そーゆーとこツボなのさ

終日もう君に夢中

横山さんのダンスを語らせろ

※ 今ツアーに関するセトリのネタバレはありません

横山さんのダンスがめちゃくちゃ良かった

超アリーナ愛知公演が終わりました。

個人的には2日目と3日目のチケットを家に忘れて、2日目の早朝から名古屋⇔大阪を謎に往復する事件などが起こり、非常にバタバタしてましたが、無事に全公演を楽しむことができました。

 

さて、このブログを前から読んでくださってる方はご存知の方もいるかもしれませんが、私は現在箱推しです。にも関わらず、双眼鏡ガチ勢です。

普通は箱推しならペンラ片手にモニター見ながら、会場の空気感や近くに来たメンバーを楽しむのかもしれません。

しかし、私はヒナちゃんオンリー時代から相変わらず双眼鏡を両手で握りしめて、誰かをひたすら追っています。

 

ツアーごとに誰を追うかは結構違って、変遷としてはこんな感じ。

 

エイタメ〜十五祭: 

ヒナちゃんオンリー

8BEAT:

横山さんメインでダンス曲はヨコマルヒナ

18祭夏:

横山さんと丸山さん

18祭冬:

安田さんメインでダンス曲は丸山さん

夏フェス〜20FES 前夜祭:

丸山さん

 

で、今回は愛知初日を終えて、2日目の朝に大阪からチケット取りにとんぼ返りしてきて、そのままタカシマヤのゲートウェイタワーで黒いピアスを買いました。

 

超アリーナ:

横山さん

 

というわけです。

 

実は横山さんを単体で通しで見るのは初めて。

8BEATも9割方横山さんを見てましたが、特にYESや町中華は丸山さんに目を奪われることが多く、全部見てたとは言い切れないところです。

でも今回は、ダンスも、というかむしろダンスこそ、横山さんをめちゃくちゃ見てしまいました。

 

じゃあなんで今回の横山さんのダンスがそんなに良かったのかということを語らせてほしい。

 

 

ダンスの2大要素

横山さんのダンスを語る前に、まずはダンスというものを考えてみましょう。

以前、丸山さんのダンスを語るブログを書いたことがありますが、

 

kibi.hatenablog.com

 

ダンスには、2つの側面があると思います。

 

  1. スポーツとしてのダンス
  2. 芸術としてのダンス

 

フィギュアスケートの得点が技の難易度と芸術的表現の2つの観点でつけられるのと同様に、ダンスにはアスリート的な運動機能と、音楽的表現力が両方必要なんですよね。

 

前者は具体的に言うと、

・体を動かす時の速度や可動域

・動いた時に軸がブレない

などの、運動機能が必要とされるものです。

この部分の強さは特に丸山さんが顕著ですね。

運動神経の良さや筋力、持久力から来る、ターンの速度や軸の安定感、跳躍力、胸のアイソレーションの上手さなどが、丸山さんのダンスの魅力の一つです。

 

後者の芸術としてのダンスは、どれだけ音にハマるかです。

こっちはヒナちゃんが天才的に上手い。

曲というのは歌はもちろん、ドラムやベース、ギター、ピアノ、シンセなど、色々な要素で構成され、リズムを刻んでいます。

曲の中で鳴っているリズムに動きが合っていると、見ていてとても気持ちいいんですよね。

赤裸々などがそうですが、ヒナちゃんは特効のタイミング(=曲のキメのタイミング)と振り付けが合いすぎてて、ヒナちゃんが特効に合わせてるんじゃなく、特効がヒナちゃんに合わせて出てるんじゃないかと錯覚するレベルです。

 

今までの横山さん

 

で、皆さんは横山さんのダンスはどうだと思います?

 

私は正直8BEATで横山さんを追い始めた頃の印象は、

 

運動神経の良さは分かるけど、ダンスって感じじゃないんだよな〜。

 

でした。

 

そこの動きの硬さとか、自信のなさとか、ぎこちなさっていうのは、可愛いのは可愛いです。

立ちで歌う曲のジェスチャーのレパートリーが4種類くらいしかないのも可愛かったです。(8BEATのRe:LIVEマルチアングルを参照)

特に君の歌をうたうとかイッツマイソウルみたいなポップな曲だと「不器用そうで可愛い」になるのですが、正直YESとか町中華は丸山さんを見てしまう。

 

逆に横山さんが元から良かったのは、圧倒的に強そうな部分です。

ドラマでも殺陣が多かったり、キックボクシングをやっていたり、ジムで鍛えていたりすることもあってか、特に手足を突き出す動きの力強さがすごい。

横山さんは特にマルヒナと比べると、関節の可動域がやや狭めですが、それがさらに動きを硬く強くしている印象でした。

だからLet Me Down Easyのような静止と一瞬の動きが多いダンスは、そこそこハマりが良かったと思います。

特に「追いかけて行くから」の後の「ラ」の部分めちゃくちゃ好き。

 

