やす期間を設けることもあるのですが、どちらにしても基本的な理論はこれです。

摂取カロリー - 消費カロリー

摂取カロリーを消費カロリーが上回れば、体重は減少しますし、消費カロリーを摂取カロリーが上回れば、体重は増加します。

なので痩せたい時は、摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やせばいいのです。

 

摂取カロリー = 食事

摂取カロリーというのは非常に分かりやすいです。これは食事によって決まります。

一つだけ注意するなら、「食事量」ではありません。

極端にいえば、こんにゃくをお腹いっぱい食べるのと、ドーナツを1個食べるのでは、前者の方が摂取カロリーが低いのは、詳しくない人でも察しがつくと思います。

もう少し細かいことを言うと、ソーセージよりハンバーグの方が、ハンバークよりステーキの方が、ステーキより焼肉の方が、焼肉より鶏肉の方が、鶏もも肉より胸肉の方が、同じ量でも脂質が低く、摂取カロリーが低いと言うことです。

基本的に、その食材がどのような栄養素(タンパク質、糖質、脂質)から構成されているかで、カロリーが決まります。

 

消費カロリー ≠ 運動

カロリーを消費すると聞くと、運動を思い浮かべる方も多いと思いますが、消費カロリーのほとんどは代謝です。

病気をしている時など、ほとんど動いていなくても体重が落ちることがあるように、人間の体の中では常にエネルギーが使われています。

この全く何もしなくても常に使われるエネルギー量のことを基礎代謝といい、人間の消費カロリーの多く(ほとんどの人で7割以上)を占めます。

この基礎代謝はさまざまな要因で増減し、たとえば、

  • 食事全体の量が不足している
  • 炭水化物や脂質が不足している
  • 運動量が多すぎる
  • 食事と食事の時間が空き過ぎている

など、ダイエットに効果がありそうなことでも、消費カロリーを減少させてしまい、かえって遠回りな減量になる可能性があります。また、年齢や身長、筋肉量にも大きく左右されます。

そういう意味では、食事というのは摂取カロリーだけでなく、基礎代謝=消費カロリーの大部分を左右する要因でもあることから、二重の意味でボディメイクにおいては重要だということです。

 

とはいえ、運動に全く意味がないかというと、そうではありません。

運動がある程度のカロリーを消費できるのも事実ですし、特に筋肉量を増やすような重量を扱うトレーニング(いわゆる筋トレ)は、単純にカロリーを消費するだけでなく、筋肉量を増やして、基礎代謝を高める効果もあります。

 

というわけで、ボディメイクにおいて最も重要な食、そして運動という2つの観点から、横山さんの生活を勝手に解剖してみたいと思います。

 

食について

16時間断食

まず横山さんの食生活で特徴的なのが、1日1食生活です。

どうでもいいですが、私の母親もこれを実践していて、実家にそれに関する本(↓)がありました。読んだこともあります。

books.rakuten.co.jp

オートファジーは本来、ダイエットというよりも、若返り(あるいは老化防止)が主目的です。ただ、食事をしない時間が増えると、自然に食事量が減り、ダイエットに繋がるということで、ダイエットの側面で取り上げられることもあります。一方で、食事の間隔が空きすぎると代謝が下がるという点から、最近はダイエットには逆効果であると言われることも多いです。

横山さんの場合も、「16時間空けたら内臓にいい」という紹介の仕方をしていたので、ダイエットというよりも、どちらかというと体調を整える、老化を防止するというという目的で始めたのでしょう。

また、16時間断食の方法として、空腹期間はアーモンドとコーヒーであれば摂取しても良いというのがよく紹介されています。

実家にも死ぬほどアーモンドがありましたし、横山さんもバカデカアーモンド入れを持ち歩いていた時期がありました。(今はベンティで、アーモンドは見ない気がしますが)

そのことから、最初はオートファジーで紹介されている通り、コーヒーとアーモンド+1日1食生活だったのが、途中でコーヒーオンリーに変化したのかなと思っています。

 

白米

最近の横山さんといえば、ヒルナンデスでの爆食い。

  • おにぎり
  • うな丼
  • すきやきとご飯

などを、口いっぱいに詰め込んで頬張る姿が、よく観測できます。(かわいい)

