そーゆーとこツボなのさ

終日もう君に夢中

2階席下手側という人格

どうも、未だにマシーン日記を引きずっている丸山担です。

今からビックリするくらい横山さんの話ばかりをします。

 

私がマシーン日記に初めて行った日から早3ヶ月が経ちました。なんなら4ヶ月が経とうとしています。

未だにバラエティ番組やドラマを見ては、「あ、今の横山さんミチオっぽかったな」とマシーン日記の面影を探す日々です。

最近だと、十五祭やひとりにしないよのMVを見ていて、胸に手を当ててお辞儀するのが横山さんの癖だと気づきました。それを見るとマシーン日記のカテコを思い出します。

どうしてそんなにマシーン日記にハマったのか、語り始めればキリがないですが、一つは間違いなく横山さんのカーテンコールのせいだと思います。

 

皆さんはカテコの時、どうしてますか?

私は基本的には、推しに手を振り返さないタイプです。でした。イフオアでも、みんなが拍手してる中で双眼鏡を構えて推しの一挙一動を逃さないように集中しているタイプでした。

とはいえ、自担じゃないメンバーの舞台であれば、カテコでまで双眼鏡を構えることはないので、拍手したり手を振ったりすることも経験としてはありました。安田くんとか安田くんの舞台に行ったことあるし。(あれ?イフオアとマシーン日記を除くと安田くんの舞台しか行ってなくない?)

 

もう少し余談を続けると、私はコンサートでもあまり手を振らないタイプです。

そもそも、近くのメンバーより遠くの自担タイプだったので大抵の場合は双眼鏡を覗いてました。たとえ超至近距離に来ても「はぁ〜、本物だぁ」ってなっちゃって、固まるしかできない。過ぎ去っていった後に「手を振った方が良かったかな?」というのが一瞬よぎる。

多分、何かに没入しにくい人間なんだと思います。頭の奥の方がいつも冷静なんです。それが結構コンプレックス。我を忘れて、みたいな経験が人生を振り返っても全然ない。

 

手を振ってみても、周りに合わせて振ってる感が否めない。じゃあやっぱり双眼鏡でいいや。

 

そんな私ですが、マシーン日記のカーテンコールだけは心の底から手を振ることができました。

横山さんの手のひらって何かキラキラビーム的なものが出てるんですか?

なぜか横山さんに手を振られると、冷静さを忘れて「わぁー、横山さーん」って思いながらニコニコ手を振れてしまう。

公演期間中のヒルナンデスでカメラに両手を振る画面の中の横山さんに、「はぁ〜♡」とキラキラしたため息を漏らしながら手を振ってしまったのは、我ながら結構ヤバいなと思いました。

 

この謎の多幸感を言語化するとすれば、「2階席下手側という人格になった感覚」です。

横山さんはあの時、2階席下手側のことを間違いなく見ていたし、手を振っていたのですが、それは私ではありません。

もちろん横山さんの網膜に私の顔という視覚情報は伝えられたとは思いますが、横山さんの意識の上に登ったということはまず無いと思います。

あくまで私は視覚刺激を構成する一部にしか過ぎません。

恐らく、横山さんは間違いなくそこにいる人"たち"に向かって意識を向けながらも、そこにいる個人には意識を向けていなかったのではないでしょうか。

私は2階席下手側として認識され、2階席下手側として手を振ってもらったのです。

 

好きな人に対して、自分のことを知って欲しい、自分だけのことを見てほしいと思うのは、それほど珍しい感情ではないと思います。

そう考えると、個人として見てもらえなかったことは一般的には喜びに繋がらないのかもしれません。

でも私はあの時、「個」として認識されない幸せにハッキリと気付いてしまいました。

 

私の世代は「みんな違ってみんな良い」と育てられました。個性を伸ばし、自己主張をし、自己肯定感を高め、異なる他者を認め合う。総合の授業でLGBTQについて学び、在日外国人に対する差別について学び、ポリコレに対する感覚を磨き上げました。

断っておきますが、私は個性って好きですよ。

早く同性婚が認められればいいと思いますし、家制度なんてクソ喰らえと思ってますし、夫婦別姓が認められなきゃ結婚したくないと思っているタイプのフェミニストです。

多分一昔前に生まれてたら苦しくて死んでました。

自由最高。個人最高。

 

でも、時々めんどくさくなります。

高校から大学に上がったときに、ようやく服もメイクも自由だとワクワクしました。でも毎朝するのはちょっとめんどくさい。

大学選びは偏差値と受験科目だけで選べばよかったけど、就活になると自分で軸を決めなければいけなくなる。やりがい?職種?勤務地?年間休日数?