なのでスポーツとしてのダンスという側面で言えば、元から動きは固いものの、大きく速くスタミナもあるので、力強く見えるという特徴がありました。

そこに関しては、今回の超アリーナでも良い意味で変わってない印象です。

 

今回の横山さん

 

では今ツアーの横山さんの良かったところはどこかというと、芸術としてのダンスが一気に伸びたところです。

というのも、ボイトレやギターを始めて、横山さんの音楽的スキルはかなり上がったと思います。

 

今回のツアー、横山さんは歌もかなり良いです。

元々横山さんって喋ってる時は結構声が力強かったり、ご飯食べた時の「うまい!」の声量がアホみたいにデカかったり、演技仕事が多かったりするのはエイターならご存じがと思います。だから元々声の強さも大きさも表現力もあるのですが、それが歌になると急に柔らかく甘くねっとりしてしまう印象でした。

しかし、今回は元々の歌声の甘さを残しつつも、地声の強さや感情の豊かさが歌にもつながるようになった気がします。

歌ってる時も喋ってる時と同様に、力強く、太く、表現が感情が豊かになったと思いました。

何よりリズム感が良くなったことが、それらを支えていると思います。

 

で、別にダンスの方はボイトレやギターと違って特別何かを習った訳ではないと思うのですが、それらの成果が完全に生かされていました。

リズム感が良くなって、動きが音にハマるようになっていました。

さらに、音楽に対する苦手意識がなくなって自信がついたのか、振り付けがついていないところでも身体を動かす場面が増えましたし、動かし方のバリエーションも増えました。

また、自信という点では、表情も良くなったと思います。

 

つまり以前は、動きが固くて強いのと、音にハマりきらないのが組み合わさって、ぎこちない動きになる印象だったのが、動きの強さはそのままに、しっかり音にハマるようになって、横山さんらしさのある上手いダンスになったと思います。

 

先ほど、ダンスというのはスポーツと芸術の2つの側面があると言いましたが、もう一つ特にアイドルにとって重要な要素があります。

それは見た目やキャラクターと合っているかという部分です。

 

横山さんは見た目的に直線的でシンプルなものが似合うことや、中身の熱さ、真っ直ぐさ、負けず嫌いなところが、力強くて固い動きと合っていると思います。

それが音にハマったことで、横山さんのダンスというものが一種確立した瞬間が見れた愛知公演だったのではないでしょうか。

 

あの夏のあいまいME鑑賞

 

本当は私の脳内に保存している今回のツアーの映像を見せながら語りたいのですが、残念ながらそれはできないので、今回はこちらを見てみましょう。


www.youtube.com

 

それでは再生。

 

ダンス関係ないけど、ハートのスポットライトに照らされるピンクスーツのエイトさん良すぎ。横山さんちょっと眩しそう、カッコいい。

 

イントロに合わせて足を前に出すステップ。

丸山さんが前傾姿勢でイケイケだったり、ヒナちゃんは上下に重心が動いたりして可愛い印象なのに対し、横山さんのニュートラルな姿勢での動きがクールで良い。

 

その後の振り付け、歌い出し前の肘を曲げた右手と左手を入れ替えるところ。

肘から指先まで真っ直ぐにピンと力が入っているのが横山さんらしい。

 

「やっと涼しい」

片目を細めてニヤッとするような表情がとても良い。横山さんって中身も動きも力強いから、こういう自信ありげな表情が似合うんだよね。

 

安→雛のパートが終わり、再びステップ。

しっかり下に沈んで強く蹴り出すのも良いのですが、首を見てくれ。

横山さんのダンスは首の動きが良い。これは前から良い。

頭をパッと上げるとか、下げるとか、そういう時のセクシーさがすごい。

そもそもここの振り付け、別に頭を上げる振り付けが正式についている訳ではないと思う。おそらく横山さんの手癖。

あとやっぱ表情がちゃんと自信あって良い。

 

「遠い未来予想図の」

左側のシルエット見てください。これが横山さんの得意ポイントその2です。赤裸々の大サビ前もそうだけど、とにかくこの片側に重心乗せて静止してる時のカッコよさがすごい。

他のメンバーよりも踏み込みが深く、つま先からつむじまでピンと力が均等に張り詰めている印象。

指パッチンも、ヤスヒナが手首をくるっと返しているのに対し、横山さんは手首を返さず最小限の動き。

この元々の削ぎ落としたダンスがちゃんと音にハマるようになったのが今の横山さんの良さです。

 