この前は、天ぷら定食で白ごはんのおかわりまで頼んでいました。(かわいい)

 

ここに共通するのが、白米です。

実は横山さん、ヒルナンデスでもスイーツやパンなどは、そこまで爆食いしている様子が見られません。恐らく横山さんの中で、お米ならいっぱい食べてもいいというマイルールを作っているのかなと思います。

 

一昔前は糖質制限が流行りましたし、低GI(血糖値の上がり方が緩やか)の食品が注目されているタイミングもありました。そのことから、糖質の含有量が多く、GI値が高い白米は、ダイエット界隈では長らく不遇の時代が続いてきました。

横山さんも以前は、低GI食品としてよく取り上げられる蕎麦を好んで食べていたように思います。

 

しかし、近年の健康志向の高まりから、ダイエット中でもしっかりと必要量の糖質を摂取し、持続可能なボディメイクをしようという考え方に移り変わりつつあります。

横山さんも「白米なら太らんことに気づいた」と言っていましたが、ある程度しっかりと運動量があって、しかも1日1食生活をしているのであれば、胃の限界まで白米を食べても、消費カロリーをオーバーすることにはならないでしょう。そういう意味での、白米なら太らないという認識なのだと思います。

 

PFCバランス

ダイエットというよりは、ボディメイクでよく出てくるのがこの言葉です。

  • Protein...タンパク質
  • Fat...脂質
  • Carbon...炭水化物(糖質)

これら3つは小学校でも習った通り、身体を作る三大栄養素になります。

かつてはダイエットといえば、サラダやスムージーの時代もあり、PFCバランスを気にしているのはボディビルダーくらいでした。

しかし、健康志向の高まりから、PFCというのはダイエッターにとっても基本用語になったようで、しっかりとこの三大栄養素をバランス良く摂取しながら、摂取カロリーを適度に抑えるという考え方が主流になりつつあります。

 

横山さんも前は白米などの糖質の摂取量を抑えていたり、プロテインを朝に飲むと言っていたり、かなり高タンパク低糖質の食事にしていたのかなと思いますが、最近は恐らくもう少しPFCバランスの良い食事をしているのだと思います。

 

withMUSICで紹介されていた横山さんの夜ご飯を、PFCバランスメインで掘り下げてみましょう。

 

  • 鶏のささみ
  • アボカド卵
  • せせりチーズ
  • 牛肉昆布
  • ご飯

 

これが横山さんの紹介していたメニューですが、ざっと計算すると恐らくこんな感じ。

レーニングをしてるわりに若干タンパク質が控えな気もしますが、やはりわりとバランスよく取っているように思います。

 

ちなみに1600kcalは1食で摂るには結構な食事量ですが、44歳男性/176cm/58kgだと理論上は2000kcalくらいは消費しているはずなので、1日1食生活である程度代謝が落ちていたとしても、体重は維持できるくらいの食事量かなと思います。

もしかするとドラマ期間中やライブ前などは、少し白米の量を控えめにしたり、豆腐お好み焼きなどのかさ増し料理を使うことで、調整しているのかな?と思ったり。

 

タンパク質

先ほど、トレーニングをしているわりにタンパク質量が少ないように思うと言いましたが、タンパク質は筋肉を作るための重要な要素です。

通常は体重×1~1.3gほど摂るのが良いとされていますが、筋トレをしている場合は、1.5~2倍と言われることも多いです。横山さんの場合、先ほどの計算では体重の1.1倍くらいだったので、毎日ジムに通っているわりには、やや控えめかな?という印象です。

 

タンパク質の量を意図的に下げているとしたら、考えられるのは2パターン。

  • 内臓疲労の防止
  • 筋肉量を増やしたくない

ステーキを食べると胃がもたれる人も多いと思いますが、タンパク質というのは消化にわりと負担をかけます。プロテインを飲むとお腹を崩すという人もそこそこいます。

私の体感ですが、特に男性は高タンパクすぎるとお腹の調子が悪くなる、あるいは腎臓の数値が悪くなると話している人が多いように思います。

横山さんもお腹を下しやすいとのことですし、16時間断食も内臓のためと話していたので、内臓疲労を防止するために、タンパク質量を下げているのかもしれません。

 

