そーゆーとこツボなのさ

終日もう君に夢中

プロデューサーという仕事とアイドルという職における矛盾

タイトルを堅苦しくしたい時は大体煮えたぎる自分の腹の中のものを隠そうとしている時な気がします。


正直今の関ジャニ∞の現状がしんどい。


横山&大倉による関西ジャニーズJr.のプロデュースから始まり、関西ローカルの番組の自分たちの人気企画は消えて関ジュの企画に置き換わり、メンバーが準主役を務めるドラマのオープニング曲をゲスト出演だけの先輩グループに譲り、10年続いた1人舞台の替わりに後輩ジャニーズをプロデュースし始め、15周年に関する音沙汰は一切なく、ようやくシングル発売したと思ったらMステの出演は後輩人気グループ、その週の雑誌の表紙は関ジュですらないよく分からんジュニアグループ、唯一表紙をした音楽雑誌の中身も思わせぶり、極めつけに週刊誌で脱退&解散疑惑が出る始末。


いや、正直最後の一文だけなら「どうせまた文春だろ?」と笑い飛ばせていたのだが、ここまで続くとしんどくわけがない。


じゃあなんでしんどい?って考えた時に「後輩のプロデュースなんかしてる場合かよ」ってなるのはわりと自然な流れ。


でも元々こうして関ジャニ∞の今後に暗雲が立ち込めてくる前から、タッキーが本格的にプロデューサーとして動き始めた頃から、アイドルオタクにとって推しがプロデューサーになる以上にしんどいことはないのではと思っていた。


さぁ、ここから本題。


どうしてプロデューサーとしての活動とアイドルとしての活動は矛盾するのか。


まずアイドルというのはアイドル自身が商品である。

中には自己プロデュースが上手い人もいるし、全く自分で自分のことを磨こうとしないアイドルは少数派だと思うけど、基本的にはプロデュースされる側。

重要視されるのは自分自身が魅力的であるかどうか。


となるとほとんどのオタクはアイドルを評価する際にアイドル自身の魅力を評価することになる。

つまりオタクはアイドルに魅力的でいて欲しい生き物だと言えるだろう。


それがプロデューサーの場合、評価ポイントは「いかに商品を売れるものにできるか」という点にある。

ここでの主題からプロデューサーをアイドルをプロデュースするものであると限定するため、「いかに他人の魅力を引き出せるか」と言い換えても良いだろう。


こうなるとアイドルとして評価されることとプロデューサーとしての仕事がバチクソ矛盾するのは自明の理である。

(んなもん説明せんでも当たり前やろクソッタレ、と言いたくなるけどそれではブログを書いてる意味がゼロなので我慢する)


・プロデューサーとして評価されない場合

推しのセンスがないことが証明される。でも正直こっちの方がオタクの気持ち的にはまだマシな気がしてる。

ていうか私に限った話で言えば推しである村上さんはセンスがないとまでは言わないけど、だいぶトチ狂ってるのは知ってたし、「私服がダサい」という理由で担降りする人間は今まで見たことがない。

センスがなけりゃそらあそこまで売れるわけがないのは知ってるけど、別に例え私服がクソダサくてもお洒落なスタイリストさんやヘアメイクさんがプロデュースしてくれて魅力が引き出されていればオタクとしては問題ない。

ついでに言うなら「自分のプロデュースを出来る能力」よりも「他人のプロデュースを出来る能力」の方が求められるものは多いと思う。要は難しい。

だから別に他人のプロデュースは出来なくても自分の見た目やなんかにある程度気を遣ってくれれば問題ないよ、それがオタク。


ただ、プロデューサーであるということは他のアイドルのプロデューサーであるということだ。

他のアイドルには他のオタクが当たり前だがついている。つまりはプロデューサー(=推し)にセンスがなかった場合被害を被るのはプロデュースされた側であり、その人のオタクが腹を立てたり残念に思ったりするのは自然の摂理だ。

そしてその怒りの対象はプロデューサーに向く。


これはタッキーの時に嫌というほど目にした光景だ。


今まではジャニーさんというフワッとした存在で、「二人称はYOUらしい」「しちゃいなよが口癖」「キャップを被ってる」レベルのオタク的には都市伝説みたいな存在だった。