サビに入りました。

この腕をお腹に引きつける動き、そう本来は「引きつける」動きなんですけど、横山さんはどちらかというと上に突き出す方が強い。

だからちょっとパンチのフックっぽいというか、ボクシング経験がここできちんと出ています。

同じくサビ最後の「忘れない」の後の音に合わせてスタンドマイクを前に突き出すところも、ストレートパンチっぽくて良いんですよね。

もう一回言うけど、この元々の力強い動きが音にハマるようになったことで、めちゃくちゃ見栄えするようになったんですよ。格闘技というスポーツだったのが、音に合わさることでダンスになったというか。

 

「ぶれない言葉」

センターからヒナちゃんが出てきて、はけていく横山さんのステップを見てください。こういうアドリブの動きがマジで良くなった。

ちょっと膝蹴りっぽい動きで、ダウンでリズム取ってるんですけど、横山さん元々後ろに下がるような、沈むような動きでリズムをとるのは結構得意。

自信がついたことで、そういう得意な音が合った時に体でアドリブで表現できているんじゃないかなと思っています。

 

ラップ終わり。再びステップの振り付け。

上半身のブレなさと、外に足をつける時の動きの力強さが良い。

横山さんは可動域が狭めという話をしましたが、実は足を横に広げることに関しては、結構可動域が広いです。

上半身をほぼ動かさずに足を外に大きく強く踏み出すところが好き。

 

「はみ出すほど愛してる」

この後傾姿勢で足を音に合わせて軽く蹴り出すところが良い。

やっぱ横山さんって真っ直ぐか後傾に姿勢やリズムを取る印象。

これが横山さんのクールな風貌と合ってるんですよね。

 

「遠く見えた」

この顔周りに手をやる振り付け、横山さんめちゃくちゃ得意。

赤裸々の「嘘を愛すのか思いを」のところとかがそうなんですけど、顔周りで手を動かす時、一緒に軽く上を向く癖があるんですよね。

この顎を上げて軽く上を向く癖が、非常に強そう、自信ありそう、それゆえセクシーで良い。

 

「どこにいる」

前に指差す振り付けって前傾姿勢になりがちなんですけど、やっぱ横山さんって重心が前に乗ることが少ない。それが特に可動域の広い山田とかと比べると、冷静な印象に繋がってるんですよね。

 

アウトロ。

横山さんがカメラに抜かれて、手をひらひらさせながら頭の上から顔前に下ろしてくるところ。他のメンバーが真っ直ぐ下ろすのに対し、横山さんは顔に沿わせるように曲線的に下ろしている。

何回言うねんって感じですが、何回でも言います。

横山さん、なんでそんな顔に手を沿わせるの上手いの?

元々のノーブルな顔立ちに対し、ほんの少しあごを上げて見下ろすような冷たい表情・角度と、手をゆったり沿わせる動きの相性が良すぎ。こう言う振り付け、なんぼあってもいいですからね。

 

手をぴらぴらさせながら、足を横に踏み出すところ。

やっぱり横山さんはサイドに足を踏み出す時の可動域が広い。

足を横に大きく踏みだすということは、それだけ上半身がぶれやすいのですが、これに対して腰から上の動きがミニマムなところが本当に好き。

 

 

最後、全員顔が良い。

というアホの感想で終わりそうになりますが、ここもちゃんと語ります。

横山さん、やっぱりこの若干肩甲骨が後ろに下がる後ろ重心な姿勢。

あと他の人の4本指は結構ピンと真っ直ぐに伸びているパターンが多いのですが、横山さんは真っ直ぐと言うより、やや顔に沿わせ気味なんですよね。他の動きはわりと真っ直ぐピンと伸ばすことが多いのに、顔周りだけなぜか曲線的な動きをしがちなのが、顔まわりに手を持ってきた時のセクシーさに繋がっていると思います。

 

総括的なことを言うと、

・重心がやや後ろか真っ直ぐ

・前後や上下の動きが少ないのに対し、足の左右への可動域が広い

・手や足を突き出す動きが力強い

・基本的に腕は真っ直ぐ伸ばし切る

・ただし顔周りだけは曲線的な動きをすることが多い

・顎を軽く上げるような動きを入れる

という特徴から、

・力強い

・冷静

・顔まわりはセクシー

という印象になるのが横山さんのダンスだと思います。

おわりに

歌に関しても言いたいことが、もっと語りたいことがたくさんあるのですが、今回はダンスブログなのでここで終わり。

とにかく、私がちょっと目を離した3年のうちに成長しすぎてて驚きました。

丸山さんが横山さんのことを「赤ちゃんみたい」と言っていましたが、マジで成長速度が赤ちゃん。