また、タンパク質のメリットは筋肉の材料になることです。

逆に言えば横山さんの場合、筋肉量を増やしたくないからタンパク質量を抑えているというのもあるのかもしれません。

今でこそ華奢なイメージですが、元々わりと太りやすいタイプですし、脂肪がつきやすい人は筋肉もつきやすい傾向にあります。

特に「決算!忠臣蔵」の時期なんかは、かなりムキムキだった印象があります。

 

元々筋肉がつきやすいタイプの男性がトレーニングをしてタンパク質まで多量に摂取すると、かなり簡単に身体が大きくなってしまうので、細身の体型を維持するためにも、タンパク質を摂り過ぎないというところは意識しているのかもしれません。

 

良質な脂質

ここまで三大栄養素の糖質とタンパク質の部分に注目していましたが、続いてもうひとつ、脂質の部分に着目したいと思います。

みなさんは「良質な脂質」という言葉を聞いたことがありますか?

トレーニーなら耳にタコができるほど、よく聞く言葉です。

 

油というのは従来のダイエットでは悪者にされやすいものでした。低糖質ダイエットが流行る前は、脂質は徹底的に抑えるダイエットが主流だったと思います。

しかし先ほども話した通り、脂質は体を作るのに欠かせない三大栄養素です。健康的に体型を維持するには、良質な脂質を適度に摂取することが重要だと言われています。

 

良質な脂質とは何か?という問題については、意見が分かれることもあるのですが、

  • アボカド
  • くるみやアーモンドなどのナッツ
  • 青魚(さばやいわし)

などの食品は、良質な脂質源の代表になります。また、それに加えて、未加工の肉の脂に含まれる脂質も、そこまで気にしなくて良いとされることが多いです。

逆に、揚げ物やお菓子などに使われる植物油や、加工肉に含まれる脂は推奨されないことがほとんどです。

 

そう考えてみると、横山さんの食事は牛肉、卵、アボカドなど、かなり意識して、良質な脂質を取り入れているのではないでしょうか?

横山さんがソーセージを大好きなのは有名ですが、普段から食べている様子はなさそうなので、恐らくそういったものは後輩と焼肉に行った時など、特別な場面でのみ食べるようにしているのかなと。

 

野菜は?

横山さんの夜ご飯を見て恐らくほとんどの人が思ったでしょう。野菜少ない?と。申し訳程度に散らされた青ネギは、野菜というより薬味といった感じです。

ここまでで見てきた通り、三大栄養素については、野菜を摂らなくてもきちんとバランスを整えることはできます。

じゃあどうして野菜が健康な食事やダイエットにおいて注目の的になるかというと、基本的には

  • ビタミンやミネラルを多く含む
  • 食物繊維を多く含む
  • カロリーのわりに嵩が多い

などが理由です。

 

横山さんの場合、食物繊維はわりと白米から摂っているのかなという印象です。また、ブルーベリーの価格を把握していたので、果物か何かでメインの食事とは別に食物繊維も摂取しているのかもしれません。

また、1日1食生活をすることで少ないカロリーでも満腹感を得られているのであれば、嵩増しは必要ないでしょう。

 

残りはビタミン・ミネラルですが、まずは役割からおさらい。

人間の身体を作る材料は先ほどの三大栄養素ですが、その材料を肉や骨、脂肪に変えるためには、化学反応が必要です。逆に脂肪を分解するときにも、化学反応が起こります。この化学反応を起こすために必要なのが、ビタミンやミネラルです。

 

恐らく、横山さんの食事への気の使い方とアンテナの張り方を見ていれば、ビタミンやミネラルの重要性について把握していないわけがないと思いますので、サプリメントで補っているのかなと思います。

私も昔は食事から全てのビタミンやミネラルを摂ろうとしていましたが、結構難しいです。恐らくロケやツアー、撮影などで食事が乱れることもあるでしょうから、そう考えるとPFCだけを意識して、ビタミンやミネラルについては、サプリで摂るというのが合理的かなと。

 

まとめ

恐らく横山さんの食生活は、

  • 1日1食、それ以外はコーヒー、サプリ、果物?
  • PFCを意識、タンパク質はトレーニングをしているわりには控えめ
  • 白米(前は蕎麦?)から糖質を摂取
  • 脂質の取り方は気をつけている

といった感じなのだと思います。

 

運動について

横山さんといえば、毎日ジムに行くストイックぶりですが、今度はそこについて掘り下げてみようと思います。

 

筋トレ

体づくりのための運動は、大きく分けて2種類あります。筋肉を作る(あるいは維持する)ための筋力トレーニングと、脂肪を燃焼する有酸素運動です。

しかし、最初にちらっと言いましたが、有酸素運動は脂肪だけでなく筋肉も分解することがあり、身体が脂肪燃焼に適応して省エネモードに入ってしまうなどの理由から、基礎代謝を下げる可能性があります。

そのため、痩せやすい身体を作るためにも、筋トレで筋肉を作り、代謝を維持することは重要です。

横山さんもバイク1時間とかランニング1時間のイメージが強いですが、筋トレもしていると何度か話しているので、恐らく筋トレ+有酸素をおこなっているのだと思います。

 

じゃあどんな筋トレをしているかというと、この前の配信では、

  • 背中

この2部位について触れていました。

 

まず背中のトレーニングですが、恐らくこれは背中に筋肉をつけたいとか、引き締めたいというよりも、消費カロリーを上げる目的で行っているのかなと思います。

胸・背中・足というのはBIG3と呼ばれていて、その筋肉の大きさから、最も重量を扱いやすく、エネルギーを消費しやすい部位になります。

 

次に腕ですが、こちらはBIG3とは逆で、消費カロリーを稼ぎづらい部位になります。

そのため、腕のトレーニングというのは減量よりも、特定の部位の形状を整えたい(=

引き締めたい、大きくしたい)というを目的に実施することが多いです。

 

配信で横山さんがトレーニング時の動きを再現して、腕を上に伸ばして肘を曲げていました。

これは多分、片手で行うフレンチプレスの動きだと思います。

 

ちなみに男性だと腕・肩周りはアームカールやショルダープレスを行うことが多い印象です。

というのも、これらのトレーニングは鍛えられる部位が異なります。

上腕二頭筋というのは、いわゆる力こぶで、腕を男らしくカッコよく見せるには良い部位ですし、三角筋は肩の筋肉になるので、上半身を大きくして、逆三角形を作るのに効果的です。

 

一方で、フレンチプレスは女性に人気のトレーニング種目です。

上腕三頭筋というのは、多くの女性が気にする二の腕の裏側、力こぶとは反対側の、ぷるぷるする部分になります。

もちろん上腕二頭筋も鍛えて太くすれば腕を太くする効果がありますが、基本的には二の腕を細くすることを目的に取り入れることの多い種目です。

 

最近の横山さんはバンド衣装が基本的にノースリーブですし、配信の時も自分の二の腕を気にしていたので、ノースリーブを着たときに引き締まった腕になることを目指して、上腕三頭筋のトレーニングを行なっているのかもしれません。(かわいい)

 

バイク→ランニング

2021年ごろの横山さんは、ジムで1時間ほど動画を見ながらバイクを漕いでいると話していましたが、最近の配信やアリーナツアーのMCでは、ランニングをしていると話していました。

 

バイクもランニングも基本的には脂肪を燃焼する有酸素運動として共通していますが、異なる点もいくつかあります。

まずバイクの特徴ですが、1番のメリットは長時間続けやすいということです。

自転車を漕ぐ時と同じようにサドルに座って運動するので、下半身は使うものの、上半身が安定しており、疲れにくい動きになります。

横山さんはよくNBAの試合を観ながらバイクに乗っているという話もしていた記憶がありますが、何かをしながら運動しやすいとも言えます。

 

一方で、ランニングは全身を使います。

もちろん、主に使うのはバイクと同じく下半身ですが、腕も振りますし、重心を安定させるために体幹の筋肉も使います。

その分強度は高いですし、同じ時間やるのであれば、消費カロリーは大きいです。

 

つまり、バイクに比べてランニングは、疲れやすいが、その分消費カロリーも大きいということです。

 

また、もう一つランニングの優れている点は、下半身痩せです。

プロの競輪選手と陸上選手の身体を見比べてもらうとわかると思いますが、競輪選手はかなり太ももがゴツくなりやすく、陸上選手はすらっとした脚をしています。

2021年8BEATの横山さんと、2024年アリーナツアーの横山さんのスキニーを履いた脚を見比べると、圧倒的にアリーナツアーの方がすらっとした細い脚をしています。

 

消費カロリーを増やしたくてランニングを始めたら足も痩せたのか、あるいはバイクで足が太くなるのを気にしてランニングを始めたのかは分かりませんが、恐らく何らかの意図があるのだと思います。

 

まとめ

横山さんのトレーニングは、筋肥大や健康維持よりも、細い身体を作ることに重点を置いているのではないかと思いました。

そのことから、

  • BIG3でカロリー消費
  • ランニングでカロリー消費&足痩せ
  • フレンチプレスで二の腕引き締め

といったようなメニューを組んでいるのだと思います。

 

総括

ここまでで横山さんの食生活とトレーニングをあれこれ推察してきましたが、総じて言えるのは、かなりアンテナを張ってるんだなというところですね。

基本的には同じメニューをルーティーンでこなしているようですが、時々アップデートしているようですし、そのアップデートの仕方がかなり的確。

食事は自分で作っていないとのことですが、サトくんにどういう感じでメニューをお願いしているのか、気になるところです。

YouTubeで情報を知ったという話もしていましたが、同じチャンネルをフォローしてるんじゃないかと思えてきました。

私も横山さんを見習いつつ、引き続きトレーニングに励みたいと思います。

 

ちなみに、横山さんの生活を真似してダイエットするのは、モチベーション的な意味でも、ダイエットのロジックとしても、かなり良い方法だと思います。

しかし、一つだけ言うとするなら、1日1食生活は女性にはおすすめできません。

女性は男性よりも低エネルギー状態で代謝が落ちやすいという研究があります。女性は食事を取らない時間が長いと、脂肪を貯めようとしてしまうのです。

私も朝ごはんを抜いている時は、かなり食事制限をしていても痩せにくかったです。

さらに重要なのは、結局のところ個人差も大きいということですね。

消費カロリーが摂取カロリーを上回ると痩せるのだけは事実ですが、そのための方法には向き不向きがあります。なので、もしかすると女性でも1日1食生活が一番良かったという方がいるかもしれませんし、横山さんのように結構しっかり脂質を取るのが合わないというパターンもあるでしょう。

 

一度自分に合った方法、安定的に体重を落とせる方法を見つけると、かなり体型をキープしやすくなります。

単純に言うと、消費カロリーと摂取カロリーが同じになれば、体重は維持できるのですが、そうもいきません。いろいろな要因で変動する代謝とピッタリ同じだけ食べるというのは不可能だからです。

なので、ある程度体重が増えてきたら、またある程度体重を減らして、というのを繰り返すことが、体重維持の現実的な方法になります。

 

横山さんの場合、ドラマの撮影中やツアー期間中は、そうでない期間よりもほっそりしている印象があります。クイズ横山裕の体重が2kgくらいしか変動がないという情報も踏まえると、恐らく±2kgくらいで意図的に変動させているのかなと思います。

オフの期間は炭水化物など、食事量を少し増やし、ストレス解消と代謝の回復を行う。

オンの期間は、食事をコントロールし、ベストな体型を保つ。

この繰り返しで、ある程度健康的に体型を維持しているのではないかと思いました。

また、ツアーの1~2ヶ月前くらいには顔がシュッとしてくる印象があるので、減量の猶予期間は多めに取っていると思います。

私の場合も、最初の1ヶ月くらいは体重が落ちにくく、1ヶ月を超えると安定的に減量できるようになってくるので、急激な減量ではなく、緩やかで安定した減量をおこなっているのかな?と。

 

そう考えると、ソロツアーの初日まで残り1ヶ月半ほどですね。

もし痩せてライブに行きたいというのをモチベーションにするのであれば、今くらいから健康的な減量を目指してみると良いかもしれません。