ある意味プロデュースの過程がそうしたブラックボックスに包まれていることによって、腹わたの煮えたオタクが誰か1人をターゲットにすることはなかった気がする。

悪いのは事務所なのかジャニーさんなのかメリーさんなのかレコード会社なのか矛先がふわふわとしていた。


でもそれがタッキーという冠が被された瞬間から明確に怒りの対象が出来てしまったのだ。

もしかしたら怒りを向ける側からしてみれば矛先が明確化されて楽なのかもしれないけれど、表舞台から推しが消えたと同時に推しが怒りの矛先にされる滝沢担からしてみればたまったもんじゃない、はず。

(勝手に気持ちを推測しちゃってごめんね)


とりあえずプロデューサーとして評価されない場合、プラマイゼロになることはあってもプラスにはならないのだ。


・プロデューサーとして評価される場合

これが一番厄介な気がする。

大倉さんは本当にセンスが良いと思う。グッズを作らせても演出を手掛けても、とにかくオシャレでカッコいいし、メンバーをプロデュースさせればオタク垂涎モノの素晴らしいものを作り上げてくれる。

あのトンチキぶりで有名なジャニーズにいながら、外から見たカッコよくてキラキラした「ジャニーズらしさ」を失わないタレントは結構珍しいと思う。

(逆にもはやジャニーズっぽくないのでは?とすら思ったりもする)


そんな大倉さんがプロデュースしたジュニアが魅力的じゃないわけがない。


でも、それは多くのオタクにとって複雑な気持ちを抱かせる。


プロデュースが上手い=じゃあそのベクトルを自分に向けたらもっと良くなるのに


そういう想像を私はせざるを得ない。

村上さんの話に戻るけど、後輩の舞台を監修する時間があるなら日数は減らしていいから自分で舞台やってくれれば良いのに。

頑固P撮る時間があるならイフオア続けてくれれば良かったのに。

その時間があるなら多忙な村上さんが少しでも睡眠時間やフットボールを楽しむ時間、ダイビングのために沖縄に行く時間に回せたら良いのに。

その時間があるなら横山さんと大倉さんと村上さんで最近お休みしてる関ジャムのセッションしてくれればいいのに。

そんな暇があるならMステ出てくれれば良いのに。


そういうのが頭の中にチラつくのを止めることは出来ない。

他人をプロデュースしても自分は磨かれない。

いや、きっと少なからずある程度センスは磨かれるだろう。

でもそんなものを呑気に待てるほど人間出来てないからごめんね。


この2年くらいでアイドルとしての時間は有限であることを知ってしまった。

60くらいで引退してから後輩をプロデュースする道を選ぶなら止めないよ。

むしろセカンドライフを充実させて欲しいと応援するよ。


でも今は、6人体制が始まって15周年でファンの数も申し分ないし見た目的にも老けるどころか一番魅力的なんじゃないかと思うほど、ここがピークとまでは言わないけど大事な時期なんじゃないの?って、思うじゃん。

それぞれが数多くのレギュラーをこなし、ドラマや舞台、多方面で活躍して忙しいのも知ってる。

それ今やらなきゃダメ?

それ今あなたの時間を削ってまでやること?

そんな疑問を抱かざるを得ない。


とにかく、プロデューサーとして評価されようがされまいがオタクにとってプラスになることはないと言い切っても過言ではないと思う。


まとめ

私は思ってたよりもアイドルとしてのヒナちゃんが好きらしい。

確かにあのフジテレビの看板特番のメインを任される自担もすごいと思う。

バラエティで群を抜いて活躍してることを誇りに思う。


それでも、それを応援できるのは、アイドルであるヒナちゃんという基盤があってこそだ。


アイドルと司会業はまぁ多少軋轢はあってもやり方次第ではプラスとプラスにすることができる。実際に27時間テレビ後に村上担は増えたような気がした。

その2つの仕事に違いはあっても矛盾することは珍しいし、あの夜ふかしでさえそれきっかけで村上担になった人はそこそこいる。


だからなんだかんだ言ってもアイドルとしてもバラエティタレントとしても両方で成功することを純粋に願うことができた。


でもプロデューサー業は別だ。

プロデューサーとして活動することとアイドルとして評価されることは矛盾しうる。

全くの別ベクトルであると言っても過言ではないと思う。


だから私は今の関ジャニ∞のプロデューサーとしての活動を応援できない。

(正直関ジュかなんか知らんが勝手にデビューするか潰れるかして早くエイトが解放されれば良いのにとすら思ってる)


そこそこマトモなこと書いてきたのに()内で一気にサイテーな人間になったという自覚はある。

もし関ジャニ∞が今週刊誌に書かれてるようなギクシャクした状態にあるとすれば尚更プロデュースなんてやってる場合じゃない。



私は誰がなんと言おうとアイドルとしてのヒナちゃんが好きだよ。