自由って好き、でもちょっとめんどくさい。

自由と責任は切り離せないという誰かの言葉があった気がしますが、責任感よりもラフな感情「めんどくさい」が気を抜くとすぐ顔を出します。

かといって手にした自由を手放したいとは思えないし。

だからたまに「死にたーい」と思います。

自由とか責任とか考えるのも選ぶのも放棄したい。でも何かに縛られたくもない。だったら蚊になって丸山さんの指に止まって丸山さんの血を吸って丸山さんの筋繊維に捕まえられて丸山さんに見られて丸山さんの指でぷちっと潰されて死にたい。

 

あと、恋愛もめんどくさいんですよね。

オタクになる前は超恋愛体質と言いますか、今考えれば依存体質と言った方が正しい気がしますが、年がら年中恋してました。

でもオタクになる1年前に初めて好きな男の子と付き合うことができて、思ったんです。

 

3年間の片思いがようやく実った。すごく嬉しい。でも、もしかして結婚するまでずっとこんなにしんどい山を登って降りて繰り返さなきゃいけないの?絶対いつか別れるよね?

好きな人の好きな髪型に合わせ、仲が良かったはずの友達に嫉妬して喧嘩して、笑って泣いて怒って、SNSの投稿に対する好きな人のいいね1つで一喜一憂し、いつも見られているかもしれないことを意識して、デートに誘うにも心臓が破裂しそうなくらいドキドキして、それ以上のドキドキを抱えながら告白して、ようやく登頂完了?

 

めんどくせー。やってらんねえよ。

その後3ヶ月も経たずに振られて、1年の恋愛ゼロ期間を挟んだ私は、見事エイトに落ちました。

現実の恋愛なんてやってられない。

 

多分、1番しんどかったのは「見られる」という部分だと思います。

私が好きな人を見ているとき、好きな人も私を見ている。

顔、髪型、表情、動き、姿勢、体格、服装、喋り方、とにかく細部まで向こうから見られる可能性があり、評価されているかもしれないというプレッシャー。その評価が一定ラインを越えなければ恋人には昇格できない。

これは恋愛以外のことにも言えると思います。

個性の出し方、これで合ってる?

人と違う意見、これで被ってない?

もちろん高い評価を貰えれば嬉しいけれど、自由に表現した分、低い評価をされるとより自分自身を否定されている気分になる。

 

でも、横山さんから手を振られている瞬間は、私ではない誰かとして安心して手を振れた気がしたんです。

私は横山さんが好きですよ。恋愛的な好きかどうかを考えるのはややこしいので置いといて、間違いなく好きです。だからもし1:1で会うなんてことになれば、それはもう好きなクラスメイトをデートに誘ったことなんて比にならないくらい緊張すると思います。泣くかもしれません。

しかしカーテンコールという空間で「会った」時は、私は2階席下手側の1人だったんです。

別に私の顔のレベルで向こうの手の振り方が変わることはありません。私の手の振り方が可愛いとか可愛くないとか、服がオシャレとかダサいとか、そんなことをジャッジされる心配はありません。

 

今この瞬間私が横山さんのことを好きで、マシーン日記を観て楽しんだというだけで、あんなにも真っ直ぐな手のひらを向けてもらえるのか。

あの時の私には、そういう感動があったんだと思います。

横山さんはその辺りが上手い気がします。もちろん本人がどう思ってるかなんて知る由もないですけど、少なくとも見てる側からは「観に来てくれてありがとう」というようなものすごく温かい気持ちの篭ったバイバイに見えました。

ここにいるだけで存在を肯定されているような、そんな錯覚があったのかもしれません。

 

カーテンコールでそのことに気づいてから、オタクとしての生活って結構そういう感覚を感じることが多いかもしれないなと思いました。

例えば丸山さんの言う「妻」もそうです。

丸山さんは確かにファンのことを妻としていますが、当然ながら1人1人の顔が見えているわけではない。

だから結婚生活を維持する努力をする必要もないし、夜遅くに帰ってくる夫に気を遣って料理を置いておいたら翌朝冷蔵庫にそのまま残っていてイライラするなんてこともない。

ただファンであるというだけで、「好きだよ」「愛してる」と言ってもらえる。

自分の意見もオシャレも必要ない。

 

自己肯定感ってそういうことなんですかね。

深掘りするとめんどくさいので割愛しますが、私は親に成績や能力は褒められても、存在を褒められたことはなかった気がします。

大人になってからそういう空っぽを埋めるのって結構大変ですし、無闇に詰め物を探そうとすると色んなもの(主に生身の人間)に依存したりして、心身ともに消耗します。

オタクになって「私個人を見てくれない」という状態を通して、逆に存在をシンプルに肯定してもらえるのって、面白いですね。

 

2021年6月下旬、梅雨入り宣言はどこに行ったのでしょうか。晴れた日が続いています。

早ければ来月にも職域接種で私たちの世代にワクチンが届きそうです。ジャニーズ事務所も職域接種を始めたとか。関ジャニ∞のアルバム制作は順調に進んでいるらしいですね。

Road to Re:LIVEを掲げられて半年が経ち、ようやく5大ドームツアーへの道筋が見えてきました。

またドームの1ブロックとして推しに手を振れる日を待ち望んでいます。

とりあえずMV摂取して生きます。個人的にお気に入りのSING ver.をどうぞ